森崎ウィン、日本は第二の故郷。「コンビニおにぎりを見ると落ち着く」

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 映像作品や舞台などで実力派として活躍を続けている森崎ウィンさん。現在、主演を務める映画『僕と彼女とラリーと』が公開中です。

 不仲だった父の訃報を機に、久々に故郷の愛知県豊田市に戻り、ラリーを通じて自らと向き合っていく、青年・大河を演じた森崎さん。初めてラリーカーに乗った感想や、故郷を舞台にした映画でもある本作に絡めて、ミャンマー出身の森崎さんが、今や「日本を第二の故郷だと感じる瞬間」や、おすすめのミャンマー語も教えてもらいました。

◆主人公の大河には共感できることが多かった

――ラリーを題材にしてはいますが、主人公・大河の成長物語です。大河についてはどう感じましたか?

森崎「彼には俳優というやりたいものがあるのですが、本当にこれなのかなと迷っている状態が続いていました。家族に対して抱えている思いもあって、きっと多くの人が共感できる人物なんじゃないかと思いました。僕自身、役者を目指しているという部分も含め、共感できることが多かったです」

――“役者”という部分は確かに共通していますが、そこに関して迷ったりするのは、森崎さんとは違うのでは?

森崎「いや、めちゃくちゃ迷ったりしますよ、僕も。この仕事って求められてなんぼですから、目標を立ててもその通りにはいかなかったりする。先が見えないというのは、今もそうですし、やりたいと言ってできるものでもないので、大河の気持ちはよく分かります」

◆車が自分の体の一部になったような感覚があった

――ラリーカーに乗った感想はいかがでしたか?

森崎「まず、クランクインの前にプロの方の運転を、隣で体験する日を設けていただきまして。乗る前は、やっぱり少し怖いのかなとか、ギリギリのところで曲がったりして、かかるGもすごいんだろうなとか思ってたんですけど、乗せてもらったら、もうアドレナリンが爆発しちゃって、『うおー!うえ~い!』って、助手席で揺られながら完全に楽しんでいる自分がいました」

――そうなんですね(笑)。自分が運転したときは?

森崎「実際の撮影では僕が乗ってそこまでの運転はしていないのですが、サーキット内ではいくらでも飛ばせるので、スカっとします。それだけ集中力もいるので、乗っているだけでどっと疲れもするんですが、爽快感がありました。あと、ラリースーツを着るとすごく身が引き締まりました。最後のほうのシーンでは、あの中で、ヘルメットとかで固定もされていると、車が自分の体の一部になったような面白い感覚になりましたね」

◆コンビニに並んでいるおにぎりを見ると落ち着く

――本作は故郷を舞台にした映画でもあります。森崎さんはミャンマー出身ですが、すでに日本が第二の故郷かと思います。生活のなかで、日本も自分の故郷だなぁと感じる瞬間はありますか?

森崎「ありますね。かなり実感があります。特に海外に行って、成田でも羽田でも帰ってきたときに、コンビニに並んでいるおにぎりを見ると落ち着く自分がいます(笑)。それこそ『レディ・プレイヤー1』で4ヶ月くらい海外に行っていたときも、おにぎりと味噌汁が本当に食べたかったです。

 あと、カップラーメン! 海外にもあるんですけど、日本語で説明表示があるものを食べたくなるんです。それに日本に着くと、どこにいっても日本語が流れてきて、安心します。ミャンマーに帰るときもそうですが、同じですね」

◆綾野剛からもらったアドバイス

――本編には「人生はラリーだ」など、格言のような言葉が登場しますが、森崎さんが、これまで一緒に仕事をしてきた先輩から言われて響いた言葉はありますか?

森崎「綾野剛さんに『集中することを1回諦めろ』と言われたことがあります。ヒートアップするシーンになったりすると、どうしてもそのことばっかり考えちゃうんです。でも『そこから1回逃げるのも大事だよ』と。一端、そこから自分を離す勇気を持てみたいなニュアンスで言われて、すごく面白いなと思いました。

 ただ正直、そのときは『どういうことなんだろう』と思っていたんですけど、最近ミュージカルをやっていたときに、袖で一度森崎ウィンに戻ってから、もう一度スイッチを入れ直したら、ポーンと集中力が上がったんです。こういうことなのかなとちょっと感じました」

――特に舞台では、ず~っと集中しているのかと思いました。

森崎「一度離れたほうがいいときもあるんですよね。もちろん合う合わないはあると思いますが、その言葉は残ってます」

◆ミャンマー語で「すごく良かった!」は?

――実は以前、森崎さんに舞台関連で取材させていただいた際に、こんにちはの意味のミャンマー語「ミングラバー」と、バイバイの「タッター」を教えてもらいました。新たなおすすめのミャンマー語を教えてもらえませんか?

森崎「おお。じゃあ、『バイサーデー』で」

――バイサーデー?

森崎お腹空いたという意味です。あはは。ぜひ使ってください」

――この映画を観て、「すごく面白かった!」と伝えたかったら?

森崎「難しいな。『アヤンカウンデ』かな。『アヤン』が『とても、ベリー』で、カウンデが『いい』の意味です」

◆読者へのメッセージ

――ではこの映画を観て、SNSにそう書いたら森崎さんには伝わりますね! 最後に、読者にひと言お願いします。

森崎「僕、結構出てます。映りもいいです。あはは。いや、本当に、どのキャラクターも愛を持って撮ってもらっているのがよく伝わってきます。それに観ていると、故郷に帰りたくなったり、自分の帰る場所とはと考えさせられるんじゃないかと思います。あと、大河の成長物語はもちろんですが、目から全身を癒してくれるようなシーンが多くて、景色なども本当にキレイなので、できれば劇場で観ていただけたらと思います」

(C) 2021『僕と彼女とラリーと』製作委員会

<撮影・文/望月ふみ>

【望月ふみ】
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi

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