白杖を蹴られた視覚障がい者 周囲に助けを求めると…

元ブラインドサッカー日本代表で、現在は講演家として活動している、落合啓士(@occhi_7ban)さん。

自身が体験したエピソードをTwitterに投稿し、話題を呼んでいます。

ある日、落合さんが駅のホームを歩いていると、白杖(はくじょう)の前を横切ろうとした人に、杖の先を蹴られてしまいました。

それにより、白杖の先端部分が外れてしまったといいます。

※写真はイメージ

困った落合さんが、周囲に助けを求めたところ、若い男性が外れた先端部分を拾って渡してくれたといいます。

そのおかげで、落合さんはケガなどの大事には至らずに済みました。

外れた先端部分は小さなパーツですが、それだけで3千円もする貴重な部位とのことです。

白杖は、目の不自由な人が、周囲の情報を入手し、身の安全を確保するために不可欠な用具。

白杖を普段持つ機会がない人には、可動範囲や値段が想像しづらく、実際にその立場にならないと分からないこともあるでしょう。

視覚障がい者にとっては、先端の小さなパーツがないだけでも、杖をついた際の感触が変わるため、不安や恐怖を感じてしまうといいます。

こういった大切な情報と一緒に、他人を想う気持ちも世に広がっていってほしいですね。

また、落合さんは「誤解されないように」と、自身のnoteにて下記のように補足しています。

これらはけっとばした人がわるいわけじゃないんです。

世の中に白杖の前方2mくらいはテリトリーだから横ぎるのはやめましょうって啓蒙活動されてないシステムというかしくみに問題があるんです。

盲導犬も声かけサポートも今ではかなり知られてきましたよね。

だから今度は白杖のテリトリーを世の中へ知らせていければこういうことはへっていくと思います。

落合啓士@全盲講演家|note ーより引用

ぼくはこの事故で手に入れたものがあります!

それは

「若者の優しさにふれることができた」という経験です。

だからぼくはどちらかというとハッピーな気持ちになってます。

ツイッターでは文字数の関係でネガティブに伝わってたらいやだなって思って

noteで幸せを伝えさせてもらいました。

おきたできごとをどうとらえるかで人生はかわるから♪

落合啓士@全盲講演家|note ーより引用

落合さんは、今回の事故を『若者の優しさに触れることができたハッピーな出来事』ととらえたのでした。

障がいや、白杖についての理解が進み、全員がより気持ちよく過ごせる社会になっていくとよいですね。

[文・構成/grape編集部]

出典 @occhi_7ban

2021/10/14 18:53

この記事のみんなのコメント

9
  • ***

    10/19 22:30

    じいちゃんが病気で目が見えなくなってよく言ってましたね、ワシみたいにメクラにならんようにしろと。メクラは滅茶苦茶不便な事は実感したし 街で見かけたら援助したくなる

  • 実際選挙の時には障害者スペースに停めてるのはちらほらありますよね。市民の代表が率先しているのはどうかと思えるが。共産党や朝鮮学会の糞どもはとくにね。

  • 障害者用駐車スペースに車停めて、足の不自由な身内の乗り降りを手伝っていたら、なんか睨んで来た人がいてびっくり(@_@;) ちゃんと車にも、障害者マークのステッカー張ってたのに! なんか勘違いしてる人、多くない?

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