ユ・アイン、俳優賞総なめの壮絶な演技『声もなく』予告解禁

先日10月8日に開催されたアジア・フィルム・アワードで2冠(主演男優賞・新人監督賞)に輝くなど、アジアの各映画賞を席巻する韓国映画の話題作『声もなく』。この度、予告編が完成し、併せて本ポスタービジュアル、場面写真とともに解禁となった。

今回解禁となったポスタービジュアルには、「ねじれた誘拐の行方は――」というキャッチコピーとともに、“誘拐犯”として、自転車の後ろに少女チョヒ(ムン・スンア)をくくりつけて田園地帯を走るテイン(ユ・アイン)と、表情なくテインの背中に身体を寄せるチョヒの姿が写し出されている。

また、併せて解禁となる約2分の予告編は、のどかな田園地帯を背景に、死体処理を行うユ・アイン演じるテインとユ・ジェミョン演じるチャンボクの姿で始まる。

組織からの依頼で誘拐された少女を1日だけ預かることになるものの、依頼主が殺されてしまったため、予期せず彼の仕事を引き継ぐかたちで“誘拐犯”になってしまった2人。動揺しながら犯罪に手を染めていく過程が、時にスリリングに、時にユーモラスに描かれ、やがて疑似家族のようになっていく展開も…。

ユ・アインは、一切セリフがない難役に体重を15kg増量して挑み、韓国のアカデミー賞と呼ばれる青龍賞で最優秀主演男優賞を受賞し、韓国のゴールデン・グローブ賞とも称される百想芸術大賞で最優秀演技賞を受賞した。さらには、アジア各国の映画が対象となるアジア・フィルム・アワードでは、『すばらしき世界』の役所広司もノミニーに並ぶなか見事、最優秀主演男優賞を獲得するなど、主要映画賞を総なめ。

また、自身によるオリジナル脚本によって監督デビューを果たした1982年生まれの女性監督ホン・ウィジョンは、犯罪映画の常識を覆すユニークな演出と個性的なキャラクター描写で、切なさとアイロニーの入り混じる全く新しいサスペンス映画を作り上げ、青龍賞と釜日映画賞、アジア・フィルム・アワードで新人監督賞を受賞。百想芸術大賞でも新人の枠を超え監督賞を受賞した。ホン監督は、その巧みな演出力とともに、社会性とエンターテインメント性を見事に融合させた脚本も高く評価されており、青龍賞、百想芸術大賞、アジア・フィルム・アワードで脚本賞にもノミネートされている。

また、本作ではドラマ「梨泰院クラス」で嫌味で傲岸不遜な大手レストランチェーンの会長を演じたユ・ジェミョンが、ユ・アイン演じるテインの相棒・チャンボク役に。罪を犯しながらもどこか憎めないチャンボクを好演している姿も見逃せない。

『声もなく』は2022年1月21日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。

(text:cinemacafe.net)

■関連作品:

声もなく 2022年1月21日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開

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2021/10/19 11:00

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