<櫻井海音インタビュー>キュンとくるのは「僕に興味がない女性」「追いかけられるより追いかけたい」

同ドラマで女優・歌手の大原櫻子(25)が演じる主人公・冴島千歳(さえじま ちとせ)の相手役に抜擢された櫻井海音。恋愛リアリティー番組『オオカミくんには騙されない』(ABEMA)で話題となった櫻井だが、俳優としては連続テレビ小説『エール』(NHK)や『ナイト・ドクター』(フジテレビ)に出演経験があり、バンド「インナージャーニー」のドラマーとして音楽活動もしている。

■オファーに今までにない高揚感

―今回のオファーを受けたときの心境をお聞かせください。

櫻井海音(以下、櫻井):連ドラで二番手でやらせてもらえること自体ものすごく嬉しかったです。もちろん自分にこの役が務まるのかという不安はありましたけど、台本や原作を読ませていただいて、早く演じたい、早く撮影に臨みたいという今までにない高揚感がすごくありました。今は演じていてもすごく楽しいですし、櫻子さんとの掛け合いとかいろいろ吸収している部分もあるのでやりがいを感じています。

■演じる藤代瀬那は世渡り上手だけど内面はピュア

―櫻井さんが演じる藤代瀬那は、演技は最高なのに私生活は問題児という若手の注目俳優ですね。そしてマネージャーになった冴島千歳によく嘘をついて振り回しています。実はこの2人は幼馴染で、小さな頃にも瀬那が嘘をついてきたせいで、千歳は嘘が大嫌いになってしまいました。瀬那はどのようなキャラクターだと思いますか?

櫻井:いろんな面を持っていて、ひとりひとりに対しての接し方が違っていたり、表と裏の顔があって、ちーちゃん(=千歳)に対する顔があって俳優の顔があって。でもそれがちーちゃんにだけは徐々に本当の自分を出していけるようになっていきます。世渡り上手なんだけど内側にあるのはピュアで、可愛いなという印象を持っています。

―櫻井さんご自身との共通点はありますか?

櫻井:僕も世渡り上手なところはあるので、そこはすごく共感します。瀬那の「これが嘘だと言うんだったら、この業界、嘘まみれなんじゃないの?」というセリフがあります。食レポをして「美味しい」と言いながら食べて、撮影が止まったときに千歳に「俺、これ嫌いなんだよね」というシーンですが、そういうところは「そうだよな」と思って。「嘘を本当にするのがこの仕事だな」というのは感じますね。自分が若手俳優という瀬那と同じ立場にいる身としては割り切ってやらないといけない部分とか、ある意味大人にならなきゃいけないというのはすごく考えさせられましたね。

■俳優は嘘が上手くないと…?

―瀬那は嘘をつくのが上手ですが、櫻井さんご自身はいかがですか?

櫻井:瀬那が弱さから嘘をついてしまうところはすごく可愛らしいなと思っていて、弱いから見栄や虚勢を張ってしまいますが、そういうところは千歳と出会うことで、自分の弱さをさらけ出せるようになるのではないかと思います。僕自身はガチで嘘をつくことはないので、嘘というより冗談で話すことはありますけど。でもこういう仕事をやっているので嘘は上手くないとな…とは思います。

■大原櫻子は丁寧で優しい方

―相手役の大原櫻子さんの第一印象はいかがでしたか?

櫻井:とても丁寧な方だと思いました。僕は現場で年齢的には最年少ぐらいなので、櫻子さんと5歳違うんですけど、最初お会いしたときも全部敬語で話してくれましたし、「海音さん」って“さん付け”で呼んでいただいて、すごく丁寧で優しい方なんだと思いました。

■「かいちゃん」「らこちゃん」と呼び合う関係に

―その後、撮影を続けていくなかで呼び方は変わりましたか?

櫻井:今は「かいちゃん」と「らこちゃん」です(笑)。撮影が始まって2日目ぐらいに結構打ち解けてきて、いつまでも「大原さん」「海音さん」じゃ…となったので。僕、初めて「かいちゃん」て呼ばれたんですよ。「らこちゃん」はいつも「さくちゃん」か「らこちゃん」と呼ばれていると言われていたので、「らこちゃんって面白い」と言って「らこちゃん」になりました。

■好きな人にはツンデレで猫みたい?

―ところで本作は“焦れキュン”な禁断のゴシップラブストーリーとのことですが、櫻井さんがキュンとくる女性はどのような方ですか?

櫻井:僕に興味がない女性ですね。僕は興味を持たれると冷めちゃうタイプなので。自分がテレビに出ても何も見ないぐらいの人がいいですね。追っかけられるよりは追っかけていたい。でも甘えるところもあってツンデレというか猫みたいな感じです。

■実家の猫にキュン!

―では、櫻井さんが最近キュンとしたことは何ですか? 

櫻井:久しぶりに実家に帰ったんですけど、猫が2匹いるんですが、猫がいるところをガラガラと開けたら、2匹ともちょこんと座っていたんでキュンときましたね。僕の音とか匂いを感じて待っていてくれたんだなと思って。その1匹は僕が拾った猫なんですよ。1年ぐらい前に千葉にロケに行ったときに夜、山道でニャアニャア鳴いてて。「どこだろう?」と草を掻き分けたらそこに埋まってて。生後1週間ぐらいで、はぐれたのか捨てられたのか分からないですけど、さすがにそのままにしておくのは…と連れて帰りました。夜中にドンキに行って餌を買って。すぐに懐きましたし、可愛いですね。

■サウナと野菜が大好き

―それはキュンとくるでしょうね。プライベートについてもお聞きしたいのですが、櫻井さんのリフレッシュ方法は何かありますか?

櫻井:休みの日はサウナに行くようにしていますね。サウナに行って一回全部リフレッシュして。その時間が一番幸せですね。2年前ぐらいからちょこちょこと行っています。

―他にハマっていることはありますか?

櫻井:野菜にハマっています。以前胃腸炎になってすごいダウンしているときにトマトが食べたくなって、体が野菜を欲しているんだと思って、そこから野菜を食べるようになりましたね。コンビニで売っているスティックになっていて味噌マヨネーズをつけて食べるのも大好きです。

■俳優とドラマーはそれぞれ魅力的、似ている部分も

―櫻井さんはこれからも俳優とドラマーの二刀流で活動されると思いますが、それぞれの魅力や共通点がもしあれば教えてください。

櫻井:音楽はバンド(「インナージャーニー」)としてやっていますが、バンドが主体で曲を作ったりライブをしたり、ものすごく自由度が高くて何かに縛られるものではないのでそこが魅力です。俳優は音楽よりはいろんな人が携わっている部分で責任がありますし、そのなかで自分が何ができるかというのを模索しているときが一番楽しいので、そこが明確に違います。でも表現として「自分がどう見えているか」「どう見せたいか」は似ていて、ドラムを叩いていてテクニックとか基礎的な部分はもちろんですけど「お客さんにどう見えているか」を大事にしているので、自分が叩いているときの動画を観て「かっこいい叩き方をしたいな」と思ったり、俳優だったら自分が演じているところのモニターを観て、こう映っているから「次はこういうふうにお芝居しよう」とか、見せ方としていろんな工夫ができるところは共通しているなと思いますね。

ドラマParavi『つまり好きって言いたいんだけど、』は10月6日(水)深夜0時30分よりテレビ東京系にて放送中。10月20日放送の第3話では、ひょんなことから瀬那(櫻井海⾳)と千歳(⼤原櫻⼦)の同居⽣活が始まったが、千歳は瀬那に何かとこき使われ、マネージャーとして瀬那を⽀えつつも教師に戻る決意を新たにする。⼀⽅瀬那は大女優・一色涼香(黒木瞳)との共演で役者としての壁に突き当たっていた―。動画配信サービス「Paravi」では毎週水曜夜9時より毎話独占先行配信中。

hair&make:高草木剛(VANITES)/stylist:藤井晶子

(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)

2021/10/17 20:00

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