年収3,000万の男に好かれたい。“その他大勢”にならないために、女がした2つのコト
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:女を2軒目に誘いたいが、コロナ禍でどこもやってない。恐る恐る家に誘ってみると…
拓哉との出会いは、ゴルフだった。
友人たちとラウンドを回るときに、男友達が拓哉を連れてきたのだ。
がっちりした広めの肩幅に、高身長。少し日焼けした肌に映える爽やかな笑顔は、いかにも“デキる男”という感じだった。きっとモテるのだろう。
「愛莉ちゃんは、いつからゴルフを始めたの?」
「それが、つい半年前に始めたばかりなんです。なのでご迷惑をおかけしてしまったらすみません」
「そんなこと気にしなくていいよ!楽しくやろう」
少し近寄りがたい見た目とは裏腹に、話してみると優しくてソフトな物腰の拓哉。
それがすごくいいなと思った。
「拓哉さん、ゴルフお上手ですね」
「いやいや、全然。愛莉ちゃんも、スイングすごく綺麗だし、すぐに上達しそうだね」
ラウンドが一緒になると、約半日の時間をともにするので、人柄もわかるものだ。
— 拓哉さん、いいな。
そう思った。
この後2人で食事へ行く関係にまでなったのに、2度目のデート以降パタリと連絡がなくなってしまったのだ。
一体なぜだろう?
ゴルフがキッカケで出会った2人。いい感じだったはずなのに…
Q1:初デートの時に、男が少しザワッとしたことは?
ラウンドから数日後。家でのんびりしていると、拓哉から連絡が来た。
— 拓哉:愛莉ちゃん、今週空いていたりしない?よければ打ちっぱなし、一緒にどう?
急な誘いに、思わずソファから飛び起きる。
ラウンドはしたものの、恋バナもしていないし、何も発展していなかった。拓哉から連絡をくれ、誘ってくれるのはかなり嬉しい。
— 愛莉:え〜行きたいです♡今週末とか、どうですか?— 拓哉:じゃあ、金曜の夜とかどうかな?迎えに行くね。
— 愛莉:ありがとうございます!楽しみにしています。
そして金曜の夜。
リモートワークを終え、心躍らせながら拓哉のピックアップを家で待っていた。
家の下まで迎えに来てくれた拓哉はカイエンに乗っていて、心の中で「合格!!」と歓喜する。
「ピックアップありがとうございます。拓哉さん、素敵な車に乗っていますね」
「本当?ありがとう」
脳内で、カイエンの値段を計算する。車を見れば生活レベルがだいたい推測できるが、拓哉はかなり稼いでいそうだ。
— よし。気合いを入れて頑張ろう。
助手席でそんなことを考えていると、いつの間にか練習場に着いていた。
2人で並んで打ちっぱなしをしながら、合間におしゃべりをする。そして1時間くらい経つと、だんだんお腹がすいてきた。
「愛莉ちゃん、このあと時間ある?」
いいタイミングで、再び拓哉から誘ってくれたのだ。
「もちろんあります!」
「よければ、ご飯行かない?」
「是非!」
一緒にゴルフの練習をして、そのまま2人でご飯…。まるで恋人のデートプランだ。
練習を終え、車に乗り込んでから今後の展開を考える。
「愛莉ちゃん、何か食べたい物ある?」
「え〜なんだろう♡焼肉とかかなぁ」
「いいね、焼肉!どこかあったかな」
今日会って改めて思ったのだが、車や身なり、また話す内容から、拓哉はかなりいい暮らしをしている。年収1,000万~2,000万レベルではない。
推定3,000万。私はこれまでの経験値から、そう算出する。
年収はそのくらいで、見た目もよく、しかも独身。周囲にはいろんな女の子が寄ってくるだろう。
— どうやったら、「いい女だな」って思ってもらえるかな。
下手なお店を言えば、「その程度の女」と思われそうだ。
「西麻布にある『焼肉 うし松』とか?あとは『西麻布 焼肉X~TEN~』とか?」
すると、しばらく考えていた拓哉は意外な提案をしてきた。
「そうだね。でも今日は少しカジュアルな気分だから、この近くにある店でもいい?そんな綺麗な感じではないかもだけど…」
「もちろん大丈夫です」
その言葉通り、拓哉が連れて行ってくれたのは、いわゆる“街の焼肉屋さん”で、特別綺麗なわけでもなかった。
「意外!拓哉さんって、毎日高級店とか予約困難店にしか行かないのかと思っていました」
「そんなことないよ。もちろんそういうお店も好きだけど」
この日は食事をして解散になったが、しっかり次の約束もしてくれた。
「愛莉ちゃん、またご飯行かない?」
「行きたいです!」
そして翌週。私たちは、お鮨を食べることになった。
— 会う頻度に、積極性。うん、いい感じ♡
そう思っていた。でも2回目のデートで、私は何かしてしまっていたらしい。
男から見た、女の“アウト”な言動とは!?
Q2:カウンター席で男がげんなりした、女の言動は?
そして迎えた2度目のデート。私は緊張しながら拓哉が予約してくれたお店へと向かった。
「ごめん、待った?」
「いえ、私も今来たところです」
今日はスーツ姿だった拓哉。スーツだと一層スタイルの良さが際立ち、かっこいい。
「愛莉ちゃん、お鮨好きだった?」
一瞬、どう答えるか悩む。彼の求めるであろう“ちょっと高めな女性”を演じたい。
「はい、大好きです♡『三谷』とか『なんば』とか大好きで行きますし」
「そうなんだ。愛莉ちゃんってグルメだね」
「そんなことないですよ〜」
そう言いながらも、内心ではホッとしていた。拓哉にいいなと思ってもらうには、やはり「この子、わかっているな」と思って欲しい。
そんな話をしながら、私たちは楽しくお鮨を楽しんだ。
「拓哉さんって、ゴルフ以外に何か趣味とかあるんですか?」
彼が、普段どんな生活をしているのか気になるところである。
「今は行けないけど、もともとは旅行が好きだったよ」
「わかります〜!こんなにもどこへも行けないと、ストレス溜まりますよね」
「そうなんだよね。ハワイとかも行けてないしなぁ」
「ハワイだとどこに滞在されるんですか?」
「うーん、アラモアナの近くかな」
「そうなんですね!ハレクラニとかもいいですよね〜。あとトランプとか!知り合いがペントハウス持っていて」
「そうなんだ。それはいいね」
— いつか一緒に行けるのかな。
ついそんなことを想像してしまう。
「そういえば愛莉ちゃんは、なんでゴルフを始めようと思ったの?」
「知り合いの経営者の方が…。IT系で有名な方なんですけど。その方から、飲んでいた時に、『ゴルフ始めたほうがいいよ』って言われたんです」
「そうなんだ。始めて良かった?」
「そうですね。飲食系の経営者の方ともつながりが増えましたし、女の子も有名なインフルエンサーの子とか、モデルさんとか。友達が増えました!」
「そっかそっか。いいね」
拓哉はきっと、本当にゴルフが好きなのだろう。
ニコニコとうなずく拓哉を見ながら、本当に素敵な人だなと思った。
「あ〜楽しかった。今日もありがとう」
「こちらこそ、今日もありがとうございました」
こうして、普通に楽しいデートが終了した。
だがこの後、毎日来ていた連絡もなくなり、デートの誘いも一切来なくなってしまった。
— あれ?なんで?
私のイイ女度が足りなかった?それとも、そもそも何かが違っていたのだろうか…。
▶前回:女を2軒目に誘いたいが、コロナ禍でどこもやってない。恐る恐る家に誘ってみると…
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男がデート後、態度が変わった理由は?