お部屋で履く“筋トレサンダル”で、体がシュッとした!コロナ太り対策にも
こんにちは。ヨガインストラクターの高木沙織です。
「コロナ太り」という言葉がよく聞かれる今日この頃。通勤などで歩くことが減っているぶん、部屋で歩いていても自然にきたえられるアイテムがあったらいいのに…。そんな願望が叶いそうな“トレーニングサンダル”があります。
それは、「goo po(グーポ)」(税込7590円)という、室内ではけるサンダル。少し前にはSNSで話題になって売り切れるほどでしたが、今は チャコットのオンラインショップやAmazon、楽天市場で買うことができます。実際に使用してみた感想とあわせて紹介していきたいと思います。
◆普段使わない筋肉の目覚め「グーポ」で下半身の筋力アップ
開発したのは、バレエシューズやウェア、コスメなどのメーカー「Chacott(チャコット)」。今回紹介する「goo po」は、永年バレエの指導にあたられてきた岡田祥造先生が特許を取得されているものをチャコットが商品化したもので、いろいろなジャンルのダンサーの上達のために役立てられるのだそう。
家事をするときにも、これを履いていれば、バレエダンサーのようにしなやかな体に近づけるのでは!? と、期待が高まります。
実際に見てもらうと分かるように形状が独特なのですが、これが基本姿勢を意識させるトレーニングサンダル「グーポ」の大きな特徴です。
※初心者の方、ご高齢の方、小学生にはロ―タイプがおすすめ
着用時はかかとでしっかりと踏むように立つ・歩く・エクササイズをするため、次のような効果があるといいます。
1. 自然に背筋が伸び、普段使わない筋肉を使うことで、効率よく下半身を筋力アップ
2. 脚の裏側をしっかり伸ばすことで、脚の疲労を軽減する
3. 骨盤を起こし、腸腰筋(大腰筋・腸骨筋から成る上半身と下半身を結ぶ大きな筋肉)を鍛えることで体の軸が安定し美しい姿勢を保つ
ほかにも、「グーポ」を履くことでバランス訓練になり、重心移動がスムーズにできるようになって、姿勢よく歩けるようになるとのことなので、ダンサーのみならず私たちにとってもよさそうですよね。
◆履き方が特徴的
それでは早速「グーポ」を履いてみましょう。
「Chacott」のロゴネームを小指側にしたら、鼻緒を動かして自分の足の甲にフィットさせ、親指の付け根が根元にくるまで深く入れていきます。指が先端部分から外に出るまで深く履いたら「グーポ」の先端を親指、その他の4本の指を下ろしてつかみましょう。
※指が伸びたままはNGだそう。
着用できたら、最初のうちは壁などを支えにして立ち上がると安全です。「グーポ」は着用して立っているだけでも効果があるそうですが、慣れてきたら動きも加えていきたいところ。ここで気を付けたいのは、「かかとを浮かせない」「膝が曲がった歩き方をしない」ということです。そうすることで骨盤が立ってくるのですが、これが意外と難しい!
◆歩きにくい!けど、気持ちい~い
ここからは、ヨガやトレーニングを日常的におこなう筆者が体験してみた感想です。
まず最初に感じたのは、ふくらはぎの伸び。普段のストレッチでも伸び感は得られますが、「グーポ」はさらに上をいきます。その感覚は、「気持ちいいー」と声が漏れてしまうほど。足が疲れたり、むくんだりしてくる夕方や夜に履いてあげるとよいリフレッシュになるでしょう。
そして、いざ歩いてみるとなんとも歩きにくい! 実は筆者、骨盤が前傾した状態の反り腰になりやすいのです。そのため、初めて「グーポ」を履いたときはこれで歩くのはしんどいな……と感じました。
ところが歩き慣れてきた頃、思わぬ変化が。骨盤が立った状態の正しい姿勢をとることが苦しくなくなったのです。反対に今までラクだったはずの反り腰ができないくらい、体がまっすぐに伸びているのが感じられるようになりました。骨盤は背骨の土台であり、姿勢を決める大事な部分なので、しっかりと起きた状態であるのが理想的なのです。
また、骨盤が後傾した状態の猫背になりやすい方にとっても、「グーポ」は姿勢を正す役に立ってくれます。というのも、猫背で試してみたところ前傾時と同じく、後傾しているときもうまく足が踏み出せませんでした。
履き始めて数日後には、グーポを履いていないときでも骨盤の位置を自然と意識できるようになったのは嬉しい効果です。さらに、普段使われにくかった筋肉が目覚めたおかげか、骨盤の位置が正されたおかげか、はたまた足裏の感覚が研ぎ澄まされたのか、ヨガのポーズを取っているときの足の使い方・力の入り具合が変わったのも感じました。心なしか、足首にくびれができたようにも見えます。
◆室内で、無理しない履き方を
下半身の使い方のクセを正すのは難しいのですが、「グーポ」は履いて立つ・歩くだけなので実にシンプル。価格も7590円(税込)なので、ジムやヨガなどの会費と比べてもさほど高額というわけでもありません。運動の習慣がない方、時間がない方は、自宅でのボディメイクに役立てるのもよいですよね。
※「グーポ」は室内で履きましょう。階段の昇り降りは危険なので絶対にしないでください。
<文/高木沙織>
【高木沙織】
美容ライター/ヨガインストラクター/ビューティーフードアドバイザー/スーパーフードマイスター。多角的に美容・健康をサポートする活動を行っている。過去には『AneCan』『Oggi』の読者モデル、ファッションモデル、ナレーター等も経験。Instagram:@saori_takagi