吉高由里子主演『最愛』「ネッショリ」揃いのキャスト陣で期待される、田中みな実の「ヨゴレ開花」

 ニヤッと笑う吉高由里子(33)がたまらなく妖艶でミステリアス! 連続ドラマ『最愛』(TBS系)が面白くなりそうだ。

 吉高と初恋の相手を演じる松下洸平(34)が、殺人事件の重要参考人と、事件の真相を追う刑事として再会。過去と現在が絡み合いながら展開する、サスペンスラブストーリー。

 第1話では、吉高演じる梨央が、いきなり手を血まみれにして逮捕されるシーンから始まった。そこから15年前の2006年のシーンに遡るのだが、吉高と大輝を演じる松下が、そのまま高校3年生の役を演じていて驚いた。さすがに高校3年生にしては大人っぽい……。

 ただ、ここで演じる役者を変えないあたりに、ドラマのこだわりを感じる。それも手伝い、全部のシーンが「ものすごい意味がある」ように見えて、かなり後を引く。加えて主演の吉高も松下も、ネッショリとした色気と湿気を感じる役者である。脇を固める薬師丸ひろ子(57)、田中みな実(34)も然り。画面からものすごい粘着性を感じるのだ。

 特に女優として順調にキャリアを積んでいる田中みな実が演じる「汚れ感」は見もの。梨央を追うフリーライターという設定だが、まだ闇を追うえげつないマスコミ役特有のハイエナ臭は出ておらず。ただ、この人は回を追うごとに殻を破っていくタイプなので、今後が楽しみだ。

■物語のキーマンは岡山天音?

 そして気になって仕方がないのが岡山天音(27)。映画『オズランド』(2018)『新聞記者』(2019)では、主演の良き理解者として、癒しフェイスを存分に活かしていた。

 しかし今年の夏ドラマ『緊急取調室』では、何を考えているのか分からない狂気のボクサーを演じて仰天。今回も松下の理解者なのか、それとも何かを知っていて突然裏切るのか、まったく読めない。が、それがいい! 彼の存在に振り回されたい。

 主題歌は宇多田ヒカルが歌う『君に夢中』。そしてドラマタイトルも『最愛』。このあたりにドラマのカギがあるのかも。今後の展開が楽しみである。

 第2話では2人が再会した現代と、14年前の2007年、真田家での生活になじめずにいた梨央の過去が描かれる。吉高の「波乱万丈な女の15年」の演じ分けも堪能したい。(田中稲)

■吉高由里子の貴重な女子校生姿

 高校生役の吉高由里子と大学生役の松下洸平。パッと見は無理があるが、ドラマで見ると妙な説得力がある。

※画像はTBS『最愛』公式ツイッターアカウント「@saiai_tbs」より

2021/10/22 19:00

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