病院や薬局での受付がスムーズに! さらに便利になった「マイナンバーカード」を解説

青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。10月3日(日)の放送では、厚生労働省 保険局 医療介護連携政策課保険データ企画室室長の大竹雄二さんに、病院・薬局で始まった「マイナ受付」をテーマに話を伺いました。

(左から)大竹雄二さん、足立梨花、青木源太

◆さらに便利になったマイナンバーカード

市区町村に申し込みをして発行してもらうマイナンバーカードは、公的な本人確認書類として利用できるほか、裏面にあるICチップ内の“電子証明書”を使ってオンラインで自治体のサービスを受けられます。

そんなマイナンバーカードが、このたび健康保険証としても利用できるようになり、ますます便利になるそう。これに伴い、病院や診療所、薬局に“顔認証付きカードリーダー”が置かれます。これで、本人確認と保険資格の確認が1度にできるようになります。

顔認証付きカードリーダーは、高さ30cm、横15cm、奥行15cmぐらいの縦型で、クリニックの受付台にあっても圧迫感のないコンパクトなサイズ。カメラとタッチパネルモニターが付いています。

【マイナ受付の流れ】

1.マイナンバーカードを置くスペースに、カードを置きます。

2.マイナンバーカードの顔認証用カメラに顔を写します。

3.カードのICチップに格納されている顔写真とカメラに写った顔を照合し、本人確認がおこなわれます(※撮影された写真は保存されずに削除されます)。

4.本人確認完了後、オンラインで保険資格の確認がおこなわれます。

このように、マイナ受付なら医療事務スタッフがおこなう健康保険証の情報入力作業が省略でき、受付がスピードアップされます。

なお、マイナ受付では精度の高い顔認証システムを採用しており、メガネをしていても顔認証が可能。機種によっては、マスクをしていても認証します。万が一、顔認証がうまくいかないときには、「マイナンバーカードの数字4桁の暗証番号を入力することで受付ができます。顔認証にするか、暗証番号にするかは、タッチパネルでその都度、選べる仕組みになっている」と大竹さん。

さらに、マイナ受付の際、情報提供に同意すると「過去の薬や特定健診などのデータを、担当の医師や薬剤師が見られるようになります。これによって、より正確なデータにもとづいて、診察や薬の処方をおこなってもらえるようになる」と説明します。

また、マイナンバーカードを利用すると医療費控除の手続きも簡単に。政府が運営しているオンラインサービス「マイナポータル」のサイトで医療費通知情報をデータで確認できるようになります(※データの閲覧は11月中旬からの予定)。

そして、2021年分の確定申告からの予定で、医療費控除をオンラインで申請する際、マイナポータルから取得した医療費分については情報が自動入力できるようになり、入力の手間が省けます。

ちなみに、マイナポータルを利用すると、子育てや介護などの行政手続きをオンラインでおこなうことができるほか、自分の税に関する情報や予防接種の履歴なども見ることができます。

◆事前申し込み方法もすごく簡単!

さらに便利になったマイナンバーカードですが、健康保険証として利用するには事前の準備が必要です。

申し込み方法は、まずマイナンバーカードと数字4桁の暗証番号、スマートフォン(以下、スマホ)かパソコンを準備します。スマホの場合は、古い機種だとマイナンバーカードの読み取りができないものもありますので、読み取り可能な機種であることを確認してください。パソコンの場合は、マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダーも準備してください。

【スマホでの申し込み方法】

1.まずスマホアプリ「マイナポータルAP」をインストールします。

2.同アプリを起動し、トップ画面にある「健康保険証利用申込」をタップします。

3.利用規約を確認して同意したら、マイナンバーカードの暗証番号4桁の数字を入力します。

4.マイナンバーカードをスマホでの申し込み方法にぴったりと当て、読み取り開始ボタンを押して、正常に読み取れれば申し込み完了です。

これだけで、どこからでも簡単に、ほんの数分で申し込みが完了します。または、お住まいの市区町村に設置されているマイナポータル端末やセブン銀行のATMからも申し込むことができます。

マイナ受付は、今後順次広がっていく予定で、マイナ受付ができる医療機関や薬局には、目印として“マイナ受付”と大きく書かれたオレンジ色のステッカーやポスターが貼ってあります。また、厚生労働省のWebサイトでもマイナ受付に対応している医療機関や薬局を確認することができます。

こうしてマイナンバーカードが便利になる一方で、なかにはセキュリティ面を心配する人がいるかもしれませんが、大竹さんは「マイナンバーカードのICチップそのものには、受診歴や薬剤情報などのプライバシー性の高い情報は入らない仕組みになっています。万が一に失くしてしまった場合でも、24時間365日体制でカードの一時利用停止を受け付けているのでご安心をください」と補足。

そもそも暗証番号がわからなければオンライン上での悪用は困難なうえ、顔写真付きのため、窓口などで他人がなりすまして使うこともできませんので、クレジットカードなどと同様に大切に管理すれば大丈夫です。

あらためて大竹さんは、「マイナンバーカードが健康保険証としても利用できるようになり、より良い医療を受けられ、ご自身の健康管理にも役立てることができます。マイナ受付ができる病院や診療所、薬局も今後は増えていきますので、かかりつけの病院などでマイナ受付が始まったら、ぜひご利用ください」と呼びかけました。

足立は、「マイナンバーカードが健康保険証と紐づけられるようになり、マイナ受付でさらに便利になったことをみなさんにお伝えしたい」とコメント。青木は、マイナンバーカードを健康保険証として利用するには事前申し込みが必要であることに触れ、「簡単にできるので、みなさんもぜひ事前申し込みを」と話していました。

(左から)青木源太、足立梨花

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聴取期限 2021年10月11日(月) AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection

放送日時:毎週日曜 7:30~7:55

パーソナリティ:青木源太、足立梨花

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/

2021/10/4 6:40

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