元AKB店主のセクハラ告発に反論した“おじさん構文”。イラっとくる文章の破壊力

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 元「バイトAKB」で現在は3つのラーメン店を経営している梅澤愛優香さんが、ラーメン評論家の入店を拒否する意思を示しました。きっかけは評論家からのセクハラや中傷。酔っ払って来店したとある評論家に勝手に写真を撮られたり、SNSに悪質な書き込みをされたりと、精神的にかなりの苦痛を強いられたようです。

 そんな中、この「評論家出禁」に至った元凶の一人であるフードジャーナリストのはんつ遠藤氏が、自身のブログで「それ、僕です!」と自ら名乗りを挙げました。そして梅澤さんの主張に対して自身の見解を述べるも、謝罪や反省の意はなく反論とも思える文章がズラリ。

 しかし今回は、そのことについては置いておいて……。何ですか、この文章! 最近SNSなどで話題に挙がっている“おじさん構文”そのものではありませんか! ちなみに、おじさん構文とはおじさんが主に女性に対して送る、空回りした独特の構文のこと。内容の真偽よりも、個人的にはそちらの方が気になってしまいました。

 というわけで、今回ははんつ遠藤氏のブログに散りばめられた“おじさん構文”要素をいくつかピックアップしたいと思います。

◆おじさんポイント1:前置きが長い

 おじさん構文の特徴として、本題に行くまでにツラツラと長い前置きが書かれていることが挙げられます。例えば、おじさんの目的が「ご飯に行こう」だったとして、そこに到達する前に「今なにしてるの? 僕は今〇〇してるよ。今日は〇〇してきたよ。明日は〇〇しようと思ってるよ」など、なぜか自分の現状や予定を報告しがちだからです。これをフリにして誘い文句を送ってくるのですが、ぶっちゃけあまり文章に前後関係がないのでフリになっていないのが常でもあります。

 遠藤氏のブログも、「なぜこのブログを書こうと思ったのか」という前置きから始まっています。そこから本題の梅澤さんへの意見に入るまでに既に1242文字書いてます。長い! これについては本人も「前置き長すぎですよね」セルフツッコミをかましてるんですが、その後に「なぜ前置きが長いのか」にも言及しているのが、前置き無限ループに片足突っ込んでる感じがしてちょっと怖くなりました。

◆おじさんポイント2:セルフツッコミが多い

 先にも挙げましたけど、遠藤氏の文章には自分で自分にツッコんでいる箇所が多いんです。先に挙げたセルフツッコミの直後にも「(長いと、誰かが「驚愕の何万文字で対抗!」とか書いてくれるかしらん)(こら!)」という記述がありましたし、自分の酒癖に対して反省を述べているところでも「もうこれからはパンツ履かない。。。(違うし。。そっちじゃない。。そっちは勝新太郎の世界。。って、今の人は知らねーよ (大汗))」(※原文ママ)、ラストの締めの文章ですら「次回の会見までにポニーテールにします!!!(こらーーー!!!)」ですからね。これ以外にもかなりの数ありました。

 おじさん構文においてセルフツッコミは伝統芸みたいなものなので、その文化を守り続けているという意味では褒めたたえるべきなのかもしれません。

◆おじさんポイント3:梅澤さんを心配している風

 おじさん構文でよく使われているのが「〇〇ちゃんのことが心配だよ(汗)」などの女の子への心配フレーズです。これには「僕は君の味方だよ」という意味合いが込められているようなのですが、遠藤氏のブログも反論文にも関わらず、梅澤さんを思いやっている(?)ような文章が出てきています。

 SNSに書き込んだ中傷について「それって中傷じゃなくて、単に起きたことで。。」と弁明しているのですが、その直後に「(でも、これって、本人がそう思ってて、次になんかあったら中傷って思うよなぁ。。なので、そう思う気持ちもとても理解できるのでここはスルーで)」とフォロー。さらに一連の中傷の経緯についても「そもそも梅澤さんは知らないのかも?と。」「業者さんが梅澤さんの会社と僕との接点というか、飲み会セッティングしたいために言った、いわゆる「ウソの方便」だったのかも。」とした後で「(そう考えれば、梅澤さんがそもそも撮らせなかった意味も分かります)」と彼女を慮(おもんぱか)る言葉を添えています。

 遠藤氏は本当にそう思っているのかもしれないので、真意についてどうこう言う気はありません。しかしながら、この書き方は、梅澤さんを否定しないことで自分を正当化させているようにも見えてしまいました。特に「カッコ()」を多用してるあたりに、おじさん構文独特の回りくどさを感じます。

◆おじさんポイント4:自分でエロおやじって言っちゃう

 遠藤氏本人も「これはひどい、はんつ遠藤。単なるエロおやじだ」と写真撮影強要の件について自己批判していましたが、反省してるのかと思いきやその後の言い訳が凄い。結局その写真をどのように使おうとしていたのか、これまた長い前置きを使って説明しているものの、本題に至る前にお腹いっぱいでした。

 ただ、ここで注目すべきは自ら「エロおやじ」を自称している点です。おじさん構文でも下ネタをぶっ込んでくることがありますが、そこでも一旦は自虐的にそれを茶化すというテクニックを駆使する場合が多い。つまり、自ら「エロおやじ」と名乗ることも、おじさん構文のテンプレの一つではないでしょうか。

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 正直ツッコミ出したら追いつかないのですが、ここまで完璧に一分の隙もないおじさん構文は、他に類を見ないように感じました。そして同時に、絵文字や顔文字の多用は些細なポイントであり、その大きな要素でないこともハッキリとしたように思います。
 今も「おじさん構文ジェネレーター」なるものがネット上に配布されていますが、今後「はんつ遠藤氏ジェネレーター」が誕生する日もくるかもしれません。

<文/もちづき千代子>

【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。度を超したぽっちゃり体型がチャームポイント。Twitter:@kyan__tama

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