【実話】ダイアナ元妃の形見でプロポーズ。継承された“ビジュ ド ファミーユ”|花嫁のジンクス
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10月1日、ロシアの最後の王朝・ロマノフ朝が崩壊して以来初めて、およそ1世紀ぶりとなるロイヤルウエディングが、サンクトペテルブルクで行われました。聖イサアク大聖堂で式を挙げ、結婚されたのはゲオルギー・ミハイロビッチ・ロマノフ氏とイタリア人のレベッカ・ビルジニア・ベッタリーニさん。ロイヤルウエディングがプロトコールに則っていることを(一社)日本プロトコール&マナーズ協会主任講師の松田玲子先生よりうかがいました。
【連載/気品を身につけるシンプルな教え#16/ビジュ ド ファミーユ編】
ロシア正教に則った美しいロイヤルウエディング
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ゲオルギー・ミハイロビッチ・ロマノフ氏と、イタリア人のレベッカ・ビルジニア・ベッタリーニさんのロイヤルウエディングは、ロシア正教に則っての、見事な美しい結婚式だったことを、レベッカさんのインスタグラムが物語っていました。聖イサアク大聖堂でおこなわれた結婚式には、ヨーロッパ中の幾つかの王室との繋がりもあるからでしょう、多くのVIPが訪れたようです。
プロトコールは国際儀礼であり、国と国、または外交関係間のルールですから、ロマノフ氏たちの結婚式もプロトコールに則して行われました。
ドレスコードは昼のフォーマル・ウエアで、アフタヌーン・ドレスです。胸がつまり、袖は長袖で、着丈も足元が隠れる長さ。ドレスの中でも最も格式の高い装いをなさっています。余分な装飾の一切ない、純白の美しい花嫁衣裳に印象的なティアラです。イギリスで発行されている『タトラー』誌によると、このティアラはロシアの伝統的なヘッドドレスをベースに考案されたデザインとのことです。お二人が末長く幸せでありますように、お祈りいたします。
花嫁にまつわる素敵なジンクス♡
ジュエリーを継承する“ビジュ ド ファミーユ”(家族の宝石)をご存知ですか?
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キャサリン妃の写真は、ウィンブルドンでの観戦シーンですが、指には素敵なブルーサファイヤの指輪が輝いています。
ヨーロッパには、花嫁にまつわる素敵なジンクスや言い伝え“ビジュ ド ファミーユ”(家族の宝石)という文化があるのをご存知ですか?
それは宝石やジュエリーを家族の愛の証しとして世代を超えて受け継いでいくといった文化です。そしてその習慣は、脈々と現代に継承されているのです。
キャサリン妃の指に輝くのも、まざに“ビジュ ド ファミーユ”。
オーバル型のブルーサファイアを14個のダイヤモンドが囲むガラードの指輪です。もともとは、チャールズ皇太子がダイアナ元妃にプレゼントした婚約指輪でした。
ウィリアム王子はケニアを旅行中にキャサリン妃にプロポーズするために、この亡き母の形見をリュックサックに入れてずっと持ち歩いてたという逸話は有名です。キャサリン妃はそんな王子の思いを大切に、そして義理の母といつも一緒にいたいと考えて常にこの指輪をしていらっしゃいますね。
この指輪は家族の絆と愛された証、そして亡きダイアナ妃との幸せな思い出。そのすべてが詰まったファミリージュエリー、“ビジュ ド ファミーユ”を覚えておくといいですね。