江原啓之「事実を理解することが大事」学校生活に悩むリスナーに届けた言葉は…?

スピリチュアリストの江原啓之が、現代社会でさまざまな悩みに直面している人たちに温かい“ことば”を届けるTOKYO FMの番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。10月10日(日)の放送は、リスナーから届いた「不安に思うこと」「悩み」に関するメールを紹介しました。

江原啓之

◆昔のことを思い出しては恋しくなる…

5年前に中学受験をして、中高一貫校に通っています。私の通う学校は、府内ではトップの学校で、レベルの高い生徒との(楽しい)学校生活が送れることを信じて、仲の良かった小学校の友達と同じ地元の中学校に行かず、その学校に入学しました。

しかし実態は違っていました。確かに彼らは頭はいいのですが、一部を除いては人間的に幼いのです。また、男子校であることも相まってか、特定の先生の授業では、なめた態度を取って授業妨害をするなど、最前列で授業を受けないと聞こえない授業もありました。そのたびに私は怒りを抑えきれず、自分が何のために他のことを犠牲にして勉強したのかわからなくなり、進学についてきちんと考えなかったことを後悔して自分を責めたり、口にこそしませんが両親を責めたりしました。

先生に相談しても完全に解決されるわけでもありませんでした。受験時期になり、今でこそ彼らは人が変わったように授業に対しても熱心になりましたが、私は今でもふとしたときに昔のことを思い出して鬱のようになってしまいます。高校でも仲のいい友達がいて成績も維持し続けているのに、なぜか小学校の頃が恋しくてなりません。ときが止まってしまった私にご助言をお願いします。

◆江原からの“ことば”

しっかりとした文章ですね。ただ、あなたは「江原さん、無責任なこと言うな」と思うかもしれませんが、私は「こういう学校に行けて良かったね」と思います。

私、あなたの気持ちがすごくわかるんです。同じ県でも地域というのがあって、地域の仲間は気心が知れているし、みんなが同じ感覚のなかで育ってきている。だから母体のように一番居心地がいい。

実は、私も同じ感覚に陥ったことがあるのです。高校は私立だったので、地域の学校とは全然違う。私は東京の下町の出身で、山の手の学校に行ったことがなかったので、「なんて薄情な人たちのなかに来てしまったんだろう……」とすごく淋しくなったんです。「小学校の仲間たちに会いたい」と思ったりもしました。でも、その後、私は変わっていった。「こういう人たちもいる」「自分の育ってきたところが狭すぎる」と思ったんです。事実を見ようとしました。

あなたが行っている学校も特別ではありません。いろんな意味で気心が知れている地域から、より(世界が)広がっていく。これから大学や社会、または世界にも出ていくかもしれない。そんなときに(さまざまな経験をしていないと)カルチャーショックだらけになってしまう。だから今、この事実を理解することが大事。小学生時代の友達や環境が、いかに良かったかがわかる。

「恋しい」と思うことは、良い時代を過ごせてきたわけですので、(まずは、当時の環境やその時代を一緒に過ごした周囲の人に)「感謝」をしてください。これは大人になっても忘れないようにしなくてはならない。そして今度は、「世界が広いんだな」ということも知っていかなくてはならない。少しつらかったかもしれないけれど、私はあなたの繊細さは好きです。頑張ってね(鈴の音)!

◆江原啓之 今宵の格言

「理性的に分析したら、何も怖いことなどありません」

「不安に飲み込まれず、心配は理性で跳ね返しましょう!」

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聴取期限 2021年10月18日(月)AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り

放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25

エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55

パーソナリティ:江原啓之

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/

2021/10/14 20:20

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