この男、小さすぎる…。コロナ明けのデート中、男の“あるクセ”にドン引きした女の本音
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「女が初デート以降、そっけなくなった理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:久しぶりに外で飲める解放感に浮かれ過ぎた…?デート中にやらかしていた、男の失態
あれは、翔吾との初デートの後だった。お店を後にし、人が増えた恵比寿の駅のほうへと向かう道中で、翔吾が嬉しそうにこちらを見て話しかけくる。
「今日は楽しかった!乃亜ちゃん、またご飯行ける?」
もちろん、こう言われた時に返す言葉は決まっている。
「はい。またぜひ♡」
だが笑顔とは裏腹に、このデートで私のなかで答えは出ていた。
― この人と2度目はないかな…。
そして21時過ぎ。駅のタクシー乗り場まで送ってくれた翔吾に手を振りながら、私は考えていた。
「やっぱり今日、来るんじゃなかったな…」
彼が悪い人ではないのはわかる。いい人だとは思う。
けれども、もう一度会いたいとはどうしても思えなかったのだ。
女が一度のデートで冷めてしまった、男のある言動とは!?
A1:誠実そうで、良い人だなと思った。
翔吾と出会ったのは、友人からの紹介だった。
「カッコイイし稼いでいるのに、彼女がいないんだよね。でも真剣に探しているみたい」とのことで、会ってみようと思ったのだ。
そもそも恋愛モードではない人と会っても、こちらになびかない可能性は高い。相手が“彼女募集中”というのは、婚活女子からすると非常にありがたいのだ。
実際に翔吾に会ってみると、高身長でガッチリしており、見た目もタイプだった。
「乃亜ちゃん、モデルさん並みのスタイルだね」
そして褒め上手な翔吾。その優しさに、思わず胸が高鳴る。
「そんなことないですよ〜。翔吾さんも、身長高いし…鍛えていらっしゃるんですか?」
「こんなご時世だし、家にいる時間が増えて。筋トレだけはしているよ。あとはたまにランニングするくらいかなぁ」
「ジムに通われているんですか?」
「ううん。外出は控えているから、自宅で、自重で適当に筋トレをしているだけだよ」
「え、自宅でそんないい体になれるんですか?すごい!」
どうやら翔吾は外出などを気にしている、コロナ慎重派の人のようだ。
そう思っていると、紹介した人が気を使ったのか「帰る」と言い出したため、急に私と翔吾は『ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー ダイニング・カフェ』で2人きりになってしまった。
何を話そうかと考えていると、翔吾のほうから、積極的に話を振ってくれた。
「こうやって外に出るのは久しぶりだなぁ」
「あまり外に出ないタイプなんですか?」
椅子に座りながら伸びをする翔吾。
「もともと飲むのは好きだったんだけど、自粛していて。3人以上の集まりには行かないし、ここ1年、お酒を飲むような場所にはまったく行っていないよ」
― この人、真面目な人なのね。
彼の話を聞いて、そう思った。人によって価値観は違うけれど、翔吾の真面目な性格を垣間見た気がした。
「そうなんですね!」
「お酒も弱くなったから、ほとんど飲まないかな」
― しかも、お酒もそんなに飲まないんだ…!
見た目の判断で申し訳ないが、結構飲みそうな感じがしたので、これも意外だった。
だがこのギャップが、またいい。今さら派手に遊んでいる人は嫌だ。
「乃亜ちゃんは?結構コロナ気にしている人?」
「うーん、ほどほどに…という感じですかね。緊急事態宣言も解除されたので、徐々に外食とかも解禁しています!」
「そうなんだ。ただ僕はしばらく慎重派でいくかな」
「人それぞれですよね」
緊急事態宣言が明けても、彼は自分のポリシーを貫くらしい。そういう愚直なところもいいなと思った。
「ちなみに…。乃亜ちゃんの、連絡先を聞いてもいいかな?」
「もちろんです!」
「僕、好きな人にはストレートなんだけど、嫌だったら言ってね」
「じゃあ連絡待っていますね」
私は、彼の真摯な姿勢に惹かれた。
だが初デート…正確に言うと、それまでの行為で私は幻滅してしまったのだ。
「蓋を開けてみればガッカリ…」女が男に興味を失った理由
A2:言っていることと、やっていることに違いがあり過ぎたから
初デートを約束するまでの言動で、彼に対する疑問がいくつかあった。
連絡先を交換して以降、何度か積極的にLINEをくれたが、ツッコミどころが満載だったのだ。
― 翔吾:乃亜ちゃん、お疲れさま!明日友達の家で飲むんだけど、一杯どうかな?― 乃亜:ごめんなさい!明日は先約があって…。
― 翔吾:そっか。そしたらその週末は?金曜も友達がいるんだけど良ければ一緒にどう?それか土曜とか。
― 乃亜:すみません、週末も約束があるんです…。
「あれ?翔吾さんって、飲まない人じゃなかったっけ…?」
先日会った時、コロナを危惧して「3人以上の集まりには行かない」と言っていたし、「お酒を飲むような場所には“まったく”行っていない」と話していた。
だが頻繁に来る連絡を見ながら、冷静に考えてみる。どう見ても、私より飲んでいる頻度が高い。
「この人、めちゃくちゃ遊んでるじゃない」
しかも、彼は諦めない。連絡もかなりしつこかったのて、とりあえず1度だけ会ってみることにした。
― 翔吾:来週木曜日は?― 乃亜:木曜、大丈夫です!
― 翔吾:本当?よかった!じゃあ空けておいてね。
そしてデートへと向かったのだが、やはり彼は“口だけ男”だったのだ。
「乃亜ちゃん、忙しそうだね」
お店に着くなり、そう話しかけてきた翔吾。私から、それとなく探りを入れてみる。
「今月は少し忙しくなってしまって…。でも翔吾さんもお忙しそうですね」
「いやいや、僕は引きこもりだから。乃亜ちゃん、何飲む?」
― “引きこもり”ではないでしょう。
そう思いながらも、今日はデートだ。もしかしたら、彼なりに何か思いがあるのかもしれない。
「私はグラスでシャンパンをいただこうかな。翔吾さんは?」
「僕はまずはビールかな」
― 飲むんかい!
思わず心の中でそう突っ込んでしまった。私もお酒を飲むし、緊急事態宣言も解除された。お酒を飲む行為自体は悪くない。
むしろ、一緒に飲める人が好きだ。
だが彼は、この前まで「お酒はほとんど飲まない」と言っていたはずだ。
なのに運ばれてきたビールを美味しそうに飲む。そんな彼を見ながら、私はすごく不思議な気分になった。
― なんで、素直に“よく外で遊んでいるし、お酒も飲む”と言わなかったんだろう?
彼は前回、“毎日自粛していて遊んでいない“とか”お酒はNG”的なことを言っていた。
だが私より外出の機会が多く、お酒も飲んでいるのだ。
最初からそう言えばいいのに、残念すぎる後出しジャンケンにテンションは下がる一方だった。
「翔吾さん、次何を飲まれますか?…って、翔吾さんってあまり飲まれないんでしたっけ?」
「そうなんだよね。でも今日は特別だから、飲んじゃおうかな」
上機嫌になっていく翔吾とは対照的に、私はどんどん酔いがさめていく。
別に今完全に自粛しろとも思わないし、個人の判断で行動すれば良い。
ただこんなご時世だからこそ、真面目に自粛をしていたり守ったりしている人がいるなかで、軽々しく嘘を言う翔吾がダサいなと思ったのだ。
― 何この微妙な嘘。なんか、カッコ悪いし、小さい男だな。
そう思い、私は彼の連絡先を消したのだ。
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「やってしまった…」朝起きてそう後悔する前に、やるべきこと