ユニクロの1990円「吸水ショーツ」お手入れは面倒?特徴は?担当者に聞いてみた
近年、ナプキンやタンポンとともにサニタリーアイテムとして注目されている「吸水ショーツ」。ワコールなどの下着専門ブランドだけでなく、GUでも2021年3月に発売がスタートするなど、ググっと身近な存在になりつつあります。
とはいえ、価格や機能性、お手入れのハードルからまだ使ったことのないという人も多いのではないでしょうか。そんな中、9月17日にユニクロから吸水ショーツが登場しました! 商品の概要を解説しつつ、ユニクロのウィメンズインナー担当者にも話を聞いてみました。
◆生理の不快感に「吸水サニタリーショーツ」
ユニクロの「吸水サニタリーショーツ」は、エアリズム素材に吸水シートと防水シートを重ねた3層構造の生地を採用。サイズはXSから3XLまでの7種展開で、カラーもブラック、ブラウン、ダークグリーン、パープルから選ぶことができます。税込1990円と買いやすい価格もポイントです。
そんな「吸水サニタリーショーツ」の特徴を、ウィメンズインナー担当者に聞いてみました。
「こだわったのは、しっかりとした吸水構造と、ボトムスにアタリの出ないフラットさ。縫い目の凸凹も出ない仕様になっています。とても薄いですが、素早く吸水し、蒸れにくくさらっとした履き心地が続きます。また、機能性・履き心地・価格帯・デザインを妥協せずに追求した結果、デイリーにも使える見た目になりました。ユニクロの「ワイヤレスブラ」とセットアップで着用できるカラー展開なので、上下をコーディネートすることもできます」(ウィメンズインナー担当者、以下同)
一見してサニタリーショーツと分からないので、普段用としても、おりものが多い人にも良さそうです。
◆気になる漏れやお手入れは?
吸水ショーツというと漏れやニオイを心配する方もいることでしょうが、ユニクロの「吸水サニタリーショーツ」の吸水量は30~40ml。日本産婦人科学会では正常な生理の出血量(1回の月経期間)は20~140ml、出血持続日数は3~7日間としています。1日あたりの出血量は個人差があるためなんとも言えませんが、ナプキンやタンポンとの併用などさまざまな使い方を試すことで快適さを追求できそうです。
「背面まで防水・吸水シート付きで、クロッチ部分もズレにくくしていますので、寝た姿勢でも漏れにくくなっています。また、生地はドライ・抗菌防臭機能も備えており、気になるニオイ・ムレも抑えます」
と、女性の気になるポイントはキチンとカバーされているのはうれしいかぎり。ただ、気になるのはお手入れ方法。普段使い捨てのナプキンを使っている人には「洗うのが面倒なんじゃ……?」と思っている人も少なくないのでは?
「着用後はまず、吸水シート部分を下に向けて30分程度水に漬け、そのあと洗濯用ネットに入れ、洗濯機で洗ってください。ただし、漂白剤や柔軟剤、乾燥機の使用は避けて下さい」
ということで、お手入れは意外にもシンプル。これを面倒ととるか否かは人それぞれですが、価格的にも手軽さ的にも、ファースト吸水ショーツにいいかもしれません。初期費用はかかりますが、複数枚持っておけばナプキンの使用量も減って、お財布にも環境にも優しそうです。
◆すべての年齢・ライフステージの女性が快適なインナーを
さらに近年のユニクロでは、子どものための「はじめてのブラ」や、着脱しやすい「前あきブラ」などウィメンズインナーのラインナップの充実も図っているのだとか。
「これまでもユニクロでは、心と身体に寄り添う機能性と、あらゆる女性の自然体の美を引き出すデザインにこだわって、インナーを開発してきました。特に女性は、二次性徴や生理、妊娠、産後などライフステージによる身体の変化が大きいですし、特有の病気もあります。
前あきブラは、実際に乳がんを患われたお客様の『(手術後のため)前開きタイプのインナーが欲しい』という内容のお手紙がきっかけで開発をスタートしました。この前開きタイプですと、高齢によって肩や腕を上げづらい方、介護をする方・される方にとっても着脱がしやすい仕様になっています」
インナーに限らず、ユニクロに「こんなのが欲しかったんだよね」というアイテムが揃っているのはお客さんの声をちゃんと反映しているから、というのがわかります。次にユニクロを訪れた際は、進化したインナーもチェックしてみてはどうでしょうか。
<文/阿形美子>
【阿形美子】
1994年生。大学卒業後、フリーの編集・ライターとして活動中。底抜けの飲んべえゆえ酒ネタが多いが、インタビューやモノ記事、カルチャーネタなどもカバーする。Twitter:@agata_yoshiko