華道家・写真家の池坊専宗「植物の命を通して自分自身とも向き合う感覚」生け花の魅力に言及
乃木坂46の山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」。9月28日(火)の放送は、華道家で写真家の池坊専宗さんが登場。生け花の魅力や「いい写真」の基準についてトークしました。
池坊専宗さん(右)とパーソナリティの山崎怜奈
池坊さんは、生け花の根源であり、生け花界の中心的役割を担い続ける「池坊」の45世家元・池坊専永の孫として、京都に生まれた華道家。楽しく学べる華道を世に広めようと奮闘しています。
559年続く名家に生まれ、華道家の道を歩む宿命を課せられることは大変なプレッシャーかと思いきや、実に伸び伸びとした学生生活を送ったと言います。ドラマや映画のような親子の“ドロドロ”も世襲への反抗もなく、中高時代は野球三昧。「悪友ができ、危うく留年しそうになったこともあった」と池坊さんは笑います。
一方で、美しい花の写真をSNSに発信する写真家としての一面も。「美しさの伝え方で工夫されていることは?」とれなちが尋ねると、池坊さんは「みんなから『いいね』と言ってもらえる写真をみなさん撮りたいと思います。でも美しい写真と人の心に響く写真はまた違うと思うんです」と話します。さらに「美しさだけを求めるのではなく、自分の感じたことがレンズを通して写真にのらないかな、誰かに響いてくれないかなと思いながらシャッターを切っています」とも。
そんな池坊さんの華道教室には、下は10代の高校生から、上は70代の年配者まで幅広い年齢の生徒たちが訪れます。池坊さんは「幅広い層に訴えることのできる生け花の魅力を、より多くの人に発信していきたい」と熱を込めます。
また「生け花というのは植物の命と向き合うこと。植物の命を通して自分自身とも向き合っている感覚です。既成概念にとらわれたり仕事に追われたりして、自分と向き合う時間が取れない方が、植物との交わりで、自分の心の奥とも向き合うことで豊かな時間や経験が生まれると思う」と思いを語りました。
れなちが「聖人君子のよう」とたたえるほど、20代ながらも落ち着いた口調の池坊さんですが、実は変わった一面も。「味オンチで友達から『舌がおかしいね』と言われた(苦笑)」「アロマオイルを焚くのが面倒で、枕元にぶっかけている」などの話が飛び出すと、思わず吹き出してしまうれなち。
今後は「生徒に教える時間を大切に、人と人の結びつきを大事にしたい」と話す池坊さん。れなちも「祖母が生け花が好きなので、その影響もあっていつかはやってみたい」と興味を示していました。
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聴取期限 2021年10月6日(水) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈(乃木坂46)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/