「家族に出席してほしい」 アメリカとカナダの国境で結婚式を挙げたカップル(米)

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米ニューヨーク州カディービル在住のカレン・マホニーさん(Karen Mahoney)とブライアン・レイさん(Brian Ray)の出会いのきっかけは36年前の1985年、カレンさんがブライアンさんにスキーを教わったことだった。

それから別の人とそれぞれ結婚し、カレンさんは子どもを2人授かった。その間も2人は友人としての関係を続けており、10年前にはカレンさんの子どもにブライアンさんがスキーを教えていたという。

そして各々離婚した後に再会を果たし、1年の交際期間を経て今年3月に婚約に至った。すぐにでも結婚式を挙げたいと考えていた2人だが、カナダ人のカレンさんはカナダに住む96歳の祖母に式に出席して欲しいと強く願っていた。

「祖母は私が知っている唯一の祖父母です。人生で一番幸せな日を祖母に見守ってもらうことは私にとって、祖母にとっても非常に大切なことなのです。」

アメリカで挙式を行う予定だったため、カレンさんは両親と祖母に渡米してもらおうと考えていた。しかしパンデミックの影響により不要不急の入国が制限されていたため、カレンさんは毎月そのルールが緩和されないかと待っていた。

米政府は今年8月21日に国境往来に関するルールを緩和すると公表していたが、その日程は9月21日に延期されてしまった。これは陸路での入国を制限するルールであり、空路での入国は可能だった。しかし祖母はワクチンを接種したとはいえ96歳と高齢なので、感染リスクを考えると渡米に踏み切れなかったという。

こうした理由から規制が緩和されるのを待っていたがその気配はなく、ついに痺れを切らしたカレンさんとブライアンさんは結婚式を挙げる決意をした。しかしどうしても家族に出席してもらうことを諦められなかったカレンさんは、挙式の場所をアメリカとカナダの国境にすることで実現させたのだ。

カレンさんとブライアンさんには国境警備隊に勤める友人がおり、婚約を決めた時にブライアンさんがカレンさんの父親と会うために協力してくれたことがあったという。今回もこの友人の力を借りて、国境付近で結婚式を行うことにした。

挙式の場所に選ばれたのは、ニューヨーク州バーク郊外。ゲストには国境を跨いでの移動や、国境を越えて物を交換しないことなどのルールが説明された。またカメラに式の様子が映った際、勤務中の警備員が驚かないようにこの結婚式についてはあらかじめ警備員に伝えられていたという。

当日は国境を挟んでアメリカ側で新婦カレンさんと新郎ブライアンさん、そして牧師が立ち、カナダ側からカレンさんの両親と祖母が式の様子を見守った。そして結婚証明書への記入以外の全てのプロセスをその場で終えた。

「式を挙げるにあたって重要だったのは、私とブライアンで誓いの言葉を交わす時、その様子を両親と祖母に見届けてもらうことだったのです。」

式ではカレンさんとブライアンさんが生涯の愛を誓った後、牧師がカレンさんの家族にブライアンさんを家族と認めるか尋ねた。カレンさんの親族が「認めます」と返答した瞬間は、とても感動的だったとカレンさんは明かしている。

ブライアンさんも「カレンの両親や祖母に私たちの誓いを見守ってもらうことが、カレンにとってどれだけ意味のあることなのか分かっていたので本当に良かったです」と話し、涙を流した。

カレンさんの父親であるポール・マホニーさん(Paul Mahoney)は、本当はカレンさんと一緒にバージンロードを歩きたかったそうだ。それでもこの状況下で式に出席できただけでも嬉しいと明かしており、「2人の結婚を正式に行い永遠のものとすることは、感動的なことですよ」とコメントしている。

画像は『CNN International 2021年9月29日付「Covid-19 restrictions kept her family from attending her wedding, so she got married on the Canadian border」(COURTESY KAREN MAHONEY)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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  • Techinsight japan

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