キャバ嬢へのマリハラ、コロナ禍で急増「お前にだけは言われたくない!」

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 政府は、現在21の都道府県に出されている緊急事態宣言について、今月末で解除する方向で調整に入ったという。飲食店ではまだまだ厳しい状況が続く中、「コロナ禍になってから客のマリハラが増えた気がする……」と語るのは、夜の世界に生きるキャバクラ嬢達。独身者に対して結婚しない理由を詮索したり執拗に責める行為を指す「マリッジハラスメント」。コロナ禍におけるオヤジ客からのマリハラとはどんなものなのかを取材した。

◆「結婚しないの?」と聞く客たちの真意

 まず、話を聞いたのは都内のキャバクラに勤務するユリナさん(仮名・29歳)。世間ではアラサーと呼ばれる年齢になるユリナさんは、ウザ客からのマリハラに怒りを抑えきれない。

「コロナ禍になってから、同世代の友人は駆け込み寺のように結婚していきました。そのせいか、私も周囲から『結婚しないの?』と言われることが増えたのですが、親からならまだしも客から言われるのは耐えられません。そもそも、いい人がいたらすぐに結婚してるし、この歳までキャバクラでウザ客の相手なんかしているわけないじゃないですか。

 そんな人の気持ちもつゆ知らず、『ユリナはもう少し素直になれば、すぐに彼氏できるのにな~ガハハ!』とか言ってくるんです。そこで私が『でも、なかなかイイ人がいないんだよね~』と言うと『そうなの? じゃあ俺なんてどう?』とか言ってきてマジキモイ。いや、いい人がいないってお前のことだよ! 遠回しに伝えているのに全然気付かずに『俺ら、お似合いだと思うけどな~』とか言ってるし、本当におめでたいですよね……」

 ユリナさんのように世間でいう結婚適齢期で、客からの「結婚しないの?」攻撃を受けるキャバ嬢は多いという。

◆早く子供を産めと説教する客

 大阪のキャバクラに勤務するアヤカさん(仮名・31歳)は、「早く子供を産め」と説教をしてくる客からのハラスメントにウンザリしている。

「前はマリハラなんてしてくる客はあまりいなかったのですが、今は30代独身というとやたら客から『子供産んだほうがいい』と言われるようになりました。

 結婚願望がないというと『子供ができたら変わるって! 俺の嫁も最初は子供嫌いだったけれど……』と、クドクド説教をしてくるんです。私からすれば、キャバクラで指名もせずに説教垂れるような男と結婚するのなら一生、独身のほうがマシ……。

 結婚に興味もなければ、母性もまったく持てない私みたいな女もいるんですよ。店が休みになってからは『家にいても寂しいでしょ?』と外で会おうとする客が増えてウンザリ。こっちはウザイ客に会えなくて清々しとるわ!」

◆外で会う口実としてのマリハラ

 一方で、「マリハラだけなら軽く受け流せるのですが……」とボヤくのは、都内のキャバクラに勤務するミサさん(仮名・23歳)。

「コロナ禍で店が休みになってから、客からやたらマリハラが増えたんです。『店が休みで収入が減って生活大変じゃない? 結婚を考えたりしないの?』とか『実家に帰れなくて寂しいなら、彼氏を作ったほうがいいんじゃない?』とか。

 最初、何のことか分からなかったのですが、聞いていると何かと理由をつけて口説こうとしているのが見え見え。鬱陶しいなと思って適当に流していると、『お金がないなら俺がパパ活してあげようか?』って結局、体目的なんですよ! 店で会えないからって、マリハラを利用して外で会おうとする客が増えた気がします……」

◆将来への不安を煽って口説く

 コロナ禍で、将来への不安から婚活意欲を高めている男女は増加しているという。メディアが煽るせいもあるだろうが、客から「結婚しないの?」とマリハラを受けるのは、キャバ嬢にとっては「お前だけには言われたくねー」と大不評のようだ。自分がハラスメント加害者にならないよう、くれぐれも注意したいところだ。

取材・文/カワノアユミ

【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。ツイッターアカウントは @ayumikawano

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  • 日刊SPA!

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