宣言解除後、久しぶりに外で飲める解放感に浮かれ過ぎた…?デート中に男がやらかしていた行為
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:男の住む高級タワマンに、やってきた女。部屋でイイ感じだったのに突然「帰る」と言い出し…
「では、久しぶりに乾杯!」
あの日僕は、外で飲める開放感に浸っていた。
それに加えて目の前には、今狙っている可愛い乃亜がいる。
乃亜と会うのは2度目で、今日は初デート。だからこのデートで、僕は2人の距離をつめたいと思っていた。
「翔吾さんって、男らしいですよね」
「本当?」
「結構積極的に誘ってくれますし…」
「そうかな。それって褒め言葉ってことで合ってる?」
「はい、合っています♡」
これはいい感じである。2時間くらい話し込んでいたが、アルコールのせいか、酔いも回ってきた気がする。
「あれ?そうだ、翔吾さんってあまり飲まれないんでしたっけ?」
「そうなんだよね。普段はそんなに飲まなくて。でも今日は特別だから。飲んじゃおうかな」
楽しかった乃亜とのデート。だがこのデートを境に、何度連絡しても会えなくなってしまったのだ。
― あれ?酔っぱらって、なにか変なことでもしたかな…。
果たして、僕はこの日何をしてしまったのだろうか。
たった一度のデートで、女が連絡をよこさなくなった…。敗因は?
Q1:女が最初に男に惹かれた理由は?
乃亜と出会ったのは、友人からの紹介だった。
僕は今年で33歳になる。そろそろ結婚も視野に入れて真剣に付き合える人がいないかなぁと思っていたところ、友人が紹介してくれたのだ。
「うわ、可愛い」
それが乃亜に対する第一印象だった。
顔は童顔系なのに全体的にすらっとしており、まさに僕のタイプそのもの。
「乃亜ちゃん、モデルさん並みのスタイルだね」
「そんなことないですよ〜。翔吾さんも、身長高いし…鍛えていらっしゃるんですか?」
実は世の中が自粛ムードになって暇だったので、昨年から筋トレをしている。
筋肉がついたことで、175cmという実際の身長より、大きく見られることが多くなった。
「こんなご時世だし、家にいる時間が増えて。筋トレだけはしているよ。あとはたまにランニングするくらいかなぁ」
「ジムに通われているんですか?」
「ううん。外出は控えているから、自宅で、自重で適当に筋トレをしているだけだよ」
「え、自宅でそんないい体になれるんですか?すごい!」
目を輝かせている乃亜の視線に、自分でも単純だなぁと思いつつ、つい笑みが溢れてしまった。
そんな僕を見て何かを察したのか。最初は3人で話していたものの、友人が気を利かせて途中で急に帰ると言い始めた。
「じゃあ、あとはお二人で」
そのあと2人で、1時間くらい『ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー ダイニング・カフェ』でお茶をしていたのだ。
2人きりになり、何を話そうかと考えを巡らしたが、とりあえず自然体でいくことにした。
「こうやって、外に出るのは久しぶりだなぁ」
テラス席で、思わず大きく伸びをする。この日は10月初旬だというのに気温が高く、いい天気だった。
「あまり外に出ないタイプなんですか?」
「もともと飲むのは好きだったんだけど、自粛していて。3人以上の集まりには行かないし、ここ1年、お酒を飲むような場所にはまったく行っていないよ」
「そうなんですね!」
「お酒も弱くなったから、ほとんど飲まないかな」
昔は浴びるほど飲んでいたが、最近は酒がなくても楽しめる。さらに一時期禁酒をして以降、すっかり弱くなってしまった。
「乃亜ちゃんは?結構コロナ気にしている人?」
「うーん、ほどほどに…という感じですかね。緊急事態宣言も解除されたので、徐々に外食とかも解禁しています!」
周囲を見渡しても、以前より人が増えた気がする。日常生活が戻ってきてくれたのはいいことだ。
「そうなんだ。でも僕はしばらく慎重派でいくかな」
「人それぞれですよね」
そんな会話をしているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまった。
「ちなみに…。乃亜ちゃんの、連絡先を聞いてもいいかな?」
「もちろんです!」
「僕、好きな人にはストレートなんだけど、嫌だったら言ってね」
「じゃあ連絡待っていますね」
― え!それってどういう意味!?
乃亜の小悪魔っぷりにすっかり転がされながらも、とりあえず連絡先を交換しこの日は解散した。
そして有言実行とばかりに、この日以降僕はこまめに乃亜に連絡をするようにしたのだ。
するとそれが功を奏し、次のデートが確定した。
だが僕は、どうやらその大事な初デートで何かをやらかしてしまったらしい…。
お酒が回ったのがダメだった…?女の態度がデート後急変した理由
Q2:女が初デート以降冷たくなった理由は?
連絡先を交換してから、僕は何度か乃亜を誘ってみた。しかし乃亜は忙しいようで、なかなか予定が合わない。
― 翔吾:乃亜ちゃん、お疲れさま!明日友達の家で飲むんだけど、一杯どうかな?― 乃亜:ごめんなさい!明日は先約があって…。
― 翔吾:そっか。そしたらその週末は?金曜も友達がいるんだけど良ければ一緒にどう?それか土曜とか。
― 乃亜:すみません、週末も約束があるんです…。
乃亜のほうから代わりの日程の提示もなく、少し萎える。
だがその後も諦めずに何度か誘っていると、ようやく2人で出かけられることになったのだ。
― 翔吾:来週木曜日は?― 乃亜:木曜、大丈夫です!
― 翔吾:本当?よかった!じゃあ空けておいてね。
そして迎えた木曜日。この日は自分なりに気合を入れて行ったつもりだった。
「乃亜ちゃん」
「翔吾さん!」
結局会えたのは2週間ぶりとなったが、待ち合わせにやってきた乃亜は今日も可愛い。
「乃亜ちゃん、忙しそうだね」
「今月は少し忙しくなってしまって…。でも翔吾さんもお忙しそうですね」
「いやいや、僕は引きこもりだから。乃亜ちゃん、何飲む?」
「私はグラスでシャンパンをいただこうかな。翔吾さんは?」
「まずはビールかな」
こうして、2人で乾杯をする。外で飲むお酒は、格別な味がする。
「あぁ〜美味しい」
美味しそうにシャンパンを飲む乃亜を見て、僕も大きくうなずく。
「わかる。やっぱり特別だよね」
そして美味しい食事を堪能しながら、乃亜の話を聞いたり、自分の話をしたりしているうちに、いつの間にかグラスは空になっていた。
「翔吾さん、次何を飲まれますか?…って、翔吾さん、あまり飲まれないんでしたっけ?」
「そうなんだよね。でも今日は特別だから、飲んじゃおうかな」
そういえば、前回そんな話をした気がする。だけど今日は楽しいから、つい飲んでしまう自分がいる。
「本当ですか?無理はしないでくださいね。でもそれって、“楽しい”という証ですかね?♡」
そう言って微笑んでくれる乃亜を見て、僕のほうまで嬉しくなったのは言うまでもない。
そして食事を終えて外に出たときに、乃亜は確実にこう言っていた。
「今日は楽しかった!乃亜ちゃん、またご飯行ける?」
「はい。またぜひ♡」
だがこのあと、何度か誘ってみても乃亜の返信はそっけない。
― あれ?デート中に、何かやらかしていたのかな…。
ビール数杯で酔ったのか。その時に、何か失礼なことをしたのか。理由がわからず、僕は頭を抱えている。
▶前回:男の住む高級タワマンに、やってきた女。部屋でイイ感じだったのに突然「帰る」と言い出し…
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女が初デート以降、男に興味を失った理由