フランスがエンバペの逆転弾でスペインに勝利 ネーションズリーグ2代目王者に

 UEFAネーションズリーグ決勝が10日に行われ、スペイン代表とフランス代表が対戦した。

 準決勝でイタリアを退けたスペインは2枚を変更。コケとパウ・トーレスに代わり、ロドリとエリック・ガルシアを起用し、17歳62日で史上最年少代表デビューを果たしたガビが2試合連続での先発となった。フランスも2枚変更。リュカ・エルナンデスと新型コロナウイルス陽性となったアドリアン・ラビオに代わり、ブレスネル・キンペンベとオーレリアン・チュアメニがスタメンに名を連ねた。

 前半はスペインがボールを支配して得点機をうかがいつつ、フランスはスピード感を高めた攻撃を狙う。両者なかなか隙を見せない展開で試合が進むと43分、フランスにトラブル。ラファエル・ヴァランが右太ももを痛めてダヨ・ウパメカノとの交代を強いられた。

 後半はややオープンになりつつ、拮抗した展開で迎えた64分。フランスは相手の厳しいチェックにも粘ったポール・ポグバからキリアン・エンバペ、ペナルティエリア内左のカリム・ベンゼマとつなぐと、グラウンダーのクロスにテオ・エルナンデスが左足で合わせたがクロスバーを直撃する。

 ここから試合が一気に動く。スペインはその直後の攻撃でセルヒオ・ブスケツがセンターサークル内からDFライン裏にロブパスを送ると、ミケル・オヤルサバルがうまくコントロールし、対応したウパメカノを振り切る。エリア内左から左足を振ると、ファーサイドのネットを揺らして先制点を獲得する。

 しかしフランスも再開のキックオフからいったん下げたボールをつなぎ、ポグバ、アントワーヌ・グリーズマン、エンバペとパスが渡り、最後はエリア内左45度の位置からベンゼマが右足インスイングのシュートを鮮やかに決めて同点とした。

 勢いのついたフランスは80分、テオ・エルナンデスがスルーパスを送るとクリアにいったエリック・ガルシアの足先に触れつつ、抜け出したエンバペの足元へ。そのままGKとの1対1を制してネットを揺らすとVARチェックの末にゴールが認められ、逆転に成功した。

 リードを許したスペインは終了間際まで猛攻を仕掛けるが、フランスがしのいで2-1で終了。UEFAネーションズリーグの2代目王者に輝いた。

【スコア】

スペイン代表 1-2 フランス代表

【得点者】

1-0 64分 ミケル・オヤルサバル(スペイン)

1-1 66分 カリム・ベンゼマ(フランス)

1-2 80分 キリアン・エンバペ(フランス)

2021/10/11 5:41

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