アメ横ツウしか知らない路地裏の名店『とんかつ まんぷく』で極厚「ロースカツ定食」を食べてきた!

 上野~御徒町のアメ横エリア。カレーや中華の店が多いイメージですが、実は明治創業の老舗から最近のチェーン店まで、とんかつが食べられる店も多くあります。上野がとんかつ発祥の地、という説も。

 その中でも、アメ横にしょっちゅう通っている人でも気づかない、路地裏の名店があると聞き、向かったのが『とんかつ まんぷく』。昭和の雰囲気漂う小さな店で、看板をみつけないと、うっかり通り過ぎてしまうほど。

 しかし、アメ横で働く地元の人たちやアメ横ツウなどに愛され続けている店で、ランチタイムは外に行列ができる時もあるそう。果たしてどんなとんかつ店なのか、早速調査に向かいます。

 ランチタイムを外してきたのに、店の中は満席。外で少し待って席が空いてから店に入ります。店内は細長く席数はカウンター8席のみ。奥の席の場合、手前の席の人の背中ギリギリを通りながら席に着く感じです。荷物は足元に置ける程度じゃないとかなり邪魔になるかも。

 食べに来ているお客さんは一人客ばかりで黙々と食べているのでとても静か。あとはテイクアウトで待っている人とか。カウンターとキッチンが小窓で向かい合わせになっていて、店主が作業する姿が窓越しにちらほら見えます。

 今回は「ロースカツ定食」(1500円)に大盛りライス+100円で注文。カツが揚がるのをのんびり待ちます。

一切れがデカイ! ゴロゴロ感がすごいロースカツは中から肉汁がすごいことに!

 10~15分ほど待ったところで「ロースカツ定食(大盛りライス)」が到着。早速計測です。まずこのカツ、1切れの断面が4.5cm×7.5cm。カツだけで327g、キャベツ込みで443g(器の重さは除く)。大盛りライスが372g。味噌汁やお新香、そしてソースをかけることを考えると、トータル約1kgのボリュームです。

 早速一口! 衣が程よくザクザク、そして豚肉がむっちりジューシー! 品のある肉汁が口の中いっぱいに広がってきます。厚みがあるから、とっても柔らかい。うっすらピンク色なのもいい感じです。薄くてカリッとしたカツもいいけれど、肉質の良さを感じさせるロースカツも最高です。

 最初は何もかけず食べ、そのあと卓上にある2種類のソースもかけてさらに一口。ソースはウスターととんかつソース。分厚いからか、温度がなかなか冷めず、熱くてカリッとしたままをキープしているのもたまりません!

「うちのロースカツは厚みがあるのと、食感がよく、意外と柔らかいのが特徴ですね。栃木産の豚肉に、粗めのパン粉、油はラード100%です」と話すのは2代目店主の小澤さん。店は1962年に開店。父親の代から同じ場所で営んでいるそうです。ラード100%の油を使うのも先代からずっと。

 人それぞれですよ、と店主は言いますが、常連さんの中にはどのメニューでも目玉焼き200円をプラスして、ウスターソースをかけて味わう人が結構いるそうです。

 そして気になる質問。どうしてこんなに厚いの?「切り方ですか? 年配のお客様には細く切ることもあります。大体1つにつき5等分または6等分にしていますね」。一般的なロースカツの約2倍の厚さがあるので、中央から出てくる肉汁の旨さがブワッと口の中で広がります。

 ちなみに卓上にはソース2種の他に、辛子、七味、アジシオ、醤油も置いてあるので辛子だけちょっとつけて、とか、七味をパッとふって、といった味わい方も可能。「生姜焼き定食」(900円/単品800円)も人気メニューだそうです。

 そして大変聞きにくいけれど聞きたい質問。あの~、この建物、何年前から? トタン&木造の戦後感のある建物。アメ横ができた頃からあるのでは? と思える雰囲気で、2階の窓は、木枠で網。映画のセットになりそうな佇まいです。

「うちが開店した59年前からあったもので、おそらく70年以上経っていますね」。おお~。ぜひ台東区は区の歴史的建築物として保存を働きかけていただきたい。80年代のバブルや再開発とかで都内の小さな建物が無くなっているからこそ、すっごく貴重ですよ!

 次回アメ横に買い物に来た時は、「ひれかつ定食」(1500円)にするか、「ロース味噌焼き定食」(900円)にするか。いずれにしろ、常連さんに習って、目玉焼き200円をプラスしてアメ横ツウぶってみます!

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

店名:とんかつ まんぷく

住:東京都台東区上野4-1-5
TEL:03-3831-3457
営:11:00~18:00(L.O.17:30)
休:水曜

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