有名タレント出演のデニムCMが放送ストップ「セクシー過ぎる」

 米お騒がせタレントのクロエ・カーダシアンが展開するデニムブランド「グッド・アメリカン」の新広告が放送禁止となった。クロエ本人が出演しているそのCMの映像が「セクシー過ぎる」と判断され、テレビ局から放送を断られたという。一体どんなCMなのだろうか?

◆「テレビの視聴者にはセクシー過ぎる」と判断された広告の中身

 2016年にクロエが立ち上げた「グッド・アメリカン」は、幅広いサイズを展開し、曲線的な体形の女性でも着られるデニムラインを扱っているのが特徴。「様々な体形の女性にフィットする商品」は女性たちの絶大な支持を受け、たちまち人気ブランドに成長した。

 そんな話題のブランドがこのたび、デニムコレクション「ファインド・ジ・ワン」の新キャンペーンを始動。それに伴い、各テレビ局に広告動画を送ったものの、審査の際「テレビの視聴者にはわいせつ過ぎる」と判断されたそうだ。

 ゴシップサイト『TMZ』をはじめ米メディアが報じたところによると、問題視されたその広告にはクロエ本人が出演。トップレス姿でベッドに横たわり、「今回はいつもと違うわ。心地よくてセクシーで、もう探し続ける必要もない感じ。それを私は見つけた気がする」というナレーションに合わせて、デニムの良さをアピールしている。

 しかしこの動画は「セクシー過ぎる」との理由で、テレビでは放送NGに。そのため、クロエは代わりに自身のインスタグラムで1億8600万人のフォロワーに向けて公開した

◆ブランド発足初日には約1億円を売り上げた

 自身の身体をありのままに受け入れることをスローガンにかかげている「グッド・アメリカン」。けれども、クロエとしては、“プラスサイズのブランド”と認識されることは望んでいないと語る。

「(ビジネスパートナーの)エマ(グレード)と私がグッド・アメリカンを作った理由は、現実の女性たちにフィットするジーンズが欲しかったから。今の市場に欠けているところだって実感しているからよ」

「私たちのデニムラインはサイズ0から24までになる予定だけど、これはプラスサイズのラインではない。日々生きる女性のためのラインだって思っている。女性の曲線を考慮することを私たちは信条にしているの。通常はサイズ6か8までだけど、そういう制限を大勢の人が取っ払いたいと感じていると思う

 かつて自分の体格にコンプレックスを抱いていただけに、ブランドを通して、女性に自信を与えたいと話すクロエ。その思いは多くの女性に届き、2016年のブランド発足初日には約1億円を売り上げて、デニムブランドの最高記録を達成したといわれている。

◆「下着をつけてないと連想させる」 過去にもCMが放送中止に

 ちなみに、米放送局では過去にもジーンズのCM放送を取りやめたことがある。1980年に放送されたカルバン・クラインのジーンズのCMで、当時15歳だった女優ブルック・シールズが、「私とカルバン (ジーンズ)の間に何があるか知りたい?」「何もないわ」と甘い声で囁くという内容。挑発的で、見ている人に下着をつけてないと連想させるようなそのCMは物議を醸し、テレビでの放送は中止に。その一方で、CM放送直後から、カルバン・クラインのジーンズは飛ぶように売れたといわれている。

 クロエの姉キム・カーダシアンの炎上商法はよく知られているだけに、グッド・アメリカンCMの放送禁止もひょっとして話題作り?! と勘繰りたくもなるが、同ブランドは今後、テレビCMのために、肌の露出を少なくした映像に編集し直すそうだ。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

2021/10/2 8:44

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