「ワクチン打った?」婚活中の男女は相手の“コロナ観”をどう見極めるのか

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◆コロナ禍で結婚を考える人たちが増加

 多くの夫婦が「コロナ離婚」「ワクチン離婚」を考えるなど、それぞれの価値観のズレが大きな溝となって顕著に表れるコロナ禍。その一方で、友人や知人と気軽に会えない寂しさなどから、婚活を始める独身者が増えている。結婚相談所フィオーレによれば、緊急事態宣言時(4月)の新規入会者数は昨年に比べて約3.6倍、成婚数は約1.6倍に上昇したという。

 いま、結婚を考えている人にとっては、相手の価値観・人生観に加え、“コロナ観”も気になるのではないだろうか。

 年収や職業以上に見極めることが難しい相手のコロナ観を、現在婚活中の人たちはどのように確認しているのだろうか。婚活中の男女それぞれに話を聞いた。

◆「たまに飲みに行っている」に対する反応で相手のコロナ観を確認

 安田隆さん(42歳・仮名)は、婚活中にコロナ禍を迎えた。コロナ前と後で少しだけ相手へのチェックポイントが変わったという。

「大きく価値観や条件を変えることはありませんでしたが、会話の中で(相手の)活動範囲や生活習慣などそれまであまり気にしなかった部分を意識するようになりました。

 コロナに対して過剰に反応のある方だと今後お会いしたり将来を共に過ごしたりする中で不安がありますね」(安田さん、以下同)

 意識するようになった「活動範囲や生活習慣」は「コロナ禍でも工夫して外出をしたり、あるいは活動的に何かに取り組んでいるかどうか」とのことで、あまりにも活動が控えめになりすぎたり何もしなくなりすぎてしまう人は避けたいと考えた安田さん。

「仕事がテレワーク中心の方は、人と会って話す頻度やコミュニケーションの内容も確認するようにしていました。極端に引きこもってしまうような方だと自分の価値観とあまりに違うので、可能な範囲で人とコミュニケーションが取れる方がいいですね。

 あとは『やたらとマスクを気にする』とか『やたらと消毒ばかりしている』ような方はそこまでしなくても……と思ってしまいます。なので、私がたまに飲みに行っている話をして、どのような反応を示すか確認することもあります」

◆自分の価値観を相手に強要しない相手

 まだまだ続きそうなコロナ禍で、安田さんが結婚相手に求めることは?

「お互いが干渉しすぎないような関係です。生活や毎日の過ごし方がこれまでとは全く異なることが想定されますので、いつも一緒にいることを望むような意向がある方は厳しいと思います。

 ただ、基本的にはコロナ禍だからといって特別に結婚相手への判断基準を変えることはありません。コロナに対する考え方も価値観の一つですから、自分と相手が全く同じであることを望んではいないです。ただし、自分の価値観を相手に強要するような方は避けたい」

 あくまで、コロナに対する考え方も「相手の価値観」に含まれるものであり、多少は違っていてもいい。むしろ同じ考え方を強要してこない、心のゆとりがあることが重要であるようだ。

◆親しくなったら「ワクチン打った?」と質問する真意

 田中美鈴さん(42歳・仮名)は、婚活相手と親しくなったら「ワクチン打った?」と質問するという。

「だからといって、ワクチンを絶対打ってほしい! と相手に強要するのではありません。ワクチンについて私は相手が打っても打たなくてもどちらでもいいと思っていますが、その質問を通して“自分の主張と違う人を攻撃しないかどうか”を確認したいので」(田中さん、以下同)

 ワクチンを打つべきかどうかについては夫婦でも意見が分かれることがある。しかしその中であまりにも異なる価値観を相手に強要したり、考え方を否定したりすることで家庭内の雰囲気が悪くなることは間違いない。

◆無頓着になりすぎず、神経質にもなりすぎない

 前出の安田さん同様、田中さんも「コロナ観はその人の一部に過ぎないので、そんなに影響はない」と言いながら、“極端”な考え方の人とは結婚したくないという。

「最低限のこと、たとえば手洗いやマスクはしているかとか、大人数の会食は控えているかなどは気になります。逆に、必要以上に神経質になっていないかも見ていますね。ほとんど家から出ないレベルで外出を控えすぎるとか、婚活なのにほとんど会ってくれず、リスクが少ない場所を提案しても外に出てこないとか。あとは自粛警察みたいなことをしてくるとか……そういう方は、私とは合わないと思います」

 お話を聞いた2人とも、コロナ禍ゆえに気になるポイントが少し足されてはいるものの、基本的には「平時の婚活と変わらず、価値観が近いこと」を重視している。あまりにも価値観が大きく異なる場合には関係継続を断念する、というポイントは同じであった。

 夫婦でも家族でも、そして恋人同士であってもやはり重要なのは「価値観を相手に押し付けない」こと。そして、コロナに対しても「無頓着になりすぎず」尚且つ「神経質にもなりすぎない」バランス感覚が求められているのかもしれない。

<取材・文/松本果歩>

―[「コロナ離婚」を考えた瞬間]―

【松本果歩】
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。Twitter:@KA_HO_MA

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