【京都大賞典】かつての僚馬・キセキとアイアンバローズの対決/ねぇさんのトレセン密着
角居厩舎が解散して、はやいもので7か月が過ぎました。
もうかなり昔のことのように思えますね…。角居厩舎の馬も人もバラバラになり、もうそれが自然な日常になっています。角居厩舎のあった場所は、すでに独自の造作は取り除かれ、年内には上村厩舎がお引越ししてくることになっています。
上村厩舎でアイアンバローズを担当されているのは元角居厩舎の上村助手。上村調教師の実のお兄さんです。シャケトラやエアウィンザーなどを担当されていましたね。アイアンバローズも担当のまま、厩舎移動となりました。
「角居厩舎時代より気性が成長しており、順応性が出てきました。よかったです」と上村助手。
近々、アイアンバローズを連れて元いた場所に戻るんですね。馬はわかるのかな? どうでしょう。戻ったら聞いてみたいと思います。
一方、キセキも担当者の清山助手とともに辻野厩舎へ。辻野師も角居厩舎の助手さんでした。
清山助手とキセキを取材してきて、だいぶキセキも歳を取ったな、とは思いますが、よく知る清山助手と一緒なら、加齢による傷みは最小限にとどめて良いコンディションを維持できるのではないかと察します。
菊花賞のレース翌日、清山助手が「この馬のポテンシャルは凄い。どれだけ強くなるのだろう」とわくわくした様子で話していたのが、今でも脳裏に浮かびます。
かつての同僚が敵陣となり、戦う京都大賞典。僚馬として戦う時とは明らかに雰囲気が違いますね。明日、そんな背景を重ねながら京都大賞典を楽しみたいです。
(取材・文:花岡貴子)