「3日以内に出てってくれ」同棲中の彼氏に別れを切り出されネットカフェ難民に

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 未婚で恋人のいる方の中には、相手と同棲中という人もいると思います。しかし、交際が順調であればいいですが、その関係がずっと続くとは限りません。

 別れることになった際、大変なのは一緒に住んでいた家を出る側。一人暮らしを始める資金を持っていればいいですが、なかにはほぼ無一文の状態で追い出されてしまうなんてケースもあるようです。

◆同棲半年後、彼に他の女性ができた

 派遣社員の岩井幸枝さん(仮名・27歳)も21歳のとき、一緒に住んでいた当時の恋人に突然「別れてくれ」と言われ、同棲を解消。彼が借りていたアパートだったので彼女が出ていくハメになり、その後はしばらく家無き子状態にならざるをえなかったといいます。

「彼がバイトリーダーをしていた居酒屋にお客として友達と飲みに行き、そこから仲良くなって付き合い始めたんです。当時、私は地元を離れて東京にやってきたばかりでシェアハウスに住んでいたんですが、彼に『だったらウチにおいでよ』って言われ、転がり込む形で同棲を始めたんです」

 しかし、2人の関係が良好だったのは最初のうちだけ。半年が過ぎるころには彼の態度もそっけないものとなり、「ツレの家に泊まる」と言ってアパートに帰って来ない日も多くなっていたそうです。

「こっちもそこまで鈍(にぶ)くはないので、ほかに女でもできたかなと思っていたらその通りだったんです。

 だから、別れたら私がアパートを出て行かなきゃいけないのは覚悟していましたが、当時は貯金も7万円しかなくて家賃の高い都内では一人暮らしを始めるだけのお金を持っていなかったんです」

◆一人暮らしを始めるお金がなくネットカフェ難民に

 実は、このころ彼女は女優志望で小さな劇団に所属。舞台の公演や練習などに時間を割かれるのでバイトの時間も限られ、月8万円ほどの収入しかなかったそうです。

「しかも、彼からは『3日以内に出てってくれ』と言われ、それからはネットカフェ暮らし。シャワー完備のところだったので毎日身体を洗うことはできましたが、自分の個室もパーテーションで区切られただけのスペースで精神的に休まる状態ではありませんでした」

 同棲中は家賃も彼氏が全額出してくれていたため、少ないバイト代でも生活できましたが、ネカフェ難民になってからは完全に赤字。ナイトパックで1600円ほどの格安のところを利用していましたが、貯金を下ろさなければ生活できなくなっていたとか。

「このままだと貯金が底を尽きるのも時間の問題で、そうなればネットカフェも利用できなくなる。ホームレスに転落するかもしれないって恐怖はありました。そこでバイト代が振り込まれるのを待って、敷金礼金ナシで住める格安のアパートを探すことにしたんです」

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◆幸枝さんの1か月の収支(ネカフェ難民当時)

収入
バイト代       8万円

支出
ネットカフェ代 5万1000円
食費      1万8000円
携帯電話代     5000円
交通費       4000円
雑費        7000円
劇団の会費     5000円

収支        -1万円
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◆ポットやヤカンもない生活

 その結果、予算の範囲内で入居できる6畳ワンルームのアパートが見つかり、念願の住まいを確保。

 ただし、家具や家電を買い揃える余裕はなく、部屋には着替えや最低限の日用品などが入った小さなトランク1個とディスカウントストアで購入した布団しかありませんでした。

「個人的には全然望んでいないのに荷物をあまり持たないミニマリストのような生活を強いられていました。ポットもヤカンもないのでカップ麺は買い物した近くのコンビニでお湯を入れて、洗濯もすべて手洗い。

 バイト代が入るたびに少しずつ買い揃え、引っ越して半年経ったころにはひと通り揃えることができましたが、新品を買えるお金はなかったため、全部リサイクルショップで用意しました」

 アパートに移り住んでからは家具や家電を手に入れるため、睡眠時間を削ってバイトを増やしましたが、それでも8万円が月11万円に増えた程度。

 おまけに家はバイト先や劇団の練習場所からは少し離れてしまったため、その分交通費がかかるようになり、加えて光熱費や日用品などの新たな出費も生じることに。おかげで生活は相変わらず厳しいままだったそうです。

◆夢をあきらめ手取り18~19万円になれた

「24歳のときに女優の道はあきらめ、劇団を辞めて派遣社員として働き始めたんですけど、それまではずっと極貧生活。

 今も手取り18~19万円しかないため、都内で一人暮らしを続けるにはラクじゃありませんが、それでも過去の底辺暮らしの経験があるせいか、それほど辛く感じない(笑)。ネガティブに考えても仕方ないですし、前向きにとらえるようにしています」

 一歩間違えれば、ドン底まで落ちてもおかしくなかったですが、寸前のところで回避した幸枝さん。その経験は自身にとってプラスになっているようですが、できることならこんな経験はしたくないのですね。

―お金がない…女の生活苦シリーズ―

<文/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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