自閉症の若者にサッカー活動の環境を提供…世界初のリーグ戦がスコットランドで発足

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 自閉症の子どもや若者にサッカーを楽しむ環境を提供する世界初のオーティズム・フットボールリーグが、スコットランドで発足した。スコットランドサッカー協会(スコットランドFA)が30日に公式サイトで発表した。

 欧州サッカー連盟(UEFA)のグラスルーツ週間に合わせての発表となった今回の試み。UEFA財団の賞を受賞したこともある慈善団体「Team United」が企画したもので、9クラブによって構成される。リーグ戦は2021年10月、同11月、2022年2月、同4月の4回にわたって開催され、第1節は10月3日に行われる。また、2022年5月にはカップ戦も開催されるという。



 スコットランドサッカー協会は「スコットランドFAはパラ・フットボール(障害者サッカー)の発展のために毎年10万ポンド(約1500万円)を投資しており、このリーグはその一部を担っています。パラ・フットボールへの投資は、サッカーの力を利用して国民を鼓舞し、生活を変革し、一体となって成功するサッカーを構築するというスコットランドFAのビジョンの重要な要素です」と説明。同協会のコミュニティ・フットボール部門で責任者を務めるポール・マクニール氏も、「この活動はスコットランドのサッカー参加者の規模と多様性を拡大する上で非常に重要であり、この成功が他のヨーロッパ諸国において最優良事例のモデルとなることを期待しています」とコメントを寄せた。

 また、「Team United」の創設者であるアン・ブラウンさんは、「私たちが支援している多くの若者は通常の学校に通っていますが、仲間と一緒に体を動かすことが難しく、そのために孤立し不安を募らせています。私たちのアプローチは、個人に焦点を当てた道筋を提供することで、彼らをチームプレーヤーにするためのツールを提供します。自閉症の子どもや若者は構造化されサポートされた遊びを通じて、身体活動が活発になり、健康増進、責任感、自信、誇りを持つことができます」と、取り組みの目的について語っている。

 参加チームの一つであるボニーリッグ・ローズでクラブ・デベロップメント・マネージャーを務めるトリッシュ・シーム氏は、「Team Unitedのコーチは私たちのコーチと協力し、参加者のニーズに合わせてセッションを構成してくれました。このセッションは、定期的に参加しているご家族の間でピアサポート・ネットワークを構築する機会にもなっています。これは非常に大きな可能性を秘めており、今後もさらに発展させていきたいと考えています」と取り組みの効果について語っている。

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