美人管理栄養士が考案!新型コロナ撃退も…秋の「カレー」簡単レシピ
もはや日本人の国民食ともいえる「カレー」。ごはんの炭水化物や肉のたんぱく質、野菜の食物繊維など、必要な栄養素をバランスよく摂取できるうえ、ルーに含まれるターメリックやクミンなどのスパイスは、肝機能の低下や食欲不振などを解消してくれるという。そんな健康食にひと手間加え、コロナやED撃退にもなる、最強の秋カレーを作れないか。この要望に応え、管理栄養士の望月理恵子氏が、とっておきのレシピを考案してくれた!
最初に教えてもらったのは、若返りトマトカレー(文末の写真とレシピ参照=以下*印は同)。辛口のルーと、トマトの酸味が合わさった刺激的な一品だ。
「トマトジュースは抗酸化作用の高いリコピンを豊富に含むので、血液と血管を若返らせ、前立腺機能の低下を抑える効果が期待できます。また、免疫を強化するビタミンCも豊富で、体調を整える働きもあります」(望月氏)
より若返り効果を求めるなら、リコピンの吸収率を上げるエゴマオイルをひと回しかけた抗酸化力UPトマトカレーもいい。また、疲労回復成分イミダゾールペプチドやオメガ3系脂肪酸が豊富なツナ缶を使ったトマトとツナのシーフードカレーも、オススメだ。
「缶汁は、捨てずにルーに混ぜましょう。魚の栄養分を逃さずに、食べることができます」(前同)
同じく、栄養満点の缶詰を使うのは、体ぽかぽかサバカレー(*)だ。
「サバ缶に含まれるDHAやEPAは、血管を詰まらせる原因となる中性脂肪を減らし、体の隅々にまで栄養が行き届くようにする効果が。そのため、脳神経を活性化させて、記憶力の向上効果が期待できます。加えて、前立腺機能の働きを正常にする効果があるという研究もあるんです」(同)
それをアレンジした、半熟卵のまろやかな味わいがプラスされたサバの卵とじカレーも絶品。しかも、「タマゴにはウイルスの侵入経路である鼻や目、喉などの粘膜を正常に保つビタミンAが豊富なので、免疫力が整います」(同)
■ネバトロカレーや究極のドライカレー
秋が旬のとろろを使ったネバトロカレー(*)も、ぜひ一度ご賞味あれ。
「とろろのネバネバ成分には、新陳代謝を促し、疲労回復や、肝機能の向上、精力アップなどにつながる効果も。さらに、とろろは胃腸の働きを助け、胃粘膜を守る作用もあります」(同)
そこに、千切りの塩ゆでしたオクラや納豆を加え、ネバネバUPカレーにすれば、さらなる精力アップ効果が得られるという。
「納豆に含まれる“ナットウキナーゼ”には血液をサラサラにする効果があり、血流を促します」(医療ジャーナリスト)
また、ビタミンDを豊富に含む卵黄をルーに乗せて、ネバトロ月見カレーを作るという手もある。
「ビタミンDは、遊離テストステロンを増加させます。他にも、体内の血管拡張物質である一酸化窒素を増加させる効果も期待できます」(前同)
では最後に、ご飯がスパイスで包まれ、食欲がより高まる炊飯器deドライカレー(*)を紹介しよう。
「秋の味覚であるキノコ類は食物繊維が豊富で、動脈硬化や糖尿病を予防する効果が期待できます。さらに、腸内の免疫細胞に直接働きかける食物繊維の一種“βグルカン”も豊富なんです」(前出の望月氏)
さらなる免疫力アップを望むなら、ビタミンDを含んだ目玉焼きをドライカレーの上に乗せたロコモコ風ドライカレーを。そして、より活力をつけたい人は、鶏むね肉のドライカレーを、ぜひ試してほしい。
「具材を炊飯器に入れる際に、一口大に切った鶏むね肉も一緒に入れて炊き上げるんです。鶏むね肉に含まれるイミダゾールジペプチドには疲労回復効果などがあり、体に元気がみなぎります」(前同)
食欲の秋は「カレー」を食べて、生涯現役の体を手に入れよう!
●望月理恵子 管理栄養士、健康検定協会理事長。「根拠のある情報から、栄養・健康をサポートする」ことを目的に、健康効果のある食事の提案、レシピ開発を行う株式会社Luceを運営。プライベートジムRIZAP立ち上げ時の栄養監修や服部栄養専門学校特別講師、山野美容芸術短期大学講師、小田原銀座クリニック栄養顧問など幅広い活動を行っている。