爽やかな秋空のすがすがしい季節 虫達の合唱に耳を傾ける

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

虫すだく秋

爽やかな秋の空、心地好い大気… じとじとした夏と違い、すがすがしい季節。半袖から長袖、薄地の蒲団が丁度気持ちの良い季節となりました。

味覚の秋、スポーツの秋、読書の秋、行楽の秋、芸術の秋… 皆さんはどの秋が一番身近なのでしょうか…。

当方、若かりし頃は、電車の中では、片手に必ず一冊の本を持って、座ればその本を読んだものですが、今はそんな風景も少なくなりましたねぇ。座れば全員『スマホタイム』ですから…。

扨(さて)、秋の夜長は、やはり『読書の秋』の表現が一番相応しいと思い、〇〇の秋の中のトップに据(す)えております。今、読んでいるものは、後輩のアナウンサーが新著を出したので、それに目を通しております。

ところで、虫の音(ね)すだく秋、といいますが、皆さんは秋の夜、虫の鳴く声に耳を傾けることって、おありでしょうか…。

今、拙宅の庭には、夕暮れになると その虫の音(ね)すだく秋を迎えております。今はマンション住いが多い世の中ですから、虫の音すだくという現象は先ず無いのでしょうね。

古い拙宅の和室の庭には、一番手がコロコロ、リーリーのコオロギ、二番手がリーンリーンのスズムシ、三番手がチンチンチンのカネタタキ、四番手がチンチロリンのマツムシらが盛んに鳴いております。正に虫すだく秋であります。

地表の温度が24度ぐらいになると、虫達が一斉に鳴き始めると物の本で読んだ記憶がありますが、正に虫達の季節、真っ只中のようです。

でもこの爽やかな秋風が やや冷ややかになると、虫達の合唱は、早々とピアニシモに変ります。虫達の競演が少しでも長く続いて欲しいと願っているこの秋であります。

<2021年9月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2021年現在、アナウンサー生活63年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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