『ベニスに死す』“世界で一番美しい少年”の栄光と破滅 衝撃ドキュメンタリー公開

 巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督作『ベニスに死す』(1971)で美少年タジオを演じたビョルン・アンドレセンの衝撃の真実を描くドキュメンタリー映画『The Most Beautiful Boy in the World(原題)』が、邦題を『世界で一番美しい少年』として12月17日より公開されることが決定。日本版ポスタービジュアルが解禁された。

 本作は、『ベニスに死す』の裏側と、“世界で一番美しい少年”と呼ばれその後の人生を運命づけられてしまったひとりの人間の栄光と破滅、そして心の再生への道のりを映しだしたドキュメンタリー。

 “世界で一番美しい少年”と称賛され、一大センセーションを巻き起こした少年がいた。15歳の時巨匠ルキノ・ヴィスコンティに見出され、映画『ベニスに死す』に出演したビョルン・アンドレセン。来日時には熱狂的なファンたちに迎えられる。だが彼の瞳には、憂いと怖れ、生い立ちの秘密が隠されていた。

 そして50年後。伝説のアイコンは、アリ・アスター監督作『ミッドサマー』(2019)の老人ダン役となって再び観客の前に現れ、その驚がくの変ぼうぶりが話題となる。彼の人生に何があったのか。今、ビョルンは、熱狂の“あの頃”に訪れた東京、パリ、ベニスへ向かう。それは、ノスタルジックにして残酷な、自らの栄光と破滅の軌跡をたどる旅だった―。

 『ベニスに死す』は、1971年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され<25周年記念賞>を受賞、日本でも1972年に<キネマ旬報ベスト・テン第1位>を獲得するなど圧倒的に高い評価を得た名作。劇中で観る者の目を釘付けにする圧倒的な存在感を放ち、作品を強く牽引したビョルンは、同作の日本公開年などに来日、CM出演などの芸能活動も行い、日本のカルチャーに大きな影響を及ぼした。

 本作でビョルンは、巨匠ヴィスコンティとの出会い、“世界一の美少年・タジオ”を探すために壮大な規模で行われたオーディションや映画撮影の裏側、カンヌの華やかな狂騒から来日時の熱狂などについてコメント。傑作の裏側が豊富なアーカイブ映像と共に浮き彫りになると同時に、彼が“世界で一番美しい少年”であるがゆえに見た天国と地獄が明かされる。また劇中では、漫画『ベルサイユのばら』の作者・池田理代子氏が、ビョルンが主人公“オスカル”のモデルであったと語っている。

 日本版ポスタービジュアルは、ビョルンが『ベニスに死す』でヴィスコンティ監督のオーディションを受けた際に捉えた、射るような鋭い瞳の写真を使用したもの。そのイノセンスさが匂い立つ、白を基調にしたビジュアルとなっている。顔の横には、ビョルンが同作出演後にたどることになる人生を示唆するような「美しいことは罪ですか」というキャッチコピーが添えられている。

 映画『世界で一番美しい少年』は12月17日より全国順次公開。

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