【勝負の分かれ目 スプリンターズS】福永騎手も驚く強さで、ピクシーナイトが新スプリント王に

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 中山芝コースは良馬場に回復し、第55回スプリンターズステークスのゲートが開いた。

 16番モズスーパーフレア、8番ビアンフェ、12番レシステンシアらが速いスタートを切った。

 福永祐一が乗る、3番人気の4番ピクシーナイトがそれらを見る4番手の内につけ、外のレシステンシアをかわし、3番手の内という絶好の位置で3コーナーに入って行く。

 1番人気のダノンスマッシュは、レシステンシアの後方のやや外につけた。

 折り合いが心配されたメイケイエールは、序盤は外に持ち出しながら後方で我慢し、3コーナーで大外からスルスルとポジションを上げて行った。

 前半3ハロンは33秒3。

 モズスーパーフレアが単騎先頭で4コーナーを回る。2番手はビアンフェ、その内にピクシーナイト。レシステンシアはそれらを外からかわしにかかる。

 直線に向いても、モズスーパーフレアが先頭のまま内ラチ沿いを進む。

 直後にピクシーナイト。その外にビアンフェがいて、ピクシーナイトは内のポケットに閉じ込められるかに見えたが、ビアンフェを張り出すようにして前に入れさせず、進路を確保。ラスト200mを切ったところで内のモズスーパーフレアに並びかけると、福永の右鞭に応えてさらに末脚を伸ばし、突き抜けた。

 ピクシーナイトが、2着のレシステンシアに2馬身の差をつけ、嬉しいGI初勝利を果たした。父モーリスにとっても初のGI制覇で、福永にとっても初めてのスプリンターズステークス制覇となった。

 戦前から有利と言われていた内を通って絶好位につけ、直線で進路ができるや、楽に抜け出した。

「最終的にはこういう形でGIを勝てる馬にしたいという思いはずっとありましたが、こんなに早く、1200mのGIの舞台で横綱相撲を取れるようになるとは、本当に、こちらの想像を超えた走りをしてくれました」と福永。

 新馬戦から手綱をとりつづけ、スプリンターとしての才能を感じていた福永でさえ驚くほどのパフォーマンス。先々が楽しみな、新スプリント王が誕生した。

(文:島田明宏)

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  • 10/3 18:45
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