約9千万円の現金を銀行員に手で数えさせた男性 金持ちの横暴な態度に呆れの声(中国)

今回の出来事は中国のSNS「ウェイボー(微博)」にて、当事者であるサンウェア(Sunwear)と名乗る男性によって明かされた。中国上海市ホンメイロード(虹梅路)にある上海銀行を訪れたサンウェアさんは「銀行のサービスが気に食わなかった」と綴っている。

そしてサンウェアさんは500万元(約8900万円)を自身の口座から現金で引き出し、そのお札を1枚ずつ数えるように銀行員に要求したのだ。当時の様子を撮影した写真には、窓口のカウンターに100元札(約1780円)の山がいくつも積み上がっていた。

500万元という金額は一度に引き下ろすことのできる限度額で、まだ自身の口座にお金が残っているというサンウェアさんは、これから毎日この銀行を訪れて口座が空になるまでお金を引き出し続けると表明している。口座にいくら残っているのかは明らかになっていないが、サンウェアさんは億万長者と報道されており、相当な額がまだ残っているものと推測される。

サンウェアさんは不満を覚えたサービスに関しての詳細は明かしていないが、「サービスの姿勢が最悪」と表現し「この態度のせいで全財産をこの銀行から引き出して他の銀行に預けることしかできない」と強い不快感を示している。

一方で銀行側は支店内で警備員がサンウェアさんにマスク着用を求めたことが原因であると話しており、その日にカスタマーサービスのガイドラインを逸脱したスタッフはいないと明かしている。そして「該当のお客様は、金融サービスに対して過剰なサービスを期待していたようです」と非が無いことを主張した。

真実は当事者間でしか分からないが、サンウェアさんは「万が一、引き出した金額より現金が少ないといけないので手で数えてくれ」と要求したため、スタッフが1枚ずつお札を数えなければならなくなってしまった。この日は銀行員2人がかりで対応したが、500万元の引き出しに約2時間もかかったという。

その後の投稿で、サンウェアさんは複数のスーツケースに札束を入れ、自身の高級車に積み込む写真も公開した。

嫌がらせに近いサンウェアさんのこの態度に、人々からは「自分には様々な権利があると思い込んでいるこの金持ちの男は、ルールすら超越できると思っているみたいだね」「対応した銀行員には同情するよ」「私がこの銀行員だったら、もっと時間をかけて数えてやるのに」と怒りや呆れの声が届いているが、「よくやった。銀行員の態度には私もうんざりしていたよ」「銀行員ってなんだか偉そうだよね」と少ないながらも共感のコメントも見受けられた。

画像は『LADbible 2021年10月21日付「Chinese Millionaire Withdraws Huge Sum And Makes Bank Staff Count It Out」(Credit: AsiaWire)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021/10/23 5:00

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