心地良い空間に大満足!気軽に誘える高コスパなデートレストラン6選

賑やかな雰囲気の中、手の込んだフランスの家庭の味やイタリアの大胆な料理を嗜む。

肩肘張らない普段着デートといえば、ビストロ&トラットリアがおすすめだ。

海外に訪れることが難しい昨今、本場さながらの空気感はふたりの気分を高揚させる。ワイン好きな彼女なら尚更で、スタッフとのやりとりも魅力的なのだ。

店の数も多く競争原理も働くため、コスパの高さも魅力。

今回は、盤石な人気を誇るビストロ&トラットリアを厳選して紹介する。

※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。

1.引き算が生むビストロ料理で、美食家たちの期待を背負う

『グルマンディーズ』

西麻布の雑居ビルに潜む隠れ家ビストロ『グルマンティーズ』。

ここには店名通り、名うての〝食いしん坊〞が夜な夜な集う。

ストレートにしてシンプル、引き算の料理を身上とする長谷川北斗シェフが繰り出す一皿ひと皿に魅せられてのことだろう。

店内にパリのセンスを散りばめた、隠れ家らしい小さな造り

西麻布交差点から徒歩5分の雑居ビル2階に店がある。テーブル中央に置かれた「クリストフル」のカトラリーセットなど、小物類を巧みに配した空間には上質なムードが漂う

コースの目玉はなんといってもメインのステーキ。肉はシェフの地元である兵庫の三田牛だ。

もも肉を独自の手法で焼き上げたステーキは、真紅の断面が美しくその一片を頬張れば、豊潤な肉汁が舌を潤す。

それでいて「和牛のステーキは赤身7割、サシ3割のバランスがベスト」というこだわりゆえ、食後は思いのほか軽い。

肉汁滴るメインディッシュは、長谷川流の調理で仕上げる!

凍ったままの牛肉をフライパンに入れ、強火で周りを焼き固めた後、弱火でじっくり焼いていく。

外はカリッ、中はしっとりの理想系で、1人前180gと量も満点。コース 9,500円より。

「なかなか予約をお受けできないこともあり、コース内容は年間を通じて同じ。定番をきっちりと出すことを心がけています」

いつ訪れても安定感がある美味こそ、特別な日の大本命。港区にあって、唯一無二ともいえる孤高の一軒は、絶対にハズしたくないデートにおすすめだ。

ここが港区っぽい!

「ルイナール」など厳選銘柄が揃うシャンパンを、スタンダードグラスに大容量で注いでくれるところがゴージャス。

グラスシャンパンは2,100円~。

【デートを成功させるためのポイント!】

私ひとりで店を切り盛りしていることもあって、なかなか席をお取りできないのが現状です。

だからこそ、料理に派手さはないですが、記念日などでの利用も多いみたいですね。

恵比寿の大人カジュアルなトラットリアで楽しい気分に!

2.肉尽くしのトラットリアが、明るい日常を確約してくれる

『カルネジーオ イースト』

人気の肉デートの中でもイタリアンは気軽に誘いやすい部類。

それが恵比寿という大人カジュアルを得意とする街のトラットリアなら、さり気なさは抜群だ!

ヨコシマな気持ちより、楽しい気分になってくる心地良い空間

暗すぎずモダンすぎず、入ってすぐに寛げる空間。卓上の黒いライトが海外のステーキハウスのようで、お洒落さも感じさせてくれる

大人なトラットリアデートの有力候補として『カルネジーオ イースト』が名をあげたのは、海外のステーキハウスのような開放的な空間でありながら、デートに最適な厨房に面するカウンターもあるから。

肉に特化した店を多数展開するグループの一店ゆえ、目利きによる仕入れも間違いない。

マネージャーの市川さんが肉やワインについて気さくに教えてくれるので自然と会話が弾みやすい。この肩肘張らない接客が気持ち良く、気がつけば店の心地良いざわめきの一員となっている

カウンター手前のケースには迫力の肉塊が並び、選んだ肉が目の前でカットされるが醍醐味は仕上げにあり。

炭焼きビステッカが230℃の皿で登場し、皿で最後の火入れとソース作りが行われる。ジュウジュウという音とともに湯気が上がり、肉とバターの香りが鼻腔をくすぐる。

食せば適切な熟成こその芳潤な旨味が広がり、赤ワインで流せばもはや肉祭りモード。

焼き目から現れるレア感は、歓声必至の逸品!

刺身でも食せる鮮度の黒毛和牛を焼いたハンバーグは、ほぼレアの焼き上がり。

ユッケを炙ったような状態で、生肉好きが歓喜する赤い断面だ。粗めなので食感も良し。1,870円。

恵比寿の大人なトラットリアで、一緒に食べて飲んで笑ったふたりが仲良くならないわけがない。

ここが恵比寿っぽい!

アンティーク調の裸電球がぬくもりのあるカジュアル空間を演出。

高い天井に合うデザインで、調光は女性がきれいに見える暖色のオレンジだ。

【デートを成功させるためのポイント!】

お肉はアメリカから和牛、アルゼンチンまで厳選したものを揃えています。

ビステッカに合うイタリアのキャンティや、樽が効いたカリフォルニアワインがふたりの会話を弾ませます!

モダンなカウンターがお洒落な恵比寿のイタリアン!

3.センス抜群のイタリアンは、アートな料理で女性支持を獲得

『マンサルヴァ』

普段着で気兼ねなく、でもきちんと美味しいものが食べたい。恵比寿にある『マンサルヴァ』なら、そんな食体験が叶うのだ。

シンプルでモダンなカウンターの存在感たるや!

カウンターは懇意にする麻布十番『カラペティ・バトゥバ』をヒントに設計した。テーブル越しにいるのはシェフではなくソムリエ。自然体かつ的確な解説で心地良く酔わせてくれる

東口からバス通りを下り閑静なエリアへと誘う導線は、心を落ち着かせて食事を楽しんでもらうためのアプローチ。

シンプルなL字カウンターに、女性を虜にする洗練された料理がよく映える。

イタリア、スペイン、ロンドンなどヨーロッパ各地で修業を積んだ髙橋恭平シェフの料理は、自由闊達でいて緻密。

茄子と巨峰の冷前菜や、焼いて甘みを引き出したトレビスに牛タンのコンフィを包んだ一品など、素材の味を生かした重ね技で食べ手を唸らせる。

自慢の手打ちパスタは、シェフ渾身の歯応えが自慢

自家製の手打ちパスタは、粉の配合にこだわり、角の立った歯応えのある食感に。

こちらは「発酵トマト、鰯、スカモルツァのバヴェッテ」。内容は月替りでコース 8,500円~。

「イタリアンはそもそもシンプルなもの」と、大袈裟すぎない品の良さにシェフのセンスがにじみ出ている。

そんな調子で、スペシャリテのパスタやドルチェまで、髙橋シェフの世界観に翻弄される。

このクオリティでコースが1万円以内と良心的。恵比寿に訪れる人々が求める条件を、十二分に満たす良店だ。

ここが恵比寿っぽい!

女性が歓喜するドルチェがデートをアシストする。

この日は、アマゾンカカオのムースとソルベにいちじく、サングリアのゼリーを合わせた逸品が登場。

【デートを成功させるためのポイント!】

コンセプトは“上質な体験をカジュアルに”。天井が高く、開放感ある空間で皆様をおもてなしします!

2種類のパスタを味わう起伏あるコースとペアリングをお楽しみください。

銀座に星付きフレンチの姉妹店が登場!

4.星付きフレンチの華麗なる一族が約束する、心地よい上質さ

『レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ』

上質な調度品に囲まれた心地よい店内は、日常のデートに最適だ。

星付きフレンチ『ドミニク・ブシェ トーキョー』の姉妹店で、本店譲りの洗練されたコース料理が味わえるが、雰囲気はカジュアルで楽しい〝ビストロノミー〞をテーマに掲げている。

アットホームな空間が、ふたりの緊張を解いていく

肩肘張らずに楽しんでほしいとドミニク・ブシェさんの思いが散りばめられ、温かい雰囲気が漂う。地下にあるため、喧噪とは無縁で隠れ家的な立地も魅力的な大人の空間

実際に楽しい時間も分かち合えると、この店を訪れる人々の声も熱い。

「カジュアルですが、パリ本店の〝ドミニク〞のスペシャリテもお出しします」と語るのはシェフの伊藤 翔さん。

もちろん自身の料理も披露していて、その代表が「パテ・アン・クルート」。

フレンチでは古典的な一品で手間と時間がかかるため料理人の力量が試されるが、伊藤さんはパイ生地をザクザク食感に仕立て、個性も打ち出している。

ファルスと呼ばれる詰物も肉の旨みが直に感じられる力強さ。伝統も踏まえ、自身を表現するという強い決意を感じる。

伝統×独自性で、古典料理を洗練されたひと皿に

「パテ・アン・クルート」。

ファルスは鴨肉にフォアグラも合わせ、高級感を加えた。クッキーを思わせるザクザク生地は、火入れの時間や温度で調整。ディナーコース 7,150円より。

さすがの腕前は、パリで大御所の薫陶を受けた精鋭だからこそ。雰囲気がいい上に料理も盤石となれば、人気店であるのは必然だ。

ここが銀座っぽい!

グランクリュのボトルもズラリとラインナップ。

ワインはほぼフランス産で全土から集めた約200銘柄がそろう。ペアリング 3,000円~。

【デートを成功させるためのポイント!】

繊細で美しい盛り付けを意識していますので、デートにぜひご活用ください。

卵白だけで作る軽やかな「コーヒーのスフレ」も女性に喜ばれます。

代々木上原に君臨する不動のデート人気店!

5.気軽さと洒脱さを兼ね備えた空間に、デート指名が殺到!

『QUINDI(クインディ)』

ふたりの親密さを高める、美食の小箱が集結する代々木上原。

中でも駒場に抜けるより落ち着いたエリアに位置する『QUINDI』は、不動のデート人気店を誇る。

ガラス張りの印象的な外観とガレージレストランのようなスタイリッシュな空間。

入り口を開けてすぐに位置するショップは、良質な食材や雑貨が並べられ魅力的なオーラを放っている。

今宵の特等席は、キッチンが一望できる広々としたテーブル席

大きなテーブル上には植物が飾られ、親しみやすい雰囲気を醸している。テーブル席からよく見える熱気あふれるキッチンも、料理を味わうスパイスのひとつ

ライブ感あふれるオープンキッチンから届くのは、日本の食材にこだわった瑞々しい感性のイタリアン。

初めて見る野菜や調味料は、それぞれのストーリーを知ればワクワクし「美味しいね」と目を合わせて微笑む豊かな時間を作り出す。

コースではなく「食べたいものを好きなだけ」というアラカルトのスタイルも、この街らしい自由度の高さを表している。

野菜の旨みに舌鼓を打つ、味わい深い季節のパスタ

「毛蟹とビーツのスパゲッティ」2,200円。

意外性のある組み合わせだが甘みのトーンがうまく揃っているので親和性は抜群。そこにケッパーから発酵の風味が加わり、味に深みが出る。

お洒落でありながらも気取らない雰囲気が、なんとも心地良い。

そして、こだわりぬいた日本食材を使った美味なる料理を兼ね備えたこの店が、人気であることは間違いないのだ。

ここが代々木上原っぽい!

ショップの商品は高感度な住民が多い代々木上原らしいセレクト。

生産者の思いが詰まったワインやオリーブオイルなどの調味料がズラリと並ぶ。

【デートを成功させるためのポイント!】

フレッシュな野菜をたっぷり使った健康的な料理が、女性に人気が高いです。

気に入ったワインや調味料などはショップで購入可能なので、帰り際にお土産として渡せばハートを掴めるかも!

酒場だけど独創フレンチが楽しめる神楽坂の一軒!

6.酒場で楽しむ独創フレンチが、“蜜月な関係”を確約する

『BOLT(ボルト)』

「究極のオールマイティを目指しています」とはシェフの仲田高広さん。それは幅広い要望のデートに対応できるということでもある。

夕方に「BOLT集合ね」とアペロで会うもよし、3時間ゆっくりディナーをした後には食後酒もよし、〆の貝そばを食べに行くもあり。

もしよければ、気になる相手を初デートから毎回『BOLT』に誘うという荒技もインパクトを残せるし、それもありと思えるほど最強の酒場なのだ。

作家ものの器とこだわりの酒が混在する雑多さが心地よい

カウンターの上に置かれる焼き物は奈良の作家・辻村 塊さんに作ってもらったもの。作家の皿と混じってポップな皿もあり、その隣にはグラッパやカルヴァドスが並ぶ

脱力に見えて実はバシッとお洒落な料理を出せるのは、海外経験が豊富でフランス料理の腕が立つ仲田さんならでは。

著名な陶芸家の器を並べつつ、シリアルの景品のお皿もあり、イクラのタルティーヌを後者にのせてもはまるのだから罪である。

そのイクラはアルザスの白ワインでマリネされていて、これをつまみに同じワインを飲むのも乙なのだ。

まったりと濃厚な舌触りと鼻を抜ける香りが堪らない

ゲヴェルツトラミネールでマリネしたイクラのタルティーヌ。

60度で20回洗い、水で20回洗ったイクラは、薄皮一枚のとろっとした食感。下はフロマージュブランとディル。2,400円。

ふたりで飲兵衛センスを磨く時間は、何度でも繰り返したくなるもの。この店で間違いないと、界隈の大人たちは知っている。

ここが神楽坂っぽい!

目印はシェフの赤い自転車。何気ない日常が木の扉との組み合わせでお洒落に写る。

気楽な気持ちで来てほしいから、予約は1ヶ月先までしか取らないのだ。

【デートを成功させるためのポイント!】

こちらで取り分けるので、男性がサーブする必要がなくて楽です。

もしメニューで分からないことがあったら検索しないで聞いてください。それもデートの会話になります!

気軽ゆえに相手の本心が垣間見えるビストロ&トラットリアでは、デートが楽しくなるに違いない!

▶このほか:焼き鳥激戦区を代表する人気店ぞろい!「これぞデートの鉄板!」といえる名店4選

2021/10/23 5:01

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