観客の緊急事態にいち早く気づいたレギロン「プレーできない、試合を止めてくれと…」

 スペイン代表DFセルヒオ・レギロンが、ニューカッスル対トッテナムの試合中に起きたアクシデントへの自身の対応について語った。17日、イギリスメディア『BBC』が報じている。

 17日に行われたプレミアリーグ第8節ニューカッスル対トッテナム戦で、試合が一時中断するアクシデントが発生。トッテナムが2-1のリードで迎えた40分、ニューカッスルの本拠地『セント・ジェームズ・パーク』の東スタンドにいた観客の一人が心臓発作によって倒れると、それに気づいたレギロンがアンドレ・マリナー主審に緊急事態を伝え、マリナー主審は試合を中断させた。その後、エリック・ダイアーらの呼びかけもあってAED(自動体外式除細動器)を持ったスタッフがスタンドへと向かうと、選手たちが一時ドレッシングルームへと引き上げた後、中断から約15分後にプレーが再開されることになった。なお、処置を受けた観客は病院へと搬送され、容体は現在安定しているようだ。

 最初に事態に気づき主審に伝えたレギロンは、試合後に当該シーンをこのように振り返った。

「1人の男が倒れているのを見たんだ。僕はとてもナーバスになって、レフェリーのもとへ行って、『僕らはプレーできない。試合を止めてくれ』と言ったんだ」

「彼の状態は安定したみたいだ。他のどんなことよりも、それが最も大事なことだよ」

「僕がファンの方を見たとき、彼らは『(試合を)止めろ、止めろ』と言っていたんだ。僕は監督にも、観衆のうちの誰かが倒れているから、試合を止めるよう伝えた」

 また、レギロンは試合後に自身のTwitterで、「フットボールは最も重要なことではない。早く回復してくれることを願っている」と投稿。トッテナムもクラブ公式アカウントで、「我々は選手たちを誇りに思い、そして難しい状況のなかで対応した素晴らしいスタッフに感謝しています」との声明を発表している。

2021/10/18 10:25

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