デート中、お店でそれを言わないで…。男が婚活女をNG認定した理由
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「二度目のデートで男からの連絡が途絶えた理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:推定年収3,000万の男。寄ってくる“その他大勢の女”にならないために、女がしたコト
愛莉との出会いは、ゴルフ。約束していた友人が彼女を連れてきたのだ。
「愛莉ちゃんは、いつからゴルフを始めたの?」
「それが、つい半年前に始めたばかりなんです。なのでご迷惑をおかけしてしまったらすみません」
「そんなこと気にしなくていいよ。楽しくやろう」
ゴルフウェアから覗く、スラッと伸びた長い手足。しかも顔も綺麗で、僕は「いいな」と思った。
「拓哉さん、ゴルフお上手ですね」
「いやいや、全然。愛莉ちゃんも、スイングすごく綺麗だし、すぐに上達しそうだね」
この日はラウンドだけで終わったが、後日僕からデートに誘ってみた。
第一印象が完璧だった彼女とのデートに、僕は結構テンションが上がっていた。しかしそこから2度ほどデートをし、僕は彼女の言動に冷めてしまったのだ。
見た目は抜群にタイプだったのに…。男が幻滅した理由は
A1:指定してくる店の名前が具体的すぎた。
一緒にラウンドを回った数日後。僕は愛莉を打ちっぱなしに誘ってみることにした。
— 拓哉:愛莉ちゃん、今週空いていたりしない?よければ打ちっぱなし、一緒にどう?— 愛莉:え〜行きたいです♡今週末とか、どうですか?
— 拓哉:じゃあ、金曜の夜とかどうかな?迎えに行くね。
— 愛莉:ありがとうございます!楽しみにしています。
こうして、金曜の夜に打ちっぱなしへ行くことになった僕たち。
愛莉の家までピックアップに行き、僕の車で碑文谷にある練習場へと向かった。
1時間ほど練習をすると、あたりも暗くなり、空腹を感じてきた。
「愛莉ちゃん、このあと時間ある?」
「もちろんあります!」
「よければ、ご飯行かない?」
「是非!」
— やった。
打ちっぱなしだけで解散するのは、味気がなさすぎる。もう少し一緒にいたいし、食事をすればお互いをもっとよく知ることができる。
「愛莉ちゃん、何か食べたい物ある?」
「え〜なんだろう♡焼肉とかかなぁ」
「いいね、焼肉!どこかあったかな」
たしかにゴルフをすると、肉が食べたくなる。
近所にどこかいい店あったっけ、と考えていると、愛莉からいくつかの候補があがってきた。
「西麻布にある『焼肉 うし松』とか?あとは『西麻布 焼肉X~TEN~』とか?」
「愛莉ちゃんいいお店知っているね〜」
彼女が言ってきたのは、事前の予約が必要な高級店ばかり。
もちろんそういったお店も大好きだが、今日は車だし、気軽に食べる感じがいい。
そういうお店は、ゆっくりとできるときに行きたいと思う。
「そうだね。でも今日は少しカジュアルな気分だから、この近くにある店でもいい?そんな綺麗な感じではないかもだけど…」
「もちろん大丈夫です」
結局、僕は近くにある、昔から好きな焼肉屋に愛莉を連れて行くことにした。
「意外!拓哉さんって、毎日高級店とか予約困難店にしか行かないのかと思っていました」
「そんなことないよ。もちろんそういうお店も好きだけど」
僕のことを、どんなふうに思っているのだろうか。
でも街焼き肉にも愛莉は笑顔で付き合ってくれているし、気が合いそうだなと僕は勝手に思っていたのだ。
「愛莉ちゃん、またご飯行かない?」
「行きたいです!」
だから、2度目のデートも僕から誘った。
ここまでは良かったのに、女が勘違いしていた“イイ女”の定義とは!?
A2:一言多い。言わなくてもいい自慢が、鬱陶しい。
2度目のデートは、僕がよく行く鮨屋にした。だが僕はデートの最中、彼女の言動がどんどんおかしく思えてきてしまったのだ。
「ごめん、待った?」
「いえ、私も今来たところです」
すでに愛莉は着いていて、思わず笑顔になってしまう。しかし、何気なく聞いた次の質問で、僕は少し不思議な気持ちになった。
「愛莉ちゃん、お鮨好きだった?」
「はい、大好きです♡『三谷』とか『なんば』とか大好きで行きますし」
— おぉ。具体的だな。
高級店、かつ予約困難店ばかりだ。
「そうなんだ。愛莉ちゃんってグルメだね」
「そんなことないですよ〜」
— あれ?そういえば、前回の焼肉の時もこんな感じだったな。
そう思いながら話を聞いていると、ここからどんどん愛莉の話がふくらんでいく。
「拓哉さんって、ゴルフ以外に何か趣味とかあるんですか?」
「今は行けないけど、もともとは旅行が好きだったよ」
もともと海外旅行が好きで以前は頻繁にどこかへ出かけていたが、気がつけばここ2年くらい、どこへも行けていない。
「わかります〜!こんなにもどこへも行けないと、ストレス溜まりますよね」
「そうなんだよね。ハワイとかも行けてないしなぁ」
「 ハワイだとどこに滞在されるんですか?」
「うーん、アラモアナの近くかな」
実は、ハワイに別荘がある。しかしあまりオープンにしたくないので、とりあえずこれは黙っておくことにした。
そう思っていると、愛莉は急に饒舌になった。
「そうなんですね!ハレクラニとかもいいですよね〜。あとトランプとか!知り合いがペントハウス持っていて」
また高級ホテルばかりをあげる愛莉。
「で?それが?」という相槌を打ちたくなってしまうが、僕も大人だし、笑顔で聞き流す。
「うん、そうだね。そういえば愛莉ちゃんは、なんでゴルフを始めようと思ったの?」
「知り合いの経営者の方が…。IT系で有名な方なんですけど。その方から、飲んでいた時に、『ゴルフ始めたほうがいいよ』って言われたんです」
— なんだろう。その一言、いるのかなぁ。
別に、知り合いがすごくなくてもいい。高級店に行ったことがなくてもいい。
さっきから愛莉はとにかく必死に僕の話にかぶせて、知り合いがいるとその名前を出してくる。
それに本当に仲が良い場合、こういったカウンター席では大声で個人名を出さない。
どこで、誰が聞いているかわからないから。
「そうなんだ。始めて良かった?」
「そうですね。飲食系の経営者の方ともつながりが増えましたし、女の子も有名なインフルエンサーの子とか、モデルさんとか。友達が増えました!」
「そっかそっか。いいね」
— そういう年頃なのかな。
きっと自分を大きく見せたいのだろう。
「〇〇さんを知っている」とか、心底どうでもいい話だ。そう言えば自分の価値も上がると思っているのだろう。
だが残念ながら、僕はそういった類の話に興味がない。むしろカウンター席で、そういう話を大声でするのは品がない。
— ちょっと面倒だな。
そう思い、急に冷めてしまったのだ。
▶【Q】はこちら:推定年収3,000万の男。寄ってくる“その他大勢の女”にならないために、女がしたコト
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デートする際に言われて困る一言