東京には警戒区域が約1万5,000ヵ所も…台風が去った後も危険な「土砂災害」

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。10月2日(土)の放送では、土砂災害が発生する際の“前兆現象”についてお届けしました。

※写真はイメージです

台風16号は非常に強い勢力を維持しながら、10月1日(金)に関東に最接近し、大荒れの天気となりました。そもそも、台風が通り過ぎたからといって油断は禁物です。特に、台風による大雨で地盤が緩んでいる地域もあります。そうしたなか、注意したい災害の1つが“土砂災害”です。

土砂災害には“崖崩れ”“地滑り”“土石流”があります。また、土砂災害が発生する際、前兆現象がある場合があります。あらためて、どんな現象があるのかを確認していきましょう。

◆崖崩れの際に起こりやすい現象

・湧き水が増えたり、濁ったりする

・小石が落ちてくる

・崖に亀裂ができている

◆地滑りの際に起こりやすい現象

・井戸水の濁り

・地鳴りや山鳴り

・地面に亀裂が発生する

◆土石流の際に起こりやすい現象

・河川の濁りや水位の低下

・山鳴り

・流木や転石の音がする

土砂災害が発生する際に、必ずしも前兆となる現象がみられるわけではありませんが、このような現象に気がついたら、すぐに避難しましょう。

そして、自宅が土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域に含まれていないかを確認しましょう。例えば、東京には警戒区域が15,491ヵ所もあり、多い地域では、青梅市1,465ヵ所、八王子市3,670ヵ所、町田市で1,982ヵ所あります。そのほか、神奈川は1万377ヵ所、千葉は1万1,006ヵ所、埼玉は5,225ヵ所あります。警戒区域に含まれていなくても、近くに山や崖がある地域にお住まいの方は注意が必要です。

土砂災害だけではありません。台風が関東から離れても、海はしけた状態が続きます。沿岸や川の近くには近づかないようにしましょう。自宅近くの河川の状況が気になったら、東京都が公開している「東京都水防チャンネル」で確認しましょう。都内の河川に設置されているライブカメラ映像がYouTubeで配信されており、水位の変化を映像で確認することができます。

10月に入ってからも台風が発生する可能性はあります。ただ台風は、事前に備えることができます。台風が近づく3日前から、行動計画を家族で話し合ってみてください。

自治体が公開しているハザードマップや土砂災害ハザードマップをあらためて確認することも大切です。台風が去った後も、災害の危険があることを知っておきましょう。

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聴取期限 2021年10月10日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:防災FRONT LINE

放送日時:毎週土曜 8:25~8:30

パーソナリティ:手島千尋

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

2021/10/8 20:40

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