事故に遭った女の子と一緒に絵本を読む消防士 心温まる写真も本人は「自分の仕事をしただけ」(米)

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事故は先月29日夜、米モンタナ州ビリングス市のブロードウォーター通りで発生し、通報を受けた同市の消防隊「Billings Fire Fighters」が駆けつけて事故処理を行っていた。

今回話題になっている写真は、その際に撮影されたものだ。事故の詳細は明かされていないが、事故車両に乗っていた幼い女の子は大きなケガも無く救出されたという。しかし保護者がすぐに対応できない状況だったようで、事故に遭い困惑しているであろう女の子に寄り添う人が必要だった。

そこで動いたのが、消防士のライアン・ベントンさん(Ryan Benton)だった。ライアンさんは女の子と一緒に近くの縁石に座り込むと、持っていた絵本を開いて一緒に読み始めたのだ。

消防士の仕事は救助活動が基本だが、被害者に寄り添い心のケアまで行うライアンさんの姿には多くの人が心を動かされたもよう。

先月30日、同消防隊がInstagramにこの写真を投稿すると「本当に素敵な写真」「この市に住む人間として誇らしいよ」「心温まる写真だ」「最高のカスタマーサービスだね」などライアンさんの対応に称賛の声が寄せられている。

ライアンさんはこの写真がきっかけで各メディアからインタビューを申し込まれたが、全て断っているという。謙虚なライアンさんの代わりに、同僚のキャメロン・アベルさん(Cameron Abell)がインタビューに応じた。

「現場での仕事を大切にすることが、私たちの最優先事項です。SNSに投稿された写真のような状況はよくあります。当時現場にいたライアンは事故の後片付けをしていて、子どもが安心できるように時間を割こうと自ら動き出したのです。」

「ライアンは本当に謙虚な人だから、彼にスポットライトを当ててしまったことについて後で怒られるかもしれません。ライアンはあの日、素晴らしい仕事をしましたが、ただ自分の仕事をしただけなのでインタビューを受けたくないと言っています。」

なお今回、ライアンさんが持っていた絵本は、あらかじめ消防車に用意されていたものだった。同消防署では事故に遭った子どもたちを落ち着かせるため、何冊かの絵本を入れた袋を3年ほど前から用意している。これらの本は、米信用組合「Rimrock Credit Union」や児童書出版社「Usborne Books」から提供されたものという。

キャメロンさんは「この絵本は子どもたちに落ち着きを与え、ストレスフルな状況の中で感覚を取り戻すためのアイディアでした」と明かす。

「事故現場では、理解が及ばない事態が多発し子どもたちは動揺します。もしそこで私たちがそうした複雑な状況を説明する絵本や、消防士の仕事について説明する絵本を持ってきて、さらにぬいぐるみなどもあれば良い組み合わせになると思います。」

「私たちはこうした状況を日常的に対処していますが、子どもたちと同じ状況を経験した保護者では対応できないかもしれません。子どもたちが落ち着きを取り戻すことで、大人も平常心を取り戻すことができるのです。」

画像は『Billings Fire Fighters 2021年9月30日付Instagram「It’s the little things.」』『KTVQ 2021年10月1日付「Photo of Billings firefighter reading to child at fire scene goes viral」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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  • 10/6 15:40
  • Techinsight japan

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