【神戸vs浦和プレビュー】3位争いを繰り広げる神戸と浦和が激突…シーズン4度目の対決を制するのは!?

■ヴィッセル神戸 2試合連続でゴールネットを揺らしている日本人コンビに期待

【プラス材料】

 前節は首位の川崎フロンターレに1-3で敗れたものの、順位は4位のまま。ACL出場権を争う3位の名古屋グランパスとは1試合少ない中で勝ち点「3」差だ。勝ち点54で並ぶ5位の浦和レッズとの今節を勝利できればACL出場圏内への返り咲きもあり、チームとしてのモチベーションは高い。

 プラス材料としては、FW大迫勇也とFW武藤嘉紀の調子が上がってきた点。2試合連続で大迫&武藤ラインでゴールを挙げている。2人の意思疎通はすでにできあがっている印象だ。

 加えて、司令塔のMFアンドレス・イニエスタとの連係も高まっている。川崎F戦の武藤の先制点はイニエスタから大迫へのフィードが起点となった。さらに、イニエスタと大迫の質の高いワンツーで決定機を創出。攻撃面は好材料が多いと言える。

【マイナス材料】

 第29節の北海道コンサドーレ札幌戦、第30節の清水エスパルス戦と2試合連続クリーンシートでの勝利を挙げたが、川崎F戦は逆転負け。今節も含めて上位対決を4つ控えているだけに不安要素は多い。

 ひとつは攻撃面。連係が高まってきたとはいえ、安定感のある守備に比べると直近の5試合で5ゴールは寂しい。チャンスを決めきれない場面が目立っている。

 加えて、ケガ人が多い点もマイナス材料だろう。MF山口蛍に続き、川崎F戦はMFセルジ・サンペールも欠場。さらに、その川崎F戦でボランチに入ったDF大﨑玲央も負傷交代した。FWリンコンやMF郷家友太ら復帰してきた選手もいるが、コンディションをピークに戻すには少し時間がかかるだろう。中2日の過密日程で迎える今節は厳しい戦いを強いられるに違いない。

文:totoONE編集部

■浦和レッズ 日程面でアドバンテージあり。過去3試合と同じ結果を手にできるか

【プラス材料】

 リーグ戦の負けなしが続いている現状からも、好調なチーム状態そのものがプラス材料と言える。ヴィッセル神戸とは来季のACL出場権を得られる3位争いを見据えれば、大一番の直接対決になる。

 そのゲームに向け、5人がイエローカード累積3枚の状態であるものの、出場停止者を出さずに臨めることは心強い。さらに、神戸が中2日なのに対して浦和レッズは通常どおり1週間のインターバルで臨む。相手との日程がこの関係になっているのは3試合連続で、日程の部分では多少の幸運にも恵まれている。

 前節のFC東京戦は今季の負けパターンだった先制点を与える展開だったが、冷静にプレーを続けて逆転勝利した。それは勝ち点以上にチームに自信を与えるものになりそうだ。

【マイナス材料】

 神戸とはJリーグYBCルヴァンカップも合わせて今季4回目の対戦になるが、過去3試合はFW大迫勇也とFW武藤嘉紀が加入する前。内容的に楽な試合はひとつもなく、高い個人能力を持つ選手がずらりと並ぶ神戸は常に警戒すべき相手となる。

 浦和の状態で気になる点を挙げるならば、スタメンがほぼ固定化されていること。その11人に関しての連係面に不安はないが、出場時間が短くなっている選手たちとコンディションの差が生まれかねないのは懸念材料だ。

 神戸が29日に戦った川崎フロンターレ戦は、内容的には川崎Fが圧倒していたものの、前線にボールさえ入れば少ない手数でゴールに迫る力強さがあった。最終ラインの選手たちは気を抜けない90分になるだろう。

文:totoONE編集部

2021/10/2 1:20

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