ノーマスクの上司にウンザリして2度のコロナ転職。年収は70万円UP

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 長引くコロナ不況で経営や雇用の制度を見直す企業が増えている。それに伴い転職を考えている人も少なくない。しかし、実際に入社してみなければわからない現実もある。「コロナ転職」に踏み切ったとある女性のエピソードを紹介する。

◆コロナへの意識が低い上司に不信感が…

 東京都在住の小池ひなさん(仮名・30代)は、コロナ禍で2回転職をしたという。

「元々はアパレル企業に勤めていて、昇格しても給与が上がらなかったために転職しました。1回目の転職は通販会社で、実際に入社してみると面接で聞いていた話と現場のギャップが酷くてついていけませんでした。

 緊急事態宣言中は在宅勤務と聞いていたにもかかわらず、ほとんど出社を強いられました。会社側は会食を控えるよう注意していたのに、上司からほぼ毎週飲み会やランチに誘われて矛盾を感じていました」

◆ノーマスクで話しかけてくる上司にウンザリ

 断りづらい雰囲気もあり、ひなさんは困惑した。

「面接で、コロナ対策はしっかりしていると話してたはずなのに、上司は毎日マスクを外して話しかけてきました。しかも、取締役や目上の人が席を外している時を狙って。『マスクなんて意味ない、暑い、やってられるか』が口癖でしたね」

 コロナ意識が低い上司や、会社への不信感から3ヶ月で退職を決意した。

◆「リモート勤務」で同僚や上司の人となりがわからず

 2回目の転職はIT関連会社へ。完全リモート勤務で、福利厚生も充実していたという。しかし入社してからは苦労していることも。

「入社してすぐリモート勤務になったので、働くメンバーと顔を合わせることがありません。MTG(ミーティング)も基本声だけで行うため、相手の人となりがわからないまま働いています」

 仕事のやり取りはチャットがメインで、文面だと相手の温度感がわからないことが不安なのだとか。

「最近はやっと慣れましたが、語尾に記号や絵文字がないとどうしても冷たく感じてしまうことが多かったです。特に一緒に働いているチームはドライな反応や対応をする方が多いので、新入社員の自分にとってはかなり心細く、ストレスを感じることもありましたね……」

 コロナ対策が万全の会社に無事転職したものの、リモート勤務ならではの悩みが生まれたのだ。

◆2度目の転職で年収は70万円アップ

 給料や実働はどれくらいの変化があったのか。

「お恥ずかしい話ですが、最初に転職した会社は年収325万円。2度目の転職で350万円に上がりました。勤務時間は月10~15時間ほど増えましたね」

 転職前に勤めていた会社は275万円だったそうで、実質1年で年収70万円アップしているとのこと。

「今の会社はワクチン接種も早々と行ってくれたし、今までで一番良い給与で働かせていただいてるので満足していますね」

◆スキルとやる気があれば望んだキャリアも夢じゃない

 ひなさんは、コロナ転職での会社選びについてこう話す。

「受かりたい一心から、面接では相手に失礼があってはならないと、聞きたいことを聞けない人も多いですが、疑問に思ったことなどは全部聞いた方がいいなと改めて思いました。会社に受かるための転職活動ではなく、ちゃんと自分に合う会社を探すべきだなと」

 入社後、現場とのギャップに悩まされたからこそ面接が肝心だと答えた。

「転職は本当に難しいです。経験してよくわかりました。でも今の時代は、昔より転職がしやすく、スキルとやる気があれば望んだキャリアに進むことも可能なんだとわかりました」

 一寸先が見えない時代だからこそ、不安を抱えている人も多い。しかし勇気を出して一歩踏み出せば、明るい未来に近づくことも難しくはないのだ。

<取材・文/桃沢もちこ>

―[「コロナ転職」のその後]―

【桃沢もちこ】
愛知県出身、'93年生まれ。好奇心旺盛の雑食オタクライター。主にアイドルを追っかけてます。趣味はサウナ、旅行、飲酒、カルト映画など。アングラカルチャーが好きです。Twitter:@mochico1407

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