そのパンツのシルエット、古いかも。2015年前後のパンツは要注意

こんにちは、ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。

いつもと同じパンツを穿いているのに。ある日ふと「似合ってない」と感じる。その原因はもしかすると、パンツのシルエットが古いことかもしれません。そこで今回は「“ちょい古”な感じを見直したい」と思っている人に向けて、旬が過ぎた古いパンツシルエットの特徴と、現代のパンツシルエットをご紹介します。

◆これが古臭さの原因! 2015年前後に買ったパンツは要注意

ファッションをどこからが「古臭い」と感じるか。それには流行が移り変わるスピードが影響しています。定番服が長く鎮座する時代なら、5年前の服も着られるものが多いです。けれどめまぐるしく流行が変化する時代なら、5年の服じゃちょっとシルエットが古いと感じやすくなります。現在はどちらかといえば、後者なのかもしれません。昨今の社会情勢もあいまって、ファッションに対する考え方が大きく変化。トレンドも変遷期を迎えています。

なので、2015年前後に購入したパンツはどうも古い感じがするものが多いです。その特徴はパンツの太さ。2015年当時はワイドであればあるほどトレンドという感じでした。そこからいまは細身傾向に変化しているのでとくにお尻・太もものラインがワイドすぎると野暮ったく見えやすいかもしれませんね。

また、スタイリングの仕事を通して個人的に思うのは、ウエストリボンのパンツはもう流行っていなのかなということ。あっても共布のベルトつきパンツでしょうか。パンツの服地も薄くてペラペラではなく、薄くても立体感がしっかりあるものが現在のパンツの主流に。

◆「今っぽいパンツ」のシルエットは二極化

さて、では今っぽいパンツのシルエットはどうでしょうか。現在は大きく分けてシルエットは二極化されています。

1つは適度に細いストレートシルエット。スキニーほどピチピチしていないけれど、太すぎもしないすっきり感があるのが特徴的です。

もういっぽうはフレアシルエット。膝下にかけて裾がフレアになっているシルエットですね。スカートもマーメイドスカートが流行るなど、シルエットにより女性らしさの残るものがトレンドとして浮上しています。いずれにしてもウエスト位置は変わらずハイライズ。ここは2015年当時の流行を今も引き継いでいるポイントですね。

◆タックパンツのシルエットも変わった

もう一点、特筆すべきはタックパンツのシルエットが5年前より少し変わったということ。2015年頃は、ギャザーなんだかタックなんだか分からないくらい細かいタックが入っていました。ですが現在はワンタックorツータックとシンプルにスッキリが良い感じに。タックは少ないほうが下腹部も変に着膨れないので、よりスタイルが良く見えるパンツへ進化したのでしょう。

そして長く人気があったガウチョパンツについて、今は丈がより短くなったショートパンツやバミューダパンツへと人気が移行しています。ボトムスは足首丈か膝丈かといった極端さが現在のパンツシルエットなので、ふくらはぎくらいの半端丈はしばし出番がなくなりそうです。思いきって手放すのも手。

◆サイクル変化が早いパンツ。今のうちに見直しを

簡単にまとめますと、パンツについては以下のポイントをしっかり押さえておくと良さそうです。

・「ウエストリボンつきパンツ」は大体ちょい古だから卒業を検討

・タックパンツは「タックの入り方」が今と昔で違うのでチェック

・ガウチョパンツは「バミューダパンツ」に切り替えて

もちろん昔のパンツでも使えるアイテムは多く存在します。そうしたパンツは上述した今っぽいシルエットの特徴を兼ね備えている場合がほとんどですので、ぜひお手持ちのパンツのシルエットや素材、デザインをチェックして判断してみてくださいね。

<文&イラスト/角佑宇子>

【角 佑宇子】

(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。インスタグラムは@sumi.1105

2021/10/20 15:45

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