【広島vs名古屋プレビュー】ホームで1カ月ぶりの祝杯を挙げたい広島…名古屋は無敗継続で勢いを保てるか

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■サンフレッチェ広島 チームを牽引していた“9番”の穴を埋められるか





【プラス材料】
 前節の北海道コンサドーレ札幌戦は相手に押し込まれるシーンが多かったものの、決定的なピンチは73分のFW菅大輝のクロスがDF野上結貴に当たってゴール方向に跳ね返ったシーンくらいか。守備の安定感が際立って札幌を零封。73分のピンチをビッグセーブで救ったGK林卓人がJリーグ通算500試合出場を飾った試合を勝利で祝福した。しかも、この勝利は『札幌ドーム』におけるJ1初勝利。これまで鬼門となっていた場所で勝てたことは、大きな自信にもつながる。

 攻撃面でも力強いカウンターが機能して、セットプレーから2得点。勝ち点を「42」にまで伸ばし、J1残留に大きく前進した。

 また、林はこの試合でJ1通算99完封を記録。史上5人目の100完封まであと1試合に迫っている。

【マイナス材料】
 札幌戦の試合終了間際、FWドウグラス・ヴィエイラが太ももを押さえてうずくまった。そのまま交代した9番に対して下された診断は、右大腿二頭筋肉離れで全治4~6週間。第27節の大分トリニータ戦で先発復帰して以降、卓越したボールキープ力と守備への貢献が際立ち、第28節の横浜F・マリノス戦以降の4試合で5得点を記録。圧巻の爆発力を見せつけていただけに、この負傷離脱は痛い。彼と同じ役割を果たせるタレントは存在せず、城福浩監督は攻撃の再構築を迫られることになる。

 代わりのFWといっても、FWジュニオール・サントスは調子を落としており、MF浅野雄也はポストプレーのタイプではない。FWの練習も行っているMF東俊希は好調だが、MF柏好文の負傷離脱もあってサイドでの起用が濃厚。FW永井龍やFW鮎川峻の復帰にも時間がかかる。今季ずっと苦しんでいるFW不在の状況が、なかなか解消されない。

文:紫熊倶楽部 中野和也

■名古屋グランパス 負傷者発生でメンバー変更濃厚の最終ラインに不安あり





【プラス材料】
 9月の公式戦を無敗で切り抜け、最終週にはJリーグ新記録となる19試合目の無失点試合で勝利を収めた。チームは久々のオフを挟んで次なるチャレンジに挑む。

 10月はこのサンフレッチェ広島戦を皮切りに、FC東京とのJリーグYBCルヴァンカップ準決勝と浦項スティーラーズとのACL準々決勝が予定されている(勝てば準決勝も行われる)。スケジュールのタイトさと競争力の高さは今まで以上だ。

 ただ、前節の大分トリニータ戦でスタメン復帰したFW柿谷曜一朗を始め、負傷離脱していた選手たちが次々と戦列に戻り、マッシモ・フィッカデンティ監督が選べる戦術の幅も種類も過去最大にまで増えているのが現チームの強み。FWシュヴィルツォクも順調に得点を重ねており、あらゆる局面に対応する戦力が整いつつある名古屋グランパスはポジティブな要素に満ちている。

【マイナス材料】
 マイナス要因がほとんどない現状のチームで、唯一心配なのが過酷な日程による疲労の蓄積だ。大分戦まで週2回の試合を14連戦で繰り広げてきた中、主力のケアには気を使っていきたいところ。

 大分戦ではDFキム・ミンテが負傷退場し、その状態はいまだ不透明。長期離脱まではいかないとの情報もあるが、自力で歩けず担架に乗ってピッチを後にしたところを見ると、軽傷ではないというのが大方の予想だ。DF中谷進之介とのコンビネーションも様になってきた矢先の出来事で、この無敗ロードを支えた新戦力の状況は戦い方にも少しの影響を与えるはず。代役として戦うDF木本恭生やDF藤井陽也らの奮起なくして、10月の激戦は生き残れないところもある。

文:今井雄一朗

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