杉咲花・杉野遥亮『恋です!』原作超えの高評価!「最終回レベルの満足感」も視聴率が伸び悩むワケ

 杉咲花(24)主演のドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)の第1話が10月6日に放送された。平均世帯視聴率が8.8%(ビデオリサーチの調べ/関東地区)と、前期放送の『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』の11.3%に比べると、物足りないスタートになった。

 同ドラマは、うおやま氏のWEB投稿コミック『ヤンキー君と白杖ガール』が原作。光と色がぼんやり分かる程度の弱視で、勝ち気な性格の盲学校高等部3年生・赤座ユキコ(杉咲花)と、ケンカっ早いけど純粋な不良少年の黒川森生(杉野遥亮/26)のラブコメディー。

 第1話は、遅刻寸前のユキコが白杖(はくじょう)をついて学校へ急いでいると、点字ブロックの上で話すヤンキーの森生たちに遭遇してしまう。ユキコは「どいてもらいたいんですけど」と声をかけるが、白杖をつかまれたため「離してってば!」と森生に蹴りを入れるとこれが股間を直撃。

 悶絶して倒れた森生を心配して、ユキコは様子を見ようとのぞき込むと、両手で森生の顔に触れる。森生はあまりの顔の近さに硬直し、思わずユキコの手を振り払ったが、その瞬間、ユキコにひと目惚れ。ライバルの獅子王(鈴木伸之/28)にケンカを吹っ掛けられても、心ここにあらずになる。

 それ以来、森生はユキコの通学路で待ち伏せし、ワンコのようにつきまとったり、手紙を渡すなど積極的にアプローチ。からかわれていると思ったユキコは、初めは森生に冷たい態度をとっていたが、次第に彼の真っすぐさに惹かれるようになって……という展開。

■放送タイミングが悪かった?

 原作と違って森生の不良仲間がイケメンだったり、いろいろと設定に変更があるようだが、コメディタッチでハートウォーミングな4コマ漫画が、よりピュアなラブコメにアレンジされている。また、杉咲の脇を固める若手キャストに芸達者が多く、原作を上回る良作に仕上がることを期待させるが、視聴率に関しては不満が残った。

 この理由を探ると、どうやら裏番組の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が注目を集めたことが影響したようだ。今回は不仲状態が続くベテラン漫才コンビ、“おぼん・こぼん”を和解させるための企画の完結編が放送され、前週の5.6%から2.1もポイントアップして7.7%を記録したのだ。

 それでも、視聴者のツイッター上の反応は「イケメンヤンキーのギャップにきゅんきゅんするドラマかと思ったら、深い内容でびっくり」「一途ヤンキー杉野遥亮がワンコすぎて愛おしいし、ピュアな2人がとてもカワイイ!」「え、今日1話よね? 最終回かってぐらいの満足感と感動やったぞ?」などと好評。これが口コミが広がり、見逃し配信などで見られれば、次回以降はかなり期待できそうだ。

2021/10/13 19:00

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