移籍後に大化けした選手も…“元チェルシー戦士”で組んだ豪華ベストイレブン

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 8月にクラブ史上最高額の9750万ポンド(約149億円)でベルギー代表FWロメル・ルカクをインテルから獲得したチェルシー。カイ・ハフェルツ、ティモ・ヴェルナー、ベン・チルウェルなどを獲得した昨夏は、総額2億3000万ポンド(約350億円)を投じた大型補強を敢行した。

 2003年にロマン・アブラモヴィッチ氏がクラブを買収して以降、数々のスター選手を獲得してきたチェルシーだが、その一方で、多くの実力者がクラブを去って行った。移籍後に“大化け”した選手の活躍に、手放すのが早すぎたのではないかという議論が巻き起こることも珍しくない。

 イギリスメディア『デイリー・スター』は、“元チェルシー戦士”で組んだ豪華すぎるベストイレブンを紹介している。

[写真]=Getty Images

■ティボー・クルトワ




 チェルシーが最後にプレミアリーグを制した2016-17シーズンに、同クラブのゴールを守っていたのがクルトワだった。2011年にベルギーのヘンクからチェルシーに移籍し、最初の3年間はアトレティコ・マドリードで武者修行を積んだベルギー代表GK。2014年から4年に渡ってチェルシーの守護神を務め、プレミア制覇2回を含む4つのトロフィー獲得に貢献した。

 FIFAワールドカップロシア2018でゴールデングローブ賞を受賞後、スペインにいる家族の近くに住むことを切望し、レアル・マドリードへと移籍。29歳の現在もクラブと代表で正GKの座を維持している。

■フィカヨ・トモリ




 8歳からアカデミーに所属し、2018-19シーズンにはチェルシーのレジェンドであるフランク・ランパード氏が率いていたダービー・カウンティにローン移籍。2019年夏に同氏が監督に就任したチェルシーに復帰し、シーズン前半はレギュラーとしてプレーした。同年11月にはイングランド代表デビューを果たし、12月にはクラブと新たな5年契約を締結。全てが順調に進んでいるように見えたが、そこから出場機会が激減。この夏、1月から期限付き移籍で加わっていたミランに完全移籍を果たした。ミランでは不動のセンターバックとして活躍し、9日のワールドカップ予選アンドラ戦で代表2キャップ目を獲得したトモリはまだ23歳。そう遠くない将来、チェルシーは手放したことを後悔するかもしれない。

■クル・ズマ




 2014年にサンテティエンヌからチェルシーに加入。完全にレギュラーの座をつかんだ2015-16シーズンの途中に右ひざの前十字じん帯断裂を経験した。およそ9カ月後に実戦復帰を果たし、2017-18シーズンはストーク、翌年はエヴァートンにレンタル移籍し、それぞれのクラブで信頼を勝ち取った。エヴァートンはズマの完全移籍を望んでいたが、当時のチェルシーが補強禁止処分中だったこともあり、移籍は実現せず。ロンドンに戻って来たズマは、ランパード前監督の下では中心選手の一人に据えられた。しかし今年1月にトーマス・トゥヘル監督が就任すると状況は一変。ビッグマッチでベンチに座る機会が増えたフランス代表DFは今夏、ウェストハムに籍を移している。

■ネイサン・アケ




 16歳でチェルシーの下部組織に加入したオランダ代表DF。チェルシーのトップチームでは17試合しか出場機会を得ることができなかったが、ローン移籍先のワトフォードとボーンマスでプレミアリーグでの経験を積んだ。2017年にオランダ代表デビューとボーンマスへの完全移籍を果たすと、昨年の夏に4000万ポンド(約61億円)でマンチェスター・Cに加入。負傷による離脱期間が長かったこともあり、レギュラーポジション獲得には至っていないものの、26歳のアケの全盛期はこの先に訪れるはずだ。

■フィリペ・ルイス




 たった1年でチェルシーを去ったブラジル人の左サイドバック。2013-14シーズンにCLファイナリストとなった直後に、アトレティコ・マドリードからチェルシーに加入。ジョゼ・モウリーニョ氏の指揮の下、1年目でプレミアリーグ優勝を味わった。しかしリーグでのスタメン出場はわずか9試合にとどまると、チェルシーとの3年契約を全うすることなく、2015年7月にアトレティコ・マドリードへ出戻った。ポジションをすぐに奪回し、復帰1年目に再びCL決勝の舞台を踏んでいる。36歳の現在は母国のフラメンゴでプレーしている。

■ケヴィン・デ・ブライネ




 チェルシーが手放した最大の逸材の一人は間違いなくこの選手だろう。2019-20シーズンのリーグMVPであり、昨季まで2年連続でPFAの年間最優秀選手に輝いているデ・ブライネ。今年のバロンドール候補にも含まれる世界最高選手の一人だ。2012年1月に加わったチェルシーでは9試合しかチャンスを与えられず、2014年1月にヴォルフスブルクへ完全移籍。2015年夏に現在も所属するマンチェスター・Cの一員となった。チェルシー時代、監督だったモウリーニョ氏とは「2回しか話したことがなかった」と明かしたことも話題となったデ・ブライネだが、ジョゼップ・グアルディオラ現監督とは相思相愛。同監督からの絶大な信頼の下でプレーを重ねてきたからこそ、今のデ・ブライネがあるのかもしれない。

■オリオール・ロメウ




 デ・ブライネほどのインパクトはないが、見限るのが早すぎたと後悔している首脳陣もいるかもしれない。バルセロナのカンテラ出身で、2010-11シーズンに当時のグアルディオラ監督の下でトップチームでも2試合に出場した。チェルシーには2011年から4年間所属していたが、最後の2年はローンに出されていたこともあり、公式戦では33試合に出場しただけだった。

 2015年から所属するサウサンプトンでは主力として活躍を続けているロメウ。昨年11月に同クラブとの契約を更新した際には、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督から「監督キャリアにおいて、彼ほどプロフェッショナルな選手はほとんど見たことがない。トレーニングでも試合でも常に全力だ。非常に素晴らしいお手本となる選手」と絶賛されている。

■モハメド・サラー




 デ・ブライネとともに、チェルシーを離れた後に最も“大化け”した選手の一人。2014年1月にスイスのバーゼルからチェルシーに加入したが、ロンドンで才能が評価されることはなかった。ローン先のフィオレンティーナとローマで実力を認められ、2016年の夏に後者へ完全移籍。リヴァプールに加入したのはその翌年のことだ。

 リヴァプール1年目の2017-18シーズンからプレミアリーグの得点王に輝き、PFA(プロ選手協会)とFWA(サッカー記者協会)の年間最優秀選手賞を含む、数々の個人賞を総なめにしてきた。マークがきつくなった2年目もリーグのトップスコアラーの1人としてシーズンを終え、今季も得点ランクのトップに立っている。現時点での世界最高プレーヤーとの呼び声も高い29歳のエジプト代表FWの最盛期は当分続きそうだ。

■フアン・マタ




 2014年1月、マンチェスター・Uはチェルシーからマタを獲得するのに、当時のクラブ記録となる3710万ポンド(約57億円)を投じた。2011年夏に加入したチェルシーでは、2年連続クラブ年間最優秀選手に輝いたマタ。1年目にはFAカップとCL、2年目にはELの優勝にも貢献したが、モウリーニョ氏が監督に復帰したチームにおいて、スタメンの機会が減った3シーズン目の途中で移籍を決断した。しかし、チェルシー時代のようなインパクトを残せないまま約7年が経過。直近のリーグ2試合ではベンチからも外されており、『デイリー・スター』は「チェルシーに残っていたらどうなっていただろうか」という思いが拭えないと綴っている。

■アリエン・ロッベン




 今年7月に2度目の現役引退を発表した世界有数のアタッカー。チェルシーで過ごした日々は、病やケガとの戦いの日々でもあった。それでも限られた出場機会でチームに尽力し、2004-05、2005-06のプレミア連覇に貢献した。2007年にレアル・マドリードへ移籍し、2009年に加入したバイエルンで全盛期を迎えた。バイエルンに所属した10年間で、CL制覇とリーグ優勝8回を含む数々のタイトルに恵まれた。今後もレジェンドの一人としてサッカーファンの記憶に残り続けるだろう。

■タミー・アブラハム




 7歳でチェルシーの下部組織に加入し、2016年5月にトップチームデビューを飾った。2018-19シーズンにはレンタル先のアストン・ヴィラの昇格に大きく貢献し、チャンピオンシップのベストイレブンにも選出された。ランパード体制1年目の2019-20シーズンはプレミアでチーム最多の15ゴールを記録。翌シーズンも前半戦はレギュラーとしてプレーしていた。

 しかし、トゥヘル監督の就任後に出場機会を失い、今夏にモウリーニョ氏の率いるローマに完全移籍。下部組織から16年間も共にチェルシーで切磋琢磨してきたトモリとは、今後もセリエAの舞台で刺激を与え合うことになりそうだ。

(記事/Footmedia)

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