ご褒美もいいけどちゃんとやってる?30代で見直したい目標設定の仕方

◯◯ができたらあれを買おう!

あと◯キロ痩せたら、あそこへ行こう!

こんなふうに、自分の頑張りにいろいろ“ご褒美”を設定しますよね。

それでやる気が出て、予定より早く目標にたどり着けるなら良いでしょう。でも気軽な目標設定&ご褒美設定は、実は時間の無駄になりがちなのではないか。もっと言えば、30代はもはやご褒美~とか浮かれて時間の無駄遣いをしている場合ではないのでは…。そう思うことがありました。

「あと2キロ痩せたら…」その決意に意味ある?

かくいう私は、もともと目標&ご褒美思考の持ち主であります。

「あと1キロ痩せたらアイシャドウを買おう」とか、「この大きな案件が終わったら温泉に行こう」とか。もっと小さいもので言えば、「仕事頑張って終わらせたらケーキ買って帰ろう」とか。

ご褒美というより、楽しみというニンジンをどんどんぶら下げて、自分の尻を鞭でビシビシぶっ叩いて走らせることが常であります。

先日もずっと取り組んでいるダイエットが思いっきり停滞期に突入したため、「あと2キロ痩せたら、念願のボディメイクに走ろう! コルセットを買って、エステに行こう!」と宣言し、ダイエットに勤しんでおりました。と、ここで無事達成できました。めでたしめでたし…なら良いのですが、実はそこから1ヶ月たっても、私のカラダからは肉が1キロも剥がれず、体型は全く変わらずの日々であります。

「あー畜生。痩せねえなあ」とブーたれいると、隣で衝撃的な光景が……。

それはちょうど時期を同じくしてダイエットに精を出していた妹が、1ヶ月痩せなかった私の隣で、「コルセット買ったら最近ウエスト絞れてきたわ~」と、浮かれているではありませんか。

あれ、このご褒美をぶら下げた1ヶ月間は一体何だったのだろう。

ふと考えると、この1ヶ月の遅れって、人生においてバカにできないものではないかと思ったのです。

未来に漠然と期待しすぎてない?

「なんだよーそんな効果があるなら、私も買っちゃおうかな」と、遅ればせながらコルセットを買ったのですが、そのコルセットを着始める頃、妹は一歩か二歩先を走っています。細い腰にあった新しい服を買い、毎日ウキウキ仕事をしている。このウエストの差は「アレを達成したご褒美にしよう」という、ゆるっとした決断1つでついてしまった差でしかないのです。

モタモタとあれができたら、これが叶ったらと、乙女チックに未来に期待している間にも時間は刻々と過ぎていたこをと思い知りました。

我々生き物は、いつ死ぬかわからないものです(あたり前ですが)。別に死んだらダイエットは関係ないけど、恋とか夢とか壮大な期待や後悔だったらかなり辛い。「ああ、あの時好きって言っとけばよかった」「あそこに行っておけばよかった」とか思って死ぬのは、ごめんです。

そもそも未来に期待をし続ける状態とは、常に小さく後悔の種を抱えている、とも言えるかもしれません。本当に必要なものなら、ご褒美なんか待たずに今買う。本当に行きたいところ、やりたい事なら、なにかの区切りを待ってる場合じゃなく、今やる。

「時間がたつのがうんと早く感じる!」と言われる30代は、この辺で“未来”という時間の使い方を、変えてみるのも1つの選択です。

こうして妹に触発されてコルセットを買ってみた私。とはいえ、実は買ってからすでに1週間。試しに装着しただけで、クローゼットの中でコルセットはぐっすり眠っております。

だってコルセットって苦しいんだもん…。ヘタレな姉。やっぱりもっと根性が必要だったか。

一度でも峰不二子ばりの細いウエストを手に入れて死にたい。後悔を残さないために、目下取り組んでいる目標であります。

Text/おおしまりえ

2021/10/1 0:00

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