コロナ禍で収入激減。現役パチプロが今の収支を赤裸々に語る

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◆パチンコ屋も大打撃だがパチプロも大打撃

 新型コロナによる大打撃を受けたパチンコ店の閉店ラッシュが止まらない。2019年末からのわずか1年間で、600店舗以上が閉店に追い込まれる事態となった。今後も多くのパチンコ店が閉店することが予想されている。

 閉店するということは、単純にお金を落としてくれる客が減ったということ。すなわち客に還元する店も減っているのだが、今もなおパチプロは数多く存在している。果たしてコロナ禍で活動するパチプロは、現在どういった状況なのだろうか。

 今回はパチプロ系ライターとして『パチンコ必勝ガイド』等で活動するトラマツ氏に、パチプロの現状について話を伺った。コロナ前と現在との収支の比較や、現在の狙い台などの話は、一般ユーザーでも立ち回りの参考になるはずだ。
 
◆コロナ禍での狙い台は海物語5

 まず最近のプライベート稼働で、よく打っている台を教えてください。

トラマツ 最近はやっぱり沖海5かな。ここ1年は海シリーズが多いね。でも名古屋に住んでいたときはそんなに海は打たなかったから、どの機種が強いかというのは地域差がある。東京にきて思ったのは、「やっぱりなんだかんだで海が強い」ということ。困ったら海を打つ日が多いかな。

 個人的には、沖海5は沖海4に比べて技術介入が少し難しい気がします……。

トラマツ そう、だから沖海5は完全にプロ向きなんだよね。普通の人は電サポ中にめちゃめちゃ玉を減らすから、電チューで拾いやすくなっているホールもあって。だから巧いと出玉が取れてしまうから、沖海5はプロにとってはオイシイよね。ホールとしても、今沖海5からガッツリ利益を取ろうとはしないんじゃないかな。逆に利益を取ろうとしてるのは初代北斗無双とかのCR機だろうね。

 撤去が近付いてきているCR機はいつまで打てるんでしょうか?

トラマツ 正直もうキツいと思う。この前、千円24回くらい回る慶次漆黒に座ったんだけど、それが卒業式だと思ってるよ。

◆コロナ禍で収支はどう変わった?

 実際今は業界全体が厳しくなってきていると思いますが、コロナ前と比べてパチンコ収支はどのくらい変わりましたか?

トラマツ パチンコ必勝ガイドのライターになってからは、ライターの仕事量によって収支の変化があるから一概に言えないんだけど。稼働時間が減ったことを抜きにして考えても、トータルはガクッと落ちたよね。

 特に考えさせられたのは、上京してから一番通っていた優良店の状況が厳しくなったこと。少し郊外のところにあって、都内のパチプロも来にくいから、ライバルがいない上に甘かった。そこがコロナを境に全くと言っていいほど打てなくなったのよ。

 なんなら特定日でももう無理で。それがコロナ禍のパチンコ店を物語っていると思う。お店の体力がなくなったら、そりゃパチプロも共倒れになっちゃうからね。

 知り合いのパチプロ仲間も厳しそうですか?

トラマツ 「コロナ前よりも勝っている」というパチプロはいないね。やっぱりみんな厳しいと言ってるよ。最近は名古屋で昔からパチプロやってきた人から「職を探している」と聞いて、なんだか切なくなった。正直、パチンコしかやってきていなくて年齢重ねた人は就職もかなり厳しいから……。

 具体的に収支はどのくらい落ちていますか?

トラマツ 例えば、まだMAX機があった2015年なんかは、ライターの仕事をやりながらでも、パチンコ収支だけで年間500万くらいプラスだったのよ。パチンコだけでなくてスロットも凄くて、俺はオキドキだけで200万プラスになった。

 今はライター仕事が増えてプライベート稼働が減ったというのもあるけど、パチンコ収支は半分くらいになったかな。もちろん、コロナに関係なくパチプロが勝ちにくくなっていたのも事実だけど。

◆最近のパチンコ台とコロナ以降の客足について

 コロナ以外のところで、ここ数年のパチンコ機種の変化はどう感じますか?

トラマツ 「CR機がよくてP機がダメ」ってわけじゃないけど、技術介入要素が減ってきているよね。それこそ5〜6年前の機種だと、回転率が悪くても右打ち中に玉を増やして無理やり勝てる台にすることもできた。

 でも今は、右打ち中に玉を増やせる台は初代北斗無双くらい。しかも、増やせる量は今の無双の比じゃなかったからね。年々パチンコも勝ちにくくなっているところに、新型コロナがきてガツンという感じ。

 規制に関しては緩くなっているみたいな話もありますが、緩くなったところで勝てるようになるわけではないですが……。

トラマツ まぁパチスロよりかは緩くなったよね。でもやっぱりお客さんが減ってるからさ、それが戻ってこないと、勝てる勝てないは変わらないよね。

 最近少しは戻ってきたようにも感じますが、やはりまだまだ厳しいですよね……。

トラマツ 例えば去年の8月と比べたら、今年の8月の方がお客さんは戻ってきていると思う。でもやっぱりコロナ以降のお客さんの減り方は凄まじかったからね。個人的には、新型コロナで休業になったのとほぼ同時期にホールが禁煙化したことも地味に響いていると思う。

 新規のお客さんが見込めない今、一度離れたお客さんもなかなか戻ってこない原因かなと。だから我々みたいなパチプロも苦戦しているけど、やっぱり店も苦戦しているよね。

 今後、パチプロは減っていくのでしょうか?

トラマツ 今は軍団も相当減ったし、ピンのプロも減ったけど、激減はしていないかな。今後はパチンコ人気次第では、もっと減るかもしれないし、また増えるかもしれない。俺は今後もパチプロ系ライターとして、役に立つ情報を雑誌やYouTubeで発信していくよ。

◆スペック緩和がこれからのパチンコを変えるか

 トラマツ氏は「パチダンTV」というYouTubeチャンネルに出演しており、導入されたばかりの新台をメインに、勝つための技術を解説している。沖海5の実践動画では、釘が左右対称ではないことを打ちながら発見し、通常時の右打ちは回転率が悪くなることを解説していた。パチンコで勝ちにくくなった時代でも、こういった細かい”勝ちポイント”を抑えることで、勝てるようにもなる。

 業界全体が厳しくなり、パチプロも辛酸を舐めている状態の昨今。スペックの規制緩和で客足が戻るかどうかが、今後のパチンコ業界復活の鍵を握っているのではないだろうか。

トラマツ
パチンコ必勝ガイドで活動中のパチプロ系ライター。ライター業以外にも、パチンコYouTubeチャンネル『パチダンTV』や『みうら家』、CSのパチンコ番組などに演者として多数出演している。猫好きの一面を持つ、心優しきパチンコライター。Twitter@toramatu777

取材・文/セールス森田

【セールス森田】
平成生まれのパチンコライター。CS放送のパチンコ番組などに出演する際は、信頼度のパーセンテージを他の事柄に例えるネタを披露している。現在はweb媒体を中心に活動中

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