東大生が感動した「読みやすいのに、驚くほど勉強になる本」ベスト3

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―[貧困東大生・布施川天馬]―

 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

◆「読書の秋」にこそ読みたい本

 皆さん、読書は好きでしょうか? スポーツの秋、芸術の秋とは言いますが、やはり僕は「読書の秋」なのではないかと考えております。

 読書が好きだという人なら、きっと積読している本も大量にあるのではないでしょうか。現在、僕の勉強机の上には、アルバイト代の大半をつぎ込んで購入した本が「山脈」を築き上げており、片っ端から消化する必要性に駆られています。

 逆に、読書をまったくしていないという人には、秋は本を手に取るチャンスです。フェアを行っている書店も多いでしょうからフラッと立ち寄り、なんとなく目についたくらいの本でも手に取ってみるのはいかがでしょうか。

◆読みやすいのに勉強になる「超絶コスパがいい本」

 とはいえ、読書自体のハードルが高いというのもまた事実です。「難しそうな本を読めたらカッコいいけど、実際自分には難しい本なんて読めない」と思われている方もいらっしゃるかと思います。

 そこで、今日は比較的読みやすいのに、とても勉強になるような「超絶コスパがいい本」を3冊ご紹介しようと思います!

 どの本も、読んでいるだけで世界の見え方が変わる素晴らしい名著ばかりですから、ぜひお手に取ってみてください。

◆○『FACTFULNESS』 ハンス・ロスリング著

 最初にご紹介するのは『FACTFULNESS』。「いきなり洋書?」と思われたかもしれませんが、こちらは丁寧でわかりやすい日本語訳版が発売されていますから、身構える必要はありません。

 突然ですが、皆さんに質問です。世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう? 80%、50%、20%の選択肢のうちから予想して、答えてみてください。

 この問題の答えは80%です。予想通りでしたか? 実はこの問題、ノーベル賞受賞者などの頭のいい人でも間違えてしまう超難問なんです。

 著者のハンス・ロスリング氏は、先ほどの問題を含む、現在の世界についての13の質問を私たちに投げかけながら、私たちがどれだけ今の世界について無知であるかを明らかにしていきます。

◆平均点はチンパンジー以下という結果

 実際、その「13の質問」を世界中のあらゆる知能の人にしてみた結果、チンパンジー以下の平均点しかとれていなかったそうです。ちなみに僕もまんまとチンパンジーラインを下回りました。

 本来なら私たちはチンパンジーよりは賢いはずです。いったいどこでチンパンジーと差がついてしまったのでしょうか?

 本書が明らかにしてくれるのは「私たちがなんとなく信じていることは間違っているかもしれない」ということ。間違ったことを信じていたので、私たちはチンパンジー以下の成績しか取れなかったのです。

 気になる人はまず本屋で本書を手に取り、「自分がチンパンジーより賢いかどうか」を確かめてみるのもいいかもしれません。

◆○『「90秒スタディ」ですぐわかる! 日本史速習講義』 伊藤賀一著

 次に紹介するのは『「90秒スタディ」ですぐわかる!日本史速習講義』。こちらは「日本一生徒数が多い社会講師」として有名な伊藤賀一先生による、誰でも1分半で日本史を理解できるようになる本です。

 この本のすごいところは、一時代につき90秒で学べること。読む速度にもよりますが、見開き1ページを音読すると、おおよそ90秒前後でキッチリ読み終わるように設計されているのです。忙しい社会人の方々こそ嬉しいのではないでしょうか。

「大人になったのに、いまさら日本史?」と思われるかもしれません。もちろん「日本史の知識があることで会話が弾む」といったような雑学的な効果もあるかもしれません。ですが、僕は「大人になったからこそ、日本史」なのだと考えています。

◆歴史を学ぶと「自分のレベル」が上げれる

 そもそも日本史にとどまらず、どうして歴史を学ばなくてはいけないのでしょうか。ここ100年程度ならともかく、わざわざ1000年前の侍の戦いなんて知らなくても、現代を生きるには不都合ないように思えます。

 なのに、わざわざ時間を割いてまで日本史を学ぶ意味は何か。それは「自分自身のレベル上げの場所」だからです。

 人が成長するためには膨大な時間がかかります。ゲームなら無限に使えるレベル上げ用の場所が用意されているかもしれませんが、現実ではレベルアップするための成長の機会が限られています。

 しかし、歴史を学ぶことで、このレベルアップのチャンスを増やすことができます。さまざまな事件や、それに対する人々の反応、対応などから「なるほど、こういうときはこう動くとよいのだな」というようにシミュレーションすることができるのです。

 せっかく読書をするなら、まとめて「レベル上げの時間」として使ってみてはいかがでしょうか。

◆○『ソフィーの世界』 ヨースタイン・ゴルデル著

 最後にご紹介するのは『ソフィーの世界』です。こちらも洋書ですが、やはり日本語訳版が出ています。

 この本は600ページをこえるぶ厚い小説です。「ぶ厚い」と聞くと、なんだか腰が引けてしまうかもしれません。

 ですが、中学生~高校生程度でも十分読める程度のレベルで文章が書かれているので、思ったよりも簡単です。読書に慣れている子なら小学生でも十分読めるレベルなので、今回、紹介した3冊の中でも最もスラスラと読み進められるでしょう。

 この『ソフィーの世界』では「哲学」という小難しいテーマを、小説を通して学ぶことができます。

◆14歳でも理解できる「哲学とはなにか」

 哲学といえば、「カッコいいけれど、なんだか難しくてややこしそう」といったイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。僕もその一人でした。哲学の本というと、難解な岩波新書のイメージがあり、敬遠していたのです。

 しかし、『ソフィーの世界』はとても簡単。そもそも主人公はただの中学生の女の子です。彼女と一緒に哲学の世界を理解していくので、14歳でもわかるように「哲学とはなにか」が説明されます。

 哲学の勉強という面を抜いても、ひとつの小説として大変面白い作品であることは間違いありません。小説が好きなら、ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。

◆読書が苦手でも読み切れる
 
 今回、ご紹介した3冊はどれも読みやすいのに、読んだかどうかで周りと差がつく「超絶コスパがいい本」ばかりです。特に読書が苦手で本を読み切ったことがないという人でも読み切れそうな3冊を選んでみました。

 秋の読書フェアが開催されている書店も多いでしょうから、ぜひ一度足を運んでみてください。

 特に普段から本屋に行く機会のない方は、ぜひこの機会に書店へ行って本を選んでみるのはいかがでしょうか。新しい発見があるかもしれません。

 皆さんの読書生活に貢献できれば幸いです。

―[貧困東大生・布施川天馬]―

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある(Twitterアカウント:@Temma_Fusegawa)

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