セブン、ローソン、ファミマが威信をかけた?「札幌味噌ラーメン」名店の味を再現した高級カップ麺を徹底レビュー!

 冬の味覚が美味しい季節が近づいてきました。冬のラーメンといえば、寒い北国で長年親しまれてきた札幌味噌ラーメンでしょう。札幌ラーメンは「博多」や「喜多方」とともに日本三大ラーメンのひとつとされ、カップ麺でも多くの商品が発売されてきました。

 今回は、札幌味噌ラーメンのカップ麺の中でも、コンビニ大手三社がそれぞれ限定コラボしている名店「すみれ」「麺屋雪風」「けやき」の商品に着目。いずれも名店の味を再現していることに加え、日清食品製という共通点があります。同一メーカーが同じご当地ラーメンを再現しているので、すべて似通った味になってしまいそうですが、果たしてどんな違いが見られるのでしょうか。

元祖名店再現系カップ麺!セブンプレミアムゴールド「すみれ 札幌濃厚みそ」

 まずは、セブンプレミアムゴールドの「すみれ 札幌濃厚みそ」300円(税込)。札幌味噌ラーメンの代名詞として知られる名店「すみれ」監修の商品。同じくセブンの「博多一風堂」カップ麺と並び、名店再現系カップ麺の元祖とされる存在で、2000年の発売以来、何度もリニューアルを重ねながら、20年以上の長きに渡ってセブンの店頭に並び続けています。

 新横浜のラーメン博物館に出店するなど、「すみれ」は札幌ラーメンで最も有名なお店。セブンのカップ麺によっても全国的な知名度を大きく向上させており、カップ麺で初めて「すみれ」の存在を知った方も多いのではないでしょうか。

 この商品に限ったことではありませんが、リニューアルのたびに値上げされ、2021年のリニューアルでついに税込価格が300円の大台に乗ってしまいましたが、その代わりにパワーアップしており、「すみれシリーズ史上最上級スープ」を謳っています。

 ラードを浮かせた豚骨ベースの重厚な味噌味スープに、黄色味の強い中太の縮れノンフライ麺を合わせ、挽肉、メンマ、ネギ、玉ねぎがのっています。300円という価格設定を考えれば具は少々物足りないですが、挽肉は量がたくさんで、ネギはカットが大きめ。玉ねぎは風味が際立っていました。

 麺は角麺形状の中太ノンフライ麺。お店の麺の形状を再現しており、札幌ラーメンの特徴である玉子麺の黄色い色味も再現できていますが、お店の熟成多加水麺に比べるとちょっとやわらかい食感でした。

 豚骨ベースの味噌味のスープは、豚骨が太い上に味噌味も濃く、ごはんが欲しくなるレベルで濃厚こってり。山椒や生姜の風味も感じられます。スープ表面にはラードの油膜ができており、豚脂の濃厚感や玉ねぎなど野菜の炒めた風味が漂います。

 豚骨の太さ、ラードの分厚さ、そして味の濃さと、札幌ラーメンの中でもヘビー級として知られる「すみれ」と同じく、重厚な味わいを楽しめる一杯でした。

 続いては、ローソン限定で発売されている「麺屋雪風 札幌濃厚味噌らーめん」285円(税込)。札幌市内に3店舗構えるラーメン店の味を再現。雪に包まれたようなパッケージデザインで、味噌ラーメンで暖を取りたくなります。

 今回ご紹介する3品のラーメン店の中では全国的な知名度こそあまり高くありませんが、札幌ではおそらく最も勢いのあるお店で、特にススキノのお店は、食事時を外して行っても行列ができており、その人気は「すみれ」や「けやき」にも引けを取りません。

 豚骨ベースの味噌味スープに、別添の「香味油」を加え、太め幅広のノンフライ麺と、チャーシュー、キクラゲ、ネギなどが合わせられています。こちらも税込285円と高額な割にチャーシューの厚みが足りない印象ですが、キクラゲが入っているのが特徴的。お店の一杯でもキクラゲと白髪ネギが目立っています。

 麺は中太で縮れのついたノンフライ麺で、こちらも玉子麺の色味が再現されていますが、先ほどの「すみれ」の麺に比べて幅広。似ていますが別の麺が用いられています。「すみれ」のリニューアル前に使われていた麺と同じタイプのようです。こちらもやはり、お店のかため食感の麺に比べるとやわらかめに感じられました。

 お店のスープは豚骨味噌に鶏白湯を合わせる札幌ラーメンとしてはめずらしいタイプ。今回のスープからは鶏白湯の存在こそ感じ取れなかったものの、先ほどの「すみれ」の重厚なスープとは打って変わってまろやかマイルドな味わいで、後味で魚介が感じられるのが大きな特徴です。

 加えて、「香味油」からはニンニクの風味がほのかに感じられ、味が重ねられています。同じ札幌味噌ラーメンでも、「すみれ」とはまったく違う、繊細な顔を持っているスープと言えるかと思います。

 最後は、ファミリーマート限定で発売されている「けやき 札幌味噌」278円(税込)。ファミマと合併する前のサークルKサンクス時代からの名物カップ麺で、セブンの「すみれ」のように常時店頭に並んできたわけではありませんが、こちらも何代にも渡りリニューアルされています。

「けやき」は、先ほどの「すみれ」と同じく新横浜のラーメン博物館に出店していたことがあり、ススキノの本店は行列のできるお店として一世を風靡。現在も根強い人気があります。

 今回の3つのカップ麺の中では発売が一番最近で、新開発の「新もっちりちぢれ麺」が採用されています。上の2商品は麺の食感が多少欠点のように感じられましたが、新しいこちらの麺はどうでしょうか。

 豚骨ベースの味噌味スープに、新開発の麺とキャベツなど野菜を中心とした具を合わせています。野菜の量は今回の3品で最も多く、キャベツの甘みが前面に押し出されていました。キクラゲやニンジンも入っていて、多彩な野菜の構成。挽肉は少なめです。

 そして新開発の麺は、他の2品より細く、札幌ラーメンとしては少し細めですが、弾力があり、食感の再現性は高くなっています。今後、「すみれ」や「雪風」のカップ麺もリニューアルの際にこの麺に置き換えられていくのかもしれませんね。

 スープは豚骨ベースの味噌味ですが、豚骨の厚みよりも生姜や玉ねぎなど香味野菜の風味や甘みが強く感じられます。また、粒ごまが多く浮いており、香ばしさも映えていました。「すみれ」のような動物系の力強さより、香味野菜やごまのあざやかな味が目立っています。

 スープ表面に浮く油脂は「すみれ」に負けないくらい多くてこってりしている一方で、ヘビーな豚脂の風味よりも炒め野菜の風味が強く感じられました。また、豆板醤が入っていて、ピリ辛に満たない程度のほんのりとした辛味も。「雪風」とは別の形で多彩な味が楽しめるスープです。

同じ札幌味噌ラーメンでもこんなに違う!

 コンビニ大手3社から発売されている札幌味噌ラーメンのお店の味を再現したカップ麺を紹介しましたが、同じ札幌味噌ラーメンですべて日清食品が製造していながらも、3店の味の違いが大きいことがよく分かりました。これから寒くなってくる季節、味噌ラーメンで暖を取りながら食べ比べてみるのはいかがでしょうか。

  • 10/24 13:00
  • サイゾー

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