おひとりさまが【がん】に罹ったとき、”アリだな”と思った意外なこと

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セルフレジリエンスを提唱している元がん患者の大穂その井さん。

オトナサローネにも寄稿してくださった大穂さんの体験記を読んで、その”乗り越え力”に驚愕した人もいるのでは?

今回は、「おひとりさま」ならではのがん闘病の実態をインタビューしました。

 

実際助かる”手続き”をしてくれる存在=家族

大穂さん:「はじめてのがんのときは、まだ母が元気でお見舞いに来てくれていたりしたんですね。でも、再発してからは両親ともに介護が必要な状況で、外出するのが困難に。結婚もしてない、ましてや子供もいない私は、本当に一人だったんです

もちろん友人のお見舞いが心の支えにはなったのですが、結局入院準備や煩雑な手続きなどは1人で対応するしかない。特に入院の同意書を書く際には、福岡に住んでる親戚に書いてもらったりもしました。自分の体がツライときにサポートしてくれる”家族”がなかったのはきつかった。これはがんという病気になって痛感しました」

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診察時にホンネを言えない患者の心情

大穂さん:「私の場合は、家族との時間がとれなかった分”医療者とのコミュニケーション”に自然とウェイトを置いていきました。

がん患者って最初はお医者さまに本音を言えないものなんです。だって診察の時間もすごく短いし、私にとっては1人のお医者さまだけど、相手にとっては大勢いる中の患者の1人。診察するとぱっと次の患者さんに行くのは当然ですし、流れ作業に徹せざるを得ないときもありますよね。

だからこそ、診察の時間を短く、でもこちらも満足のいくものにするために普段から疑問をメモしておいて診察時にまとめてテキパキと質問するなどの工夫はしていました。

あとは、お医者さまのことも気遣ってあげること。本当にお医者さまはお忙しい仕事なので、『ぜひ先生もお疲れになりませんように』と診察の最後に一言添えるだけで、ずいぶん相手も心がほぐれると思うんです。

看護師さんや薬剤師さんも非常に力になってくれました。私が『主治医に話しづらい…』と相談すると、看護師さんが自然と伝えてくれたり、付箋に質問を書いておくとそれを看護師さんが主治医に渡してくれて、診察時にスムーズに答えをもらえるなど…」

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診察方針をスムーズに決められるのは”おひとりさま”だからこそ

大穂さん:「とはいえ、やっぱり自身だけだと心細いという人には、ほとんどの病院にある”がんの患者会”への入会をおすすめします。そういうところはいろんな情報を教えてくれたりするらしいです。あとは、キャンサーネットジャパンというNPO法人。日本でいちばん大きいがん患者の支援団体。例えば家庭環境的に孤立しそうだとか、入院や闘病にあたって困りごとがある、などなど。非常に親切に動いてくれるんです。同病の方がどのように周囲に告白してきたのか、などがんの先輩方がやってきたことなんかも教えてくれます。

”おひとりさま”の場合は、こうやって周囲に味方をふやしていかざるを得ないんですよね。

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なので、おひとりさまだからこそよかったってことって正直ほとんどないのですが、唯一言えるとしたら、治療方針で誰かともめないことですかね(笑)。『家族がいるといろいろあーせ―こーせーと口を出してきてうるさい』と、がん友が言ってたことあって、私にはそれがなくて楽だなーって思いました。

がんの場合、投薬で病気の進行をおさえられるかわりに副作用がツライなど、メリット・デメリットのジャッジをする場面がけっこう多いので、ある意味スムーズに闘病できたのかもしれません」

 

がんという大病をひとりで戦ったのではなく、自分なりに味方を増やすのが、大穂さんなりの”レジリエンス”なんですね。

 

 

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おおほ・そのい/ITベンチャー社長。ひとりっ子のおひとりさま。1962年東京都生まれ。両親の介護、自分の乳がん再発の大波を乗り越え、その体験を「がん老介護」と名づけて全国で 講演や提言をおこなっている。SNSでは 「セルフレジリエンス 逆境から自分をしなやかに救う」を発信中。

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  • 10/1 12:00
  • OTONA SALONE

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