ガラガラの電車内で居眠りした女性、そばに座る男性を疑うも後に感謝することに(英)

イギリスを拠点にミュージカル女優として活動するサブリナ・アロエシュさん(Sabrina Aloueche)が今月9日に電車で経験したことをTwitterに投稿したところ、7万2000件以上もの「いいね」が集まった。彼女の投稿には、前夜に4時間かけて自宅のあるロンドンに戻ろうとしていた時のことが綴られていた。

サブリナさんは乗っていた電車が空いていたこともあり、ボックス席に1人でゆったりと座っていた。しかもかなり疲れていたようで、テーブルに開いたままのバッグとスマートフォンを置きっぱなしにした状態で、イヤホンで音楽を聴きながら眠ってしまったそうだ。彼女は当時のことを振り返り、このように明かしている。

「寝落ちしてしまってユーストン辺りまで来た時に目が覚めたんだけど、私以外の乗客は、車両の反対側で酔って大騒ぎをしている若者たちと他にも男性がいて、その彼はなぜかテーブルを挟んで私の向かい側に座っていたんです。」

「私はかなり混乱していました。頭の中で『荷物は全部あるか?』『彼は私を撮影してたんじゃないだろうか?』といろいろ考えてしまいました。私はその男性のことを空席だらけの車両で寝ている女の子のそばにわざわざ座る変人としか思っていなかったんです。」

「ところが駅に着いて電車を降りようとした時、彼は私の肩を叩いて『驚かせるつもりはなかったんだ。ただ無防備な状態で1人で寝ているのを放って置くのが嫌だったんだよ』って言って。なんとこの男性は私が眠っている間、安全であることを見届けるためにずっとそこに座っていてくれたのです。」

サブリナさんが居眠りしている間にそばに座っていた男性は彼女が思っていたような“変人”ではなく、彼女の身を案じて同じボックス席にあえて座っていたようだ。そして投稿にはこのような声が届いた。

「なんて完璧な紳士なんだ。私なんて12時間のシフトの後に地下鉄車内で眠ってしまった時にポケットのスマートフォンが盗まれてしまったことがあるよ。」

「これは私も経験がある。ロンドンで夜遊びの帰りにバスで眠ってしまったんだけど、見知らぬ女性が私の身が安全であるのを見届けるために目を覚ますまで一緒にいてくれたんです。」

「なんて心温まる話なのかしら。私たち女性が同様の状態でいるときに彼のような人が必要だわ。全ての男性は彼のようであって欲しい。」

しかし一部の人から「彼は少し奇妙だ。向かい側じゃなくても数席離れた場所でも君を守れたんじゃないか?」という声もあった。それに対してサブリナさんは「彼は私が一人旅じゃないように見せるため、そばに座っていたんです」と返しており、ほとんどの人がこの心優しい男性の行動に温かい気持ちになったようだ。

画像は『s a b r i n a・a l o u e c h e 2021年10月9日付Twitter「My story from yesterday.」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

2021/10/12 6:00

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