占いや開運って効果あるの?「信じる者は救われる」の本当の意味とは…
◆精神科医Tomyさんの「信じる者は救われる」の重要性について
さまざまな占いや開運の極意が巷にあふれているが、一つ疑問が残る。果たして運の正体とは? 運について著書も出す精神科医のTomy氏はこう解説する。
「例えば、どんなに恋愛運アップの秘訣を学び、恋愛成就の神様に祈っても、自宅に籠もりきって“出会うための行動”を怠っていれば運を生かしきれていません。
逆に、目標や目的に対し、言い訳せずに適切な努力や行動を試行錯誤しながら続けられると、結果が伴いますから運が良い人になります。
つまり、誰でも運が良い人になれるんです。運は認知心理学の視点から考えると、“認知の歪み”に左右されると言えますね」
◆運を呼び込める人になるには?
では、仕事、恋愛、お金に対し、運を呼び込める人になるには、どうすればいいのか。
「正しい考えをして、正しい行動をすることがポイントです。仕事なら、職場の人間関係、ワークライフバランスなど優先順位をしっかりつける。恋愛なら、どのような男女関係が理想なのかを明確にする。
お金なら『使いたい』という思いが先行するのではなく、浪費、投資、節約とお金の使う意味と誠実に向き合う。自分にとってそれぞれが、具体的に何を意味しているのかを落とし込むことから始めてください。
年齢、環境によって価値観は変わりますから、頑なに変えないのではなく、ステージに合わせて柔軟に変えていくほうが健全ですよ。今からでも十分間に合いますから」
◆開運術は、あくまで手段にすぎません
具体化した理想や目標を達成するために、Tomy氏は風水、手相、占星術をヒントに行動に移したっていいと話す。
「スピリチュアルは魂のこと。参拝もそうですが、自分の魂と対峙することには意味があります。開運術は、あくまで手段にすぎません。強要して他者の自由を奪ったり、依存して心が奴隷になっては本末転倒です。
仮に、神様が存在するのなら、幸福な人生を自分の足で歩めるよう見守りつつ、『人生を他者に委ねている限り、運は良くならないよ』と、メッセージを送ろうとするのではないでしょうか」
◆そっと背中を押してくれるツール
そう、開運術はそっと背中を押してくれるツール。自分を信じて正しく使えば、きっと幸運道は開けるはずだ。
【Tomy氏】
精神保健指定医。著書に『精神科医Tomyが教える運を良くするたったひとつの正しい方法 恋愛運・仕事運・金運を理想的に上げる! Tomy流開運本』(日本文芸社)など
<取材・文/週刊SPA!編集部>
―[男の[占い&開運]大全]―