耳鼻科医考案「耳を鍛える」新習慣!「加齢性難聴」に立ち向かう50歳からの「聴力アップ」耳活ガイド

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 家族にテレビの音が大きいと注意される。会話の最中に、よく聞き返してしまうこんな症状に心当たりはないだろうか。

 年齢とともに、聴力が衰えてしまう現象は「加齢性難聴」と呼ばれ、50代ぐらいから進行。70代になると、半数以上が“耳が遠くなった”と自覚するという。多くが悩まされる症状だが、その影響は小さくない。

「音が聞きにくいことで事故や危険に遭遇しやすくなるのはもちろんですが、耳が遠くなると会話も減る傾向がある。その結果、認知症が発症しやすくなるという研究報告もあるんです」(医療専門紙記者)

 ただ、諦めるなかれ。

「トレーニングで聴力は維持、改善できるし、認知症を予防することもできます」

 こう語るのは、10月14日に難聴に対応したトレーニングをまとめた『聴力リセット』(飛鳥新社)を上梓する、東京の『大森耳鼻咽喉科』院長の八島隆敏氏だ。

 実際、難聴に悩んでいた会社員男性(65)は、八島氏の聴力トレーニングによって「2週間で聞き取りが改善した」という。

「中高年には“人が多くてザワザワしていると、会話が聞き取りにくい”という方が多い。これはたんに耳(聴覚器官)が悪くなっただけではなく、脳の働きが悪くなった影響も大きいんです」(八島氏=以下同)

 喧噪の中で会話する際、人間の脳は周囲の雑音を捨て、会話だけを拾っているのだという。その機能が弱まるのも難聴だ。

「さらに、脳は会話で聞こえていない部分を推測する働きもしています。聴覚トレーニングは、耳と脳を連動させることがポイントなんです」

 では、実際にどのように聴覚をトレーニングすればよいのか。八島氏が勧める、まず一つめは、1日に何分か音楽を聴くことだ。

「ジャンルは問いませんが、“ながら聴き”ではなく、目を閉じてその音楽に集中することが大切。広い音域をカバーしている曲、テンポが速い曲は特に効果的です」

 相手の言っていることが分からず生返事してしまうこんな人はラジオドラマや落語を聞こう。

「どちらも会話に集中でき、かつ言葉を脳で解釈する必要があります。自分の頭で“映像”を作ることになるので、とても有効です」

 また、自分の声を聴くことも聴力改善につながる。

「風呂で“一人カラオケ”をするのもいいし、本を音読してもいい。言葉を口に出すことで、“脳力”アップが期待できます」

 通勤や散歩のときなどに、意識的に周囲の音に耳を傾けるのも大事だという。

「意識的に耳を使うことは意外に少ない。今の時期なら虫の音に耳を澄ませ、“これはコオロギかな”と、音に対して頭を働かせる。これで音と脳が連動し、聞こえが良くなるんです」

 一日5分程度の“耳活”で、聴力も脳も鍛えよう!

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  • 10/7 19:30
  • 日刊大衆

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