あの金萬福がロケに挑戦!『浅ヤン』マジックが解けた姿に千鳥ノブ「なんで笑ってたんやろ……?」

 9月21日放送の『相席食堂』(ABCテレビ)は特別編。まだ見ぬ“次世代ロケスター”を発掘する「青田買いSP 2021」が行われた。リポート経験の乏しいロケスター候補にロケを任せ、有望株にはレギュラー回のロケを行ってもらうという企画だ。

 その人選がまた尖っている。この日登場したのは、料理人の金萬福、AV男優のしみけん、ラッパーの呂布カルマという面子であった。金としみけんと呂布にガチンコで街ブラロケをさせる狂気の番組。攻めすぎじゃないだろうか。

浅ヤン世代の千鳥が金萬福に困惑「なんで笑ってたんやろ……?」

 最注目は、トップバッターの金萬福だ。いきなり、もう破綻している。「青田買い」と言いつつ、30年前から活躍する料理人を連れ出すチョイスはいかがなものか? ただ、本人は心機一転だった。往年の『浅草橋ヤング洋品店』(テレビ東京系)出演時は黒のコック服がイメージであったが、今回は白いコック服をまとっているのだ。ちなみに、彼の現在の年齢は67歳。『浅ヤン』出演はかれこれ30年近く前なので、当時すでに40歳前後だった計算になる。なのに、あの頃よりもなぜか若々しく、なぜか一層カタコトになっているのが不可解だ。街ブラリポーターの資質としては、明らかに不向き。スゴい人を選んでいる。

 ロケ先もどうかしている。北海道旭川の市場に降り立ったものの、コロナ禍のせいか時間帯を誤ったのか、ほとんど店が開いていないのだ。シャッター商店街のような様相。視界に入る商品も全然ない。

 悲しみのステージは続く。金の知名度が低いのだ。いくら街の人に絡んでも、誰も金を知らなさそう。でも、逆にいい。知名度抜きで盛り上がれれば、“次世代ロケスター”の可能性は大ということになるのだから。

 ちなみに、スタジオでVTRを見ている千鳥はともに41歳。完全に浅ヤン世代だ。金が登場した瞬間のテンションの上がりようと言ったらなかった。

「金萬福さんやったら、“お笑い”(のポイント)は10なんよ。ワシら中学校の頃、転げ回って笑ってたから」(大悟)

 しかし、期待通りにいかない。金本人のテンションは高いが、VTRがなかなか盛り上がらないままなのだ。

大悟 「ワシ、『金萬福やったら笑い10いくで』って言ったやん。……ごめん(笑)」
ノブ 「なんで俺ら、あんなに笑ってたんやろ……?」

 大悟は、金の「大声」と「カタコト」が思春期に刺さったのだと分析するが、何より浅ヤンにおける「テリー伊藤演出」というマジックが大きかったはずだ。浅ヤンDVDボックスの副音声にて、同番組リポーターを務めていた浅草キッドがこんな発言を残している。

博士 「金さんっていう人はもともと、人格はこういう人じゃないですから。『郁恵・井森のお料理BAN!BAN!』(95年~01年にフジテレビで放送されていた料理番組)に後から出たら、自分でキャラクター作ってやってるでしょ?」
玉袋 「全然、それが面白くないんだよね。本当、面白くないんだよ」
博士 「でしょ(笑)? 自分の演出になっちゃってるから」
玉袋 「浅ヤン以外で見る金さんとか周(富徳)さんとか、面白くないんだよね。そりゃ面白くないよ」
博士 「だって、そういう人じゃないんだもん」
玉袋 「(VTRを見ながら)こんなリアクションする人じゃないもん(笑)」
博士 「まったくもって常識人なのを俺たちがやらせて、他の番組行って『そういうのやったら面白いんだろうなあ』と思ったら場違いになったりね」

 なんだかんだ、聞き取れない謎の言葉を意気揚々と発するなど奇跡的に挽回し、最終的には高得点をマークした金。しかし、通常のバラエティ番組における適性が30年越しにあらわになった感もあり、浅ヤン直撃世代からすると心が痛い。

 この日、ラストに登場したロケスター候補は呂布カルマである。自転車を漕ぐ場面を盗撮され、さらにその姿をTwitterに上げられて激怒したこともあるラッパーだ。“イジってはいけない男”というイメージが彼にはある。

 しかし、登場時は律儀にサングラスを外し「どうも、呂布カルマです。はじめまして」と千鳥に挨拶する常識人っぷりを披露。ロケのやり方に悩むと「何をしたらいいのかわからないので、ちょっと喫茶店で1回整えて」と小休止を希望し、喫茶店でサラリーマンと相席した際は「よくご利用されるんですか、ここは?」と紳士的な対応で低姿勢に終始。さらに、ロケに不慣れすぎてラップまで不調になり、やっとの思いで繰り出したフリースタイルラップも「いや、ちゃうなあ(苦笑)」と途中で頓挫した呂布。

 実は、このスタイルが功を奏した。千鳥の2人から“お人好しオールバック”と名付けられ、見事に笑いを取ったのだ。学習塾に就職し、サラリーマン生活を送っていた時期もある呂布。フリースタイルバトルでR-指定から「そのオールバック グラサン 芸大卒なのにヤンキー気取りか?」「見た目だけ格好つけた的場浩司 でもハートはチキン 名古屋コーチン」と言われたこともあったが、社会性はちゃんとあるのだ。

 手練の芸人なら話は別だが、無理に狙いにいかない呂布のやり方は正解な気がする。味の付いてない素材を提供し、どうとでも千鳥に料理してもらう呂布スタイル。完全に金とは真逆のやり方である。

 今回の「青田買いSP」の優勝者は呂布(55点/60点満点)で、2位は金(50点/60点満点)だった。つまり、近いうちに呂布の正式なロケリポートが行われるということ。呂布はこれで、KOK2018優勝、KOK2020優勝、Spotlight2015優勝、Spotlight2018優勝、戦極12章優勝、UMB2021 TCIY Vol.5優勝などの輝かしい戦績に、「相席食堂 青田買いSP 2021優勝」という新たな勲章が加わった。

  • 9/29 20:00
  • サイゾー

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