SNSは情報の宝庫?ストーカー被害でわたしが対処したこと

by Charles Deluvio

“ストーカー被害”と言うと大ごとに聞こえますが、恋人がなかなか別れてくれなくて苦労した、痴漢の被害にあった、外出先で知らない人に声をかけられた、あとをつけられたなど、被害の程度に差はあれ怖い思いをした経験のある女性は決して少なくないはずです。

今回の記事では女性たちの何かの参考になればと、私の体験談を紹介します。

家の中を簡単に覗かれてしまう

通常ドアの覗き穴は外から覗き込んでも何も見えなくなっていますが、特殊な単眼鏡を当てると外から中の様子を見られるようになります。

実は私は学生時代、ワンルームに住んでいた時にこの被害に遭いました。大家さんが「時々あなたの家のドアに張り付いている男性がいるんだけど……」と尋ねてきて発覚。大家さんと一緒にすぐに警察に相談に行き、しばらくして捕まったのはサークル活動で知り合った他大学の学生……2、3言話したことがあるだけの、特に親しくもない男性でした。

「(私)さんに彼氏がいるか、私生活はどんな様子かを知りたくて部屋を覗いていた」と言います。家の中というのはとてもプライベートな空間です。そんな中の様子をずっと見られていたと知って、本当にゾッとしました。

対策としては覗き穴専用のカバーを取り付けたり、覗き穴の上にフックを付けてマスコットをぶら下げるなどして使用時以外は塞いでおくことをお勧めします。

鍵の複製は誰でもできるってほんと?

鍵を見ると番号が振られていると思います。実はその番号で、誰でも合鍵を作成できてしまうのです。また、形が分かるだけで合鍵を作れてしまうものもあります。

よくロッカールームのない職場で財布だけ金庫に預け、バッグは共有スペースにそのまま……という話を聞きますが、鍵も財布と同じように厳重に管理した方がいいでしょう。

防犯性の高い鍵でもサムターンを回されては無意味

どんなに防犯性の高い鍵を取り付けても、サムターン(鍵のつまみ)を内側から回して外すことが可能だと知っておきましょう。

以前鍵を忘れて家に入れなくなってしまったことがあるのですが、近所のドンキで使えそうなものを調達し、覗き穴を壊してそこから自作の道具を入れ、サムターンを回して解錠に成功した経験があります。その時は「家に入れて嬉しい」という気持ちでしたが、冷静に考えると素人の私ですら解錠できたということは誰でも簡単に侵入できてしまうということ。怖くなって、サムターン回しを防ぐためのカバーをすぐに設置しました。

SNSはストーカーにとって情報の宝庫

最近のストーカーはSNSを巧妙に使いターゲットの情報を入手します。自分では個人情報を載せていないつもりでも、情報を読み取られている場合があるので注意が必要です。

顔の分かる写真は何よりの個人情報ですし、アカウントIDに生年月日を使用するのも危険です。また、賃貸の場合は写真に写り込んだ家の間取り、壁紙、床の材質などから自宅を特定される場合もあります。非公開アカウント、いわゆる鍵垢の場合も「鍵垢だから安心」ということはありません。

知らない人に渡される紙に要注意

電車や街中でバッグに『連絡ください!LINE ID:XXX』といった紙を渡されたり、押し込まれた経験はありませんか? こういった紙を渡してくる人の中には、実際には連絡先ゲット以上の目的がある場合も多いです。そういう紙を渡されると、「こんな紙渡された!気持ち悪い!」と写真を撮ってSNSで晒す人も中にはいます。しかしそれこそがストーカーの目的で、ストーカーはその投稿を探し、そこからアカウントを特定して情報を得る気なのです。

いつ自分が被害者になるか分からない

冒頭でも触れたように、程度の差はあれストーカー被害を経験したことがあるという人は少なくはないはずです。その一方で、ストーカー被害に遭ったと告白すると「思わせぶりな態度を取ったのでは?」「もてあそんで貢がせたりしてたんでしょ」など、被害者に非があるかのような憶測が飛び交うのも事実です。実際に自分が被害に遭うまでは、そのようなイメージを持ってしまう人もいるでしょう。

しかし実情は違います。私がこれまでに見聞きしたストーカーの中でも特に理解不能だったのは「彼女は僕のためにエレベーターの開ボタンを押してくれたんです!だから彼女は僕のことが好きなんです!」と主張した友人のストーカーです。このような理由で被害に遭ってしまうのですから、どんなに気をつけていても被害を完全に防ぐのは無理です。

元彼がストーカーになるパターンも多いです。私の場合、別れを切り出した元彼に「もう一度チャンスが欲しい」とLINEや電話でしつこく迫られ、最初こそ電話に出て断っていたもののあまりにしつこさに嫌気がさし着信拒否……それがきっかけで家の前で待ち伏せされたり、職場に押しかけられたり、ゴミを漁られたりするようになりました。

警察に事情聴取されても本人は「僕たちは今少し喧嘩中でなだけで、ストーカーなんて言われるような間柄じゃないですよ!とにかく本人に僕の話を聞いてもらえば分かるので!」と主張、自分がストーカーをしている自覚はゼロした。

警察からの警告だけではなかなか理解してくれず、次の手段である「禁止命令」を出してもらいました。警察は禁止命令とともに、違反した場合の刑事罰の説明や、直接接触しなくても電話や手紙、メール、インターネット上で名前を出すことも禁止ですよと厳しく再警告してくれたようで、以降私への接触はなくなりました。

このように性別も年齢も容姿も関係なく、予想を遥かに超えるきっかけから誰でも被害者になる可能性があるのです。もちろん、加害者をうまない社会制度や法改正も必要です。

「被害者にも非がある」などということは決してありません。

最後に……。

「ストーカー被害に悩んでいるけれどお金がなくて逃げられない」と言っている間にもっと酷い被害に遭ってしまうこともあります。
被害や相談に応じて、
・緊急避妊薬
・性感染症検査
・人工中絶
・カウンセリング
・避難先の宿泊施設
・引っ越し
・被害場所の清掃 
などの費用の助成やサポートを受けられる場合があります。
(詳しくは警視庁のサポートをご覧ください)

私がこのサポートを知ったのは元夫からDVを受けた時です。
警察から引っ越しを強く勧められ、女性警官の方から「こういうサポートもあるから、金銭的に引っ越しが難しいとか、困ったことがあれば気軽に相談してね」と案内を受けました。経済的に困窮しているわけではなかったので費用の助成は受けませんでしたが、こういったサポート体制があると知って心強さを感じました。

警察に相談したけどまともに取り合ってもらえないかった、警察の言葉で余計に傷ついた、などの経験談もよく話題になりますよね。私は自分が相談に行ったり、被害にあった友人の付き添いで警察署に行ったりとこれまでに何度も警察署を訪れた経験がありますが、「警察の対応は日々進化しているな」というのが正直な感想です。最近ではネット上でのつきまといや嫌がらせに関してもきちんと対処してくれます。

何度も言いますが「被害者にも非がある」などということは決してありません。
もしも被害に遭ってしまったら、そうやって自分を追い込まずに、まずは専門の機関(この場合は警察など)に相談してみてほしいです。

この記事が何かの参考になれば幸いです。

Text/ごまたん

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  • 10/5 11:00
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